現代女性は、髪のケアに特に気を使っています。
髪をシャンプーした後、そのままにしておく人はきっと少ないでしょう。
リンスだけでなく、洗い流すトリートメントをしたり、または洗い流さないタイプのものを使ったり。
ヘアサロンへ行った時にも、カットのついでにトリートメントをしてもらったり。
こんなにケアをしているのに、髪のダメージで悩んでいる人は後を絶たず、むしろ増えているのです。
いったいなぜ?
下のアンケート結果を表したグラフをご覧下さい。
なんと女性の約9割が髪に悩みがあると答えています。
現代女性のほとんど全員が、髪で悩んでいるといっても、過言ではありません。
ところで、ずっと昔、平安時代だったころの日本では、高貴な身分の女性は髪をとても長く伸ばしていました。
きっと、百人一首の絵札などで、それをご覧になった方も多いことでしょう。
あれほど長く髪を伸ばしていて、当時の女性は髪が痛んだりはしなかったのでしょうか。
当時は今よりずっと、髪をトリートメントをする材料や方法が限られていたはずです。
なのに、文献でもその髪の美しさを表現することはあれ、あまりダメージに悩んでいたということはなさそうでした。
あれほど長い髪をしていた昔の女性よりもむしろ、現代の女性の方が髪のダメージに悩んでいるのです。
現代女性の髪には、いったい何が起こっているのでしょう?
ひとつ、昔の女性にはなかった、髪に関わる大きな違いがあります。
それは現代女性が、髪を乾かしたりヘアセットをするのために、温度の高い器具を使うということです。
ドライヤーやヘアアイロン、カーラーなどの高温が髪にダメージを与えることは、私たちにとっては非常になじみのある話。
でも、だからといって、この現代の忙しい毎日で、これらを使わずにヘアドライをしたり、セットをしたりすることは、かなりの困難です。
ダメージになるとわかっていても、これらに頼らざるを得ません。
そして、それらによって受けたダメージのために髪の悩みは増え、そのためのケアがますます必要になってきてしまうのです。