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失敗しないマイナスイオンドライヤー選び

  マイナスイオンって本当に効果があるの? マイナスイオンって本当に効果があるの? 長年マイナスイオンや各社が開発している○○イオンは髪にいいと言われてきました。 ところが、数年前に「マイナスイオンには効果が認められない」として消費者庁から「イオンで髪がきれいになる」と言わないように指導がありました。 私たちプロの現場では「マイナスイオンに効果がない」というのはあたりまえの認識だったのですが、ようやく行政の指導が入った形です。 マイナスイオンというメッセージが使えなくなった大手家電メーカーはこぞって新しいイオンを開発しましたが、これはイタチごっこです。 また、行政指導が入るのは時間の問題だと言われています。 イオンはドライヤーとの相性が関係しているの? イオン自体にも確かに髪を美しくする効果はあります。 ただし、イオンとは本来“滝や海辺”のような湿度が高いところに発生するものです。 ところが、ドライヤーは100℃を超える高熱が吹き出されるので、湿度が限りなくゼロに近い状態でイオンが作り出されています。 そのため加湿器とイオンなら相性がいいのですが、ドライヤーとイオンは限りなく相性が悪いといえます。 ただでさえ、効果がないと行政指導が入るイオンですが、さらに相性が悪いドライヤーで使うためにほぼ効果がゼロになってしまうのです。 失敗しないマイナスイオンドライヤー選びとは? 美しい髪を手に入れる為にドライヤー選びは重要です。 髪が一番苦手なのは「熱」です。 お肌と同じたんぱく質でできている髪の毛は、高熱で簡単にヤケドしてしまいます。 しかも髪は、お肌と違って自己治癒力を持っていないので自分で修復することができないこともあり、髪にいいと安心して使っているマイナスイオンドライヤーが髪のダメージを促してしまっていることもあります。 実際に髪のダメージとなる原因の9割はドライヤーだと言われているのです。 イオンといった正体不明の物質でドライヤーを選ぶよりも、1℃でもいいから温度が低いドライヤーを選ぶことが大切です。 マイナスイオンで髪をケアするという都市伝説よりも、髪は少しでもいいから低い温度で乾かしてほしいと考えているのです。 しかも、イオンは湿度が低いところを好みますから、温度が低いドライヤーはマイナスイオンが発生しやすいという特徴もあります。 そのため、失敗しないドライヤー選びとは、低温のドライヤー選びといえるのです。 低温のドライヤーの効果とは? 日本国内で使えるのは「ヒートケア60低温ドライヤー」だけです。 このドライヤーが雑誌やテレビで紹介されることで、類似品がでてきましたが、単に温度が低いドライヤーはいつまでたっても髪が乾かないので注意してください。 ヒートケア60低温ドライヤーは、髪にやさしい60℃で髪を乾かしますが、単に温度が低いだけではありません。 低温なのに速乾という矛盾を解決したドライヤーです。 アンケートでは60%以上のユーザーが「これまでよりも早く乾いた」と回答しているほどです。 毎日のドライヤーで髪のダメージの原因を作り出しているかもしれません。 イオンの効果を髪に効果的に取り入れる為にも、失敗しないマイナスイオンドライヤー選びをして毎日のケアで髪を美しくダメージ知らずに生まれ変わらせましょう。 ヒートケア60低温ドライヤー商品ページ

髪に良いおすすめドライヤー

  髪に良いドライヤー選びとは? 髪に良いドライヤーを知るには「髪が嫌いなもの」を知ることが第一歩です。 髪が嫌いなものは何といっても“高熱”です。 ドライヤーで早く髪を乾かしたいからと出力の強い高温ドライヤーを使っている人も多いのではないでしょうか。 髪はお肌と同じたんぱく質ですから、高熱をあてられるとヤケドしてしまいます。 お肌は自己治癒力で回復しますが、髪にはその力がないので回復することはありません。 そのため、一度ヤケドした髪は二度と元に戻らず髪のダメージの進行を進めてしまいます。 実際にどんなにシャンプーやトリートメントにこだわっていても、髪のダメージの原因は9割がドライヤーの高熱と言われています。 ドライヤー選びを失敗すると髪が美しくなるはずがないのです。 髪の為を考えるのであれば1度でも温度が低いドライヤーで丁寧に髪を乾かしてあげる必要があるのです。   マイナスイオンは髪にいいの?

