ヒートケア60低温ドライヤーの7つの秘密

 

トップヘアモデルが愛用して
2万人が商品開発に参加する
ヒートケア60低温ドライヤー

なぜ、無名なメーカーのヘアドライヤーがこれほど支持されるのか?
その秘密は10年間の開発秘話にありました

 

初めてのヘアモデル用ヘアドライヤー

低温ドライヤーはヘアモデル用のヘアドライヤーとして開発されたのが始まりです。
ヘアモデルは1日中撮影を繰り返すため、長時間のドライヤーによってボロボロに傷んでいたのです。
そんな彼女たちの髪をヤケドから守るための「低温ドライヤー」を開発しようということになりました。

低温ドライヤーといっても、決して温度が低い訳ではありません。
単に温度が低いだけなら作るのは簡単です。
ヒーターの数を少なくすればいい。
これなら通常よりも安上がりですむし、簡単に作ることができます。
でも、単に温度が低いだけでは、髪の毛がいつまでたっても乾きません。

実際にヒーターの数を減らしたドライヤーで実験したところ、ドライヤーで髪を乾かす時間が3倍も長くなってしまいました。
これだけ長時間ヘアドライヤーを使うと、腕はヘトヘトに疲れるし、髪の摩擦によるダメージが増えてしまいます。

つまり、ヘアドライヤーの温度は「熱い」とダメですが、「冷たい」のもダメということです。

では、一体、その中間はどこにあるのか?
あらゆる髪質の髪の毛と、どんな温度でも作り出せる装置を繰り返し実験していったところ、一番最適な温度が60℃という温度でした。

この温度を基準にしてヘアドライヤーの制作がスタートしましたが、この時はまだ誰も気が付いていませんでした。
まさか60℃という風を作り出すのに5年もの歳月を要するとは。

 

60℃の風が作れない理由は「温度のムラ」

単に60℃といっても、60℃の風を作り出すのは用意ではありません。

なぜなら、ヘアドライヤーの風には「温度のムラ」があるからです。
従来のヘアドライヤーの風で髪がヤケドする原因は、単に熱いというだけでなく、もうひとつ重大な問題がありました。
それは、温度が一定ではないということです。

あなたがフライパンで料理しているところをイメージしてみてください。
フライパンで目玉焼きを作るとき、フライパンの中心部はよく焼けるのに、周辺ではあまり焼けませんよね。
そのため、中心では焦げやすいのに、周辺ではあまり焼けません。

実は、これ。
ヘアドライヤーでもまったく同じことが起こっているのです。
どうしても風の中心だけが熱くなってしまうから、風の中心部では髪がヤケドしてしまいます。

実際に某ヘアドライヤーを購入して温度を測定してみたところ、中心部は90℃もあるのに対して、周辺はたった40℃しかありませんでした。

つまり、中心と周囲の温度差は何と50℃にもなるのです。

しかもこれは、フライパンほどの大きな面積の話ではなく、風の中心からたった3㎝横のポイントを測定しただけでこれだけの温度差になってしまいます。

このテストは、特に温度差の大きいドライヤーをサンプルとして記載している訳ではありません。
あくまでも「低温」と表示されている、髪に優しいヘアドライヤーをサンプルとして測定していますから、通常のドライヤーはもっと温度差が大きいことになります。

これでは、いったいどこが低温なのかわかりません。
あまり知られていませんが、実はヘアドライヤーの温度とはムラだらけなのです。

にも関わらず、ヘアドライヤーの温度はメーカーが好きに書けてしまうものなので注意が必要です。
なぜなら、どんなヘアドライヤーも「60℃の髪に優しい低温ドライヤー」になってしまうからです。

例えばあなたが、今、お使いのヘアドライヤー。
吹き出し口が100℃でも、距離を少しずつ離していくと、いずれ60℃のポイントがあらわれます。
ここで温度を測定すれば60℃のドライヤーになってしまうのです。

メーカーが測定場所を変えることで、低温と記載するようになってしまいました。
このようなドライヤーは一か所だけが60℃であって、それ以外のところは高温であったり、温度が低かったりします。

このような温度のムラは、ヘアドライヤーとして大問題です。
まず、1つめの問題は、風の中心部は温度が高すぎて髪がヤケドしてしまうということ。
そして2つ目の問題が、その周辺は温度が低すぎて髪が乾いていないということ。
3つ目の問題は、それでも「低温のドライヤー」と記載できてしまうこと。

つまり、髪がヤケドしているのに、髪が全然乾かないという無駄の多い状態となってしまいます。

いったいなぜ、温度のムラがこんなにも生まれてしまうのか?
その原因は、風を下のように1点だけで測定してきたからです。

このように1点で測定してしまうと、測定された風の温度は少し動くだけで変化しますから、何の参考にもなりません。

ムラのない一定の温度を作り出すのであれば、1点ではなく下のように複数の地点で温度を測定しなくてはいけないのです。

※説明のためにイメージを簡素化しています

すべて同じような温度になれば、ムラのない正確な60℃を作り出すことができます。

そこで、私たちは測定地点を複数設置してこの温度のムラを解決することにしました。
ところが、従来1点で測定していた温度を増やして測定すると一気にヘアドライヤー作りは難しくなります。

これまでは、ヒーターを入れて風を与えればドライヤーの完成でした。
ところが風の温度を一定にするには、ほんの少し形状が変わるだけで温度が変化してしまうので、1mm単位ごとに何千種類もの試作品が必要になるのです。

通常、ヘアドライヤーの形状を作り出すにはプラスチックの型が必要になり、1つのプラスチックを作るだけで百万円かかりますから、何千通りものサンプルを作るなんてまず不可能です。
でも、プラスチックの型がないと安定した60℃の温度のテストができません。

そんな、困り果てた時に市場に登場したのが3Dプリンタでした。

3Dプリンタなら、格安でドライヤーサンプルを作り出すことが可能になります。
私たちは、この3Dプリンタでサンプルを何千通りも作成して、温度のムラを最小限にする形状を探していきました。
その結果、従来は50度もあった温度のムラを、たった3℃にまで抑えることに成功しました。

※グラフが見やすいように3点測定としています。

従来と比較すると、温度のムラは一目瞭然です。


※温度測定装置は特注品ですが、制作していただいた企業様の知的財産であるため掲載しないでほしいとのことでした

低温ドライヤーの命となる先端ノズル

ここまで温度のムラを安定させるために、一番重要だったのは先端のノズルでした。
ここが、0.01mmでも変形してしまうと温度が変わってしまいます。
ところが、ここは熱や落下によって変形しやすい場所でもあるのです。

通常、ヘアドライヤーの先端ノズルはスタイリングに使うものですから、装着してもしないでもいいのが普通で、素材も簡単なプラスチックで作られています。
ところが、低温ヘアドライヤーにとって、温度を安定させるための先端ノズルは命といえるぐらい重要なパーツです。

先端ノズルを「外して使う」という行為はもちろんダメですが、熱によるわずかな変形も許されません。

そこで、ドライヤーの温度でも変形しない特殊な素材を世界中から探しました。
その結果、熱に強く、うっかり落としたとしても形が変形しない特殊素材を発見。
この素材は強い反面、加工がとっても難しい素材でしたが、技術のある加工工場でノズルの作成を依頼。
そうして、温度に強く、長い年月使用しても変形しない先端ノズルに仕上げています。

通常のヘアドライヤーの先端ノズルは
 脱着が自由
 稼働する
 複数のノズルがついている
といった特徴がありますが、ヒートケア60低温ドライヤーはこのようなことはありません。

先端ノズルの装着は必須であり、ほかのノズルに変更することもできません。
ノズルを紛失するということは、ドライヤー本体を紛失するのと同じことです。

さらに、温度が高温になる「ターボモード」もありませんから、モードは
ドライモード
セットモード
クールモード
という、たった3つしか選択できないようにしました。

これでは、ヘアドライヤー機能が限られるような気がしますが、あえて全ての機能を捨てたからこそ安定した60℃という温度が作り出せるのです。

低温マイナスイオンを作り出す

このように機能が限られていますが、思わぬ副産物があったのも事実です。
ヒートケア60低温ドライヤーにはマイナスイオン発生機を装着していますが、マイナスイオンは湿度が低いところで大量に発生する性質があります。
よく、滝や海辺にはマイナスイオンが発生しやすいといわれますが、これらに共通するのは湿度が高いという点です。
低温ドライヤーは高温になりすぎないため、比較的湿度が高い状態で低温マイナスイオンを作り出すことができるようになりました。

ただし、あくまでも低温ドライヤーの中心機能は髪がヤケドしないことです。
マイナスイオンによる効果よりも1度でも温度が低いほうが、よっぽど美髪にとっては良いことなのです。

 

低温ドライヤーを一般用に改良

このようにあらゆる努力の末にヒートケア60低温ドライヤーは完成しました。
当時はまだヘアモデル用のヘアドライヤーでしたから、一般への知名度はほとんどゼロです。
ところが、このドライヤーが髪に良いと美容師さんの間で評判となり女性誌にも取り上げられるようになります。
トップヘアモデルも低温ドライヤー(当時の名前は低温トリートメントドライヤー)を愛用していただけるようになり、私たちは大きな達成感を味わっていました。

ちょうどそんなころ。
一般の女性が評判を聞きつけて、低温ドライヤーをご購入いただけるようになってきました。

そこで、私たちはプロ用ではなく一般用の低温ドライヤーを作成しようということになったのです。
髪のヤケドで悩んでいたのはヘアモデルだけではなく、一般の女性も同じでした。

低温ドライヤーの人気に鼻高々になって浮かれていた私たちは、すぐに一般向けに改良しようと改良をスタートしたのですが、実は一般の方に60℃の風を提供するのはとてつもなく大変なことだったのです。

 

ヘアドライヤーは使い方次第で温度が変わる

低温ドライヤーを一般用に商品化するには、新しい問題があります。
これまで、低温ドライヤーはプロ用としていたので問題ありませんでした。
プロはドライヤーの使い方を熟知しているから、一定の距離で、一定の温度をキープすることができます。

ところが、一般の方は使い方がバラバラで正しい使い方を知っている人がほとんどいないのです。
あなたも、「ドライヤーの正しい使い方」なんて習ったことがないはずです。
ヘアドライヤーとは吹き出し口からの距離によって温度が変わってしまう特性があります。
簡単な話ですが、ヘアドライヤーは近づければ熱くなるし、遠ざければ冷たい風になるのです。
これではユーザーの使い方によって温度が変化することになります。

私たちがいくら60℃の風を作ったとしても、これでは意味がありません。
実は、ヘアドライヤーとはユーザーの使い方で温度が違うという特殊な美容家電なのです。

この「距離」という概念がどれだけ大変なことかを簡単に説明すると、これまでは点の温度を測定されてきたわけです。

ところが、これまで苦労して「面」として温度を安定させてきました。

ここまでは何とかクリアしたのですが、距離の概念が加わるということは下のように、1mmごとに面がいくつも重なるということです。

どうやって使うかわからない一般ユーザーに60℃の風を提供するという事は、こ

の全ての距離において温度を考えなくてはいけないということです。
(厳密にいうと、これに0.1秒ごとの時間という概念も取り入れているので、もっと膨大になります)

これだけ複雑な温度を管理するには、まず一般ユーザーがどうやってドライヤーを使っているのかを徹底的に研究する必要があります。
そこで、私たちは膨大なモニターとアンケートをおこなって、ユーザーの使い方を分析して温度に反映することにしました。

ただし、単に声を集めるといってもそれ自体が難しいことなので、声を集めるためには、販売方法から見直す必要がありました。
通常、ヘアドライヤーとは家電量販店や小売店で販売されるものですが、ヒートケア60低温ドライヤーはあえてメーカー直販だけで提供することを選択。
こうしないと、ユーザー様からのアンケートを本格的に集めることは不可能だと考えたのです。

当初は、直販であってもたくさんの声が集まるか不安でしたが、実際に直接販売をスタートしたところ、なんと2万人ものアンケートが集まりました。
これだけ膨大なアンケートをあつめた家電はおそらく世界でもこれ1つでしょう。

このアンケートを元に、ユーザーがどんな地域でどんな使い方をしているのかをAIを利用して分析。
その結果を元に改良を繰り返していった結果、どんな人が使っても安定した温度になるよう設計されています。

もしも、これが数百名程度のモニターで作られたなら、ここまでの完成にはならなかったことでしょう。
ましてや研究室だけで作られたヘアドライヤーなら、ユーザーによってばらばらの温度になったはずです。

ヒートケア60低温ドライヤーは、ユーザーの皆様1人1人の声によって作り上げられた集大成だからこそ、誰が使っても最適な温度が作り出せます。

この声は、商品開発だけでなく、例えば外箱にも活用されています。
アンケートの結果では「豪華な外箱を希望する」という方が5%であったのに対して、「商品を守れれば簡易な箱でいい」という声が95%でした。
そのため、ドライヤーの外箱は今でも簡易包装で皆様にお届けしています。
確かに、ゴージャスな箱ではありませんが、資源のことを考えているユーザー様の声を反映しています。

このヘアドライヤーは今でも改良が続けられており、これからも改良していきます。
ここまでのお話を聞いていただければ、このドライヤーがどれだけ魂を込めて作られたのかがお分かりいただけると思います。

ところが、とても残念なことに、最近、低温ドライヤーが大切に育ててきた「低温」という商品コンセプトを安易に模倣されるメーカー様が登場しています。
ユーザーの皆さんとここまで作り上げてきた私たちとしては、本当に悲しい限りです。

「低温ドライヤーと聞いて購入したけど、まったく効果を感じなかった」という模倣品による悲しい声が寄せられています。

ここまでの文章をご覧いただければ模倣品の見分け方がおわかりいただけるはずです。
 髪に優しい60℃
 低温ドライヤー
と書かれているのに、先端ノズルが複数ついていて、脱着も自由。
ターボモードもイオンもあれこれ機能が色々ついている。
ドライヤーが距離によって変わることを説明していないし、ユーザーの使い方を徹底的に研究して温度が作られていない。
このようなヘアドライヤーに60℃の風を作り出せるはずがありませんので、模倣品にはご注意ください。

 

クールモードにもこだわり

最後になりますが、ヒートケア60低温ドライヤーにはもうひとつのこだわりがあります。
それは「クールモード」です。

あまり知られていませんが、ヘアドライヤーの「温風」の後に「冷風」で急激に髪を冷やすと手触りの悪い髪になることがあります。
その理由はキューティクルにあります。

キューティクルはドライヤーで温かくなると開いて、髪の温度が下がるとともに時間をかけてゆっくり閉じていきます。
ところが、キューティクルが開いた状態で冷風を使ってしまうと、髪の温度が急激に下がって、開いたまま固まってしまうことがあるのです。※1

こうなると、髪はマジックテープのようになってしまい手触りの悪い髪になってしまいます。
そのため、低温ドライヤーはクールモードを徹底的に研究して最低限の微熱を与えています。
こうすることで、スタイリング時などにクールモードを使っても、キューティクルが急激に閉じないためサラサラの髪をキープできるようになりました。
ドライモードとクールモードを組み合わせることで得られるサラサラの髪をお楽しみください。

7つのまとめ

ここまでご覧いただきありがとうございました。
「ヒートケア60低温ドライヤーが他と違う7つの秘密」を開発ストーリーと共にご紹介してきましたので、最下部にまとめておきます。
あなた様の髪がいつまでも美しく輝きますことを心より願っております。

  1. 温度のムラを50℃から3℃におさえた
  2. 風の温度を5点測定でムラをなくした
  3. 機能をあえて減らすことで60℃を実現
  4. 2万人の声を元に改良
  5. インターネット直販だけの提供
  6. 低温マイナスイオン機能
  7. クールモードへのこだわり

※1 冷風と一緒にブラッシングをおこなうと、ブラシがキューティクルを閉じてくれるためこの問題は起こりません
※2 全ての比較は自社品との比較となります