それは、日本のドライヤーが10年遅れているという事実です。
技術で優れているといわれてきた日本の家電ですが、一体なぜ、こんなに品質が悪くなったのでしょうか?
日本の家電と言えば世界でも優れていると思われていますが、これは大きな間違いです。
日本のドライヤーは世界の中でもかなり遅れています。
その理由を見ていくと今使っているドライヤーが実は髪にダメージを与えるだけのものであることがわかるはずです。
日本はドライヤーの開発が遅れている?
この原因は日本のコンセントと電力にあります。
日本のドライヤーは日本でしか使用できないのです。
海外に優れたドライヤーがあっても日本では使用できないのです。
例えばスマホなどは海外の優れた機種がたくさん日本に入ってきています。
これは、スマホの電力が低くてもいいためUSBという世界共通の電気で使えるからです。
ところがドライヤーはスマホの何十倍もの電力が必要になります。
こうなると、海外のドライヤーは日本で使えなくなってしまうんです。
日本のドライヤーでは髪はキレイにならない
これがドライヤーのガラパゴス化という問題です。
日本は、世界と戦うことなく、日本の中だけで独自の進化をしてきました。
世界のドライヤー工場ではこれまで色んな研究がおこなわれてきました。
髪のダメージの9割はドライヤーの熱ダメージであることを発見して、少しでも熱の負担をかけないように風の温度を調整してきたのです。
ただでさえ日本人の髪は外人に比べて熱に弱いのですが、海外のドライヤーの方がドライヤーの温度に気を使ってきたのです。
髪にマイナスイオンは必要なのか?
では、その間日本のドライヤーメーカーは何をしていたのか?
マイナスイオンという謎の物質を必死に作り出していました。
あなたもマイナスイオン入りのドライヤーは髪にいいものだと思っていませんか?
大手メーカーからこぞって販売していることもあり、ドライヤー=マイナスイオンというイメージがついてしまっているのではないでしょうか。
あらゆる機種にマイナスイオンや○○イオンといった目に見えない電子発生装置を付けて、謎のイオンでがキレイになるという夢のドライヤーを生み出してきたのです。
もちろん、イオンに効果がないとは言いません。
ただ、そんな謎の電子よりも、髪は1度でもいいから温度が低いドライヤーを求めているのです。
それだけ、温度は髪の負担になっています。
海外ではマイナスイオンではなく低温ドライヤーが主流
私は海外のドライヤー開発にも関わってきましたが、ドライヤーメーカーの担当者が必ず私に質問してきたのは、「なぜ日本人は意味不明のイオンばかり作っているの?」という事です。
海外のドライヤーから見て、日本人がマイナスイオンドライヤーを選ぶ姿は本当に宇宙人を見るような目で見ていました。
これだけ日本のドライヤーが遅れていて、さらにこの事実が知られていない理由は簡単です。
普通の日本人は海外の高品質なドライヤーを使う機会がまったくないから。
もし、あなたが海外の優れたドライヤーをゲットしたとしても日本国内で使うことができません。
日本と海外ではコンセントと電力が違うからです。
では、あなたが海外に旅行に行ったとしたらどうでしょうか?
あなたが外国に行っても、使うのはまずホテルに設置されている安価なドライヤーです。
ホテルに2万も3万もする高級ドライヤーがおかれているのは1泊50万円以上するスイートルームぐらいです。
普通のホテルには品質の高いドライヤーはありません。
特にヨーロッパの一部では驚くほど素晴らしいドライヤーがあるのですが、日本では目にすることはまずありません。
日本で使えないから、インターネットで検索してもヒットすらしません。
つまり、日本人99%が日本で作られた品質の低いドライヤーしか使ったことがないのです。
これが、ドライヤーのガラパゴス化を拡大させた理由のひとつです。
美容師さんが選ぶドライヤーがいいとは限らない
インターネットで「おすすめのドライヤー」を検索しているとよく目にするのが「美容師おすすめ」というキーワードです。
たしかに、美容師さんがおすすめするドライヤーは信頼できそうな気がしますよね。
シャンプーやトリートメントなどの美容師さんがおすすめと記載してあるだけで市場に出回っているものよりも髪に効果的な気がしてしまいます。
でも、よく考えてください。
日本の美容師さんも、あなたと同じように日本のドライヤーしか使ったことがないんです。
海外の高品質ドライヤーを10種類以上使ったことがある美容師さんは1000人に1人もいないはずです。
美容師さんはヘアスタイルのプロであって、家電のプロではありません。
日本で今のところ髪のダメージを防ぐことができるのは唯一「ヒートケア60低温ドライヤー」だけなのです。