これまでマイナスイオンは髪に良いとされてきましたが、現在では効果がないとされています。 そのため、消費者庁によってマイナスイオンの効能を伝えることが制限されました。 そこでドライヤーメーカー各社は独自の「○○イオン」を作り出していますが、これらも時間の問題で規制されることでしょう。 そのぐらい「イオン」とは誰もが知っているものでありながら美しい髪を作る為には効果がないものなのです。   バックナンバー:日本で人気のドライヤーが海外より10年遅れている理由 髪は正体不明のイオンを求めているのではありません。 とにかく1度でも低い温度で髪を乾かす事、又は、髪をスタイリングすることを求めているのです。   低温タイプのドライヤーは美髪の救世主 ドライヤーによる髪のヤケド対策として最近は「低温ドライヤー」が開発されました。 日本では珍しいものですが世界的には美しい髪の為には熱が重要だと考えられていて、1℃でも温度が低いドライヤーで髪をケアしてあげることが大切だと言われています。 元々美意識の高いヘアモデル用に開発された低温ドライヤーは、テレビや雑誌で紹介され知名度があがり注目されています。 近年は低温ドライヤーの類似品が増加していることもありドライヤー選びには注意が必要です。   低温ドライヤー選びのポイント 低温ドライヤーというと単に温度が低いドライヤーが髪にいいと思っていませんか。 ただ温度が低いドライヤーだといつまでたっても髪が乾かず、毎日のケアが大変です。 また乾くのに時間がかかれば今度は髪に摩擦を起こしてしまいダメージの原因となります。 そのため「低温ドライヤー」という文字だけ見て購入してしまうと、いつまでたっても髪が乾かない髪に効果のない低温ドライヤーを買うことになっているのです。 そんな数ある低温ドライヤーのなかでも本物にこだわるあなたにおすすめしたいのが“ヒートケア60低温ドライヤー”です。 低温ドライヤーのパイオニアとして、乾かす温度は低温なのに60%以上のユーザーが「これまでの高温ドライヤーより早く乾く」と回答しています。 低温なのに従来品より早く乾くドライヤーはヒートケア60低温ドライヤーだけです。  低温なのに速乾の秘密は商品紹介サイトへ  

美しい髪を作るドライヤー選びとは?

ドライヤーならなんでもいいと思っている人もいるでしょう。 一昔前ならマイナスイオンが入っているドライヤーは乾かすだけで髪に効果があると思われていましたが、髪のダメージを本当に考えるのであれば「低温ドライヤー」がおすすめです。 低温ドライヤーは日本の美容メーカーから発売されていますが、その中で本当に髪のことを考え乾かせるドライヤーかどうかをしっかりと比較して選ぶようにしましょう。    

おすすめの低温ドライヤー【2017年度】

最近雑誌やTVなどのメディアで取り上げられ有名になった低温ドライヤーですが、選ぶ時に注意しなくてはいけないのは、単に温度が低いドライヤーはいつまでたっても髪が乾かないという事です。 温度が低いだけのドライヤーにだまされないために、プロがおすすめする低温ドライヤーの選び方をまとめておきます。   低温ドライヤーの効果とは?

低温ドライヤーとは、髪がヤケドせず美しい髪を作るための適切な温度に設定された、髪にダメージを与えることのない優しいドライヤーです。 今までのドライヤーは温度が高すぎて髪の負担になっていましたが、低い温度で乾かすことで髪に優しくダメージを減らし負担を掛けずに乾かすことができます。 ドライヤーをした後に髪がパサパサになってしまい、まとまり感がないと感じたことはありませんか? 単に髪のダメージが原因だと思っているかもしれませんが、実はドライヤーが原因かもしれません。 低温ドライヤーの歴史を紐解くと、低温トリートメントドライヤーが日本で初めて作られた低温ドライヤーです。 当時日本では風量を意識したものが多く低温で乾かすという概念がなく新しいドライヤーとして美意識の高いヘアモデルや美容師の口コミから広がっていきました。 高音で乾かすドライヤーとは違い、髪にダメージを与えることなく乾かした後の髪をサラサラにする効果があります。

