女性の髪は、30才をすぎるとドライヤーの熱で髪ヤケドしやすくなります。
これは、年齢と共にお肌の水分量が少なくなるように、髪の水分量も少なくなることが原因です。
一体なぜ、髪の水分が少なくなると熱に弱くなるのでしょうか?
これを理解するには、旅館などにでてくる「紙鍋」をイメージしてください。
写真:紙鍋
紙鍋は、紙を火で燃やしているのに、いつまでたっても燃えることはありません。
これは鍋の上の水が、温度が上がらないようにしているからです。
水が温度を吸収してくれるから紙の温度は一定以上あがりません。
では、紙鍋の上の水が無くなってしまうとどうなるでしょうか?
紙はあっという間に燃えてしまいます。※1
これと同じ原理で、あなたの髪も水分が少なくなると熱に弱くなってしまうのです。
若い頃は髪の水分がたっぷりあって70℃の熱に耐えられたかもしれませんが、年齢と共に水分が少なくなると60℃の熱にしか耐えられなくなる。
そうして、もし、一瞬でもその温度を超えていまうと、髪は限界となってチリチリになってしまいます。
これが髪ヤケドであり、年齢と共にヤケドしやすくなる理由です。
※1 理解しやすいように紙鍋の例を取り上げましたが、最近の紙鍋は、鍋の水分をこぼしても火災にならないように燃えにくいコーティングをおこなっています。