  何℃から何℃が低温ドライヤー? 基本的に低温ドライヤーとは60℃以下ですが、注意しなくてはいけないのは単に温度が低いと髪が乾かないという事です。 乾くのに時間がかかると、今度は摩擦のダメージで髪がパサパサになってしまいます。 熱すぎず、冷たすぎない温度が「低温ドライヤー」となります。

ただし、ドライヤーの温度はとっても複雑です。 例えば、下の写真を2枚比べてみてください。 まったく同じ温度に見えますが、実はまったく温度が違います。

このように、ドライヤーとは使い方によってまったく温度が変わってしまうのです。 さらに、ドライヤーには温度のムラがあります。

サーモグラフィーのイメージです。

左:温度差のあるドライヤー 右:温度差のない低温ドライヤー   この温度のムラがかなり大きくて、中心と横では50℃もの温度差があります。

これでは中心部で髪がヤケドしているのに、外側は冷風で髪が全然乾かないという現象が起きてしまいます。 ドライヤーを長時間使っているのに、いつまでたっても乾かないのはこの温度のムラが原因です。 従来のドライヤーは風量や速乾、マイナスイオンばかりに気を取られて、ドライヤーの使い方や温度のムラを想定してこなかったために髪がヤケドしてしまい使えば使うほどダメージの原因となる問題がおきていたのです。

  おすすめの低温ドライヤーとは?

おすすめのドライヤーを知る前に、市場にでまわっている「低温ドライヤー」が類似品ばかりであることを知っておいてください。大出力で120℃もあるドライヤーが「髪に優しい低温ドライヤー」として売られていることもあります。

例えば下の2商品は、まったく違う商品に見えますよね。

高出力!120℃の速乾ドライヤー 髪に優しい60℃ドライヤー

でも、実はこれ同じ商品です。  

今、このような自社に都合のいいキャッチコピーの入れ替えを各社がおこなっています。 なぜ、こんな事ができてしまうのでしょうか? 実はドライヤーって、どこで温度を測定するかで自由に温度を記載できてしまうんです。 ドライヤーの吹き出し口はとても高温なので実際には100℃近くの風が出ています。 でも少し離してドライヤーの吹き出し口から5メートル先ではそよ風に変わりますよね。 そこで測定すれば室温と同じ25℃です。

60℃のドライヤーと言いたければ、ドライヤーから離れていけばいつかは60℃になってしまうんです。 つまり、どのドライヤーも60℃の場所があり、どんなに高熱のドライヤーでも60℃ドライヤーになることになります。

最近「低温ドライヤー」が人気になってきたことで、測定位置をずらして自社の都合のいい温度を記載するメーカーが増えてきているのです。

 

このような言葉のマジックに引っかからないようにすることが低温ドライヤー選びの第一歩です。  

プロがおすすめする低温ドライヤーとは? 失敗しない低温ドライヤー選びは【温度】だけで判断しないことです。 髪のことを一番に考えているメーカーであればそんな髪にダメージを与えるような記載の仕方はしません。   低温ドライヤー選びの重要なポイントは3つ  「どの部分の髪を乾かす時もドライヤーの温度を60℃に合わせていること」 「ドライヤーの温度のムラを最小限にしていること」 「使う人を選ばずにドライヤーの温度が高温にならないこと」 実際低温ドライヤーはこの3つは基本でもあり世界中をみればいくつもあります。 特にヨーロッパの一部では本当に良質のドライヤーがたくさんありますが、残念ながら日本ではコンセントの電圧が違うので使ことができません。

日本で3つの条件を満たしている低温ドライヤーは唯一「ヒートケア60低温ドライヤー」だけです。 どうして数あるドライヤーのなかでも低温ドライヤーに着目したのでしょうか。 この低温ドライヤーは、誰が使っても60℃で髪を傷めず安心して使えるように約2万人にアンケートをおこないました。 ユーザーが、どの部屋でどのぐらい距離を離して使っているかを徹底的に研究したのです。 そうして、測定すべきポイントを決定。

その一点に60℃の温度と風量を合わせています。 さらに、温度のムラをなくすために、何度も形状を改良。 中心部と外側の温度差をたった3度に抑えています。

また、誰が使っても高温にならないように、ドライヤーの中心部に特殊セラミックを配置する徹底ぶり。 一番温度が高い中心に設置することで、過度な高熱を吸収しています。

  商品紹介サイト ヒートケア60低温ドライヤー  

ダメージヘアにおすすめのドライヤー

毎日お手入れしているはずなのに髪がパサパサで枝毛や切れ毛まで…。 そんなお悩みを抱えている女性は多いのではないでしょうか。 そもそも髪のダメージの原因はなんだと思いますか? 実は髪のダメージの原因「9割」が高熱のドライヤーによるものです。 髪は熱に弱い性質があり高熱が一瞬でも当たると水分を保持できなくなり、ダメージヘアの原因になってしまいます。 そうはいっても髪をドライヤーで乾かさないとセットができませんし、濡れたままの髪でいると乾燥や髪の摩擦でダメージの原因となってしまいます。 毎日使うシャンプーやトリートメントはこだわるのにドライヤー選びにこだわらない人が多いのです。 ダメージヘアを防ぐ為におすすめするのは60℃で髪を乾かす「低温ドライヤー」です。 傷んだ髪は水分が少なくなっているので乾燥してしまいます。 美しい髪を守るためには水分を守ることが大切なのです。 温度が低いドライヤーで、水分をしっかり守ってください。 自分の髪が「痛んでいるな」と感じるとほとんどの女性がドラッグストアに向かいます。 新商品のトリートメントや、ヘアエッセンスを髪に浸透させて髪の表面からダメージをケアしようと考えてしまうのです。

でも、これは大間違いです。 ダメージヘアの原因はドライヤーです! ヘアケアグッズの前にまずはドライヤーを見直さなくてはいけません。 ダメージヘアなのに同じドライヤーを使い続けるということは、わかりやすく例えれば、ヤケドした手にシップを貼って、また熱湯に手を入れるようなものです。 いくらシップで治療しても、ヤケドした手を熱湯に入れていては解決になりません。 ヤケドしたら、治療よりも熱湯に手を入れないことが重要なのです。 まずは、原因を取り去ってから、シップで治療するのが効果的ですよね。 そのため、「自分の髪がダメージヘアかも?」と思ったら、ドラッグストアに向かうのではなくドライヤーを見直してください。 髪を美しくする為にはその仕組みにあったお手入れをしないと意味がありません。 特に今流行の速乾ドライヤーで風量の強いものを使っている人はすぐに見直しましょう。 ドライヤーを見直せばダメージのないキレイな髪に生まれ変わります。 ダメージヘアにおすすめの低温ドライヤー

失敗しないドライヤー選び

「良質のトリートメントを使えば髪はキレイになる。」 私は、そう勘違いしていました。

でも実際には、どれだけ丁寧にトリートメントしても、たった10秒の間違ったドライヤーで全てが無駄になってしまいます。 ドライヤーは、ライターとしても使えるぐらい高熱を作りだす家電。 よほど気をつけて使わないと髪も一瞬にしてチリチリに焦げてしまいます。こうなってしまった髪は、どんなにトリートメントしてもキレイになりません。 だから、美しい髪にはトリートメントよりも先に正しいドライヤー選びが重要になるのです。

これは女性だけの話ではありません。 女性なら髪が多いので「ダメージ」となりますが、一方で、髪の短い男性にとって負担となるのが頭皮です。 男性は髪のダメージが少ないのですが、薄毛対策に育毛剤より大切なのがドライヤー選びとなるのです。 ドライヤー選びとはそれだけ大切なヘアケアツールといえます。

ところが、あなたが大型家電屋のドライヤー売り場にいくと、 「○○イオン」「速乾」「大風量」「1200W」「ヘアケア」「サラサラ」・・・ 似たような文字がズラッと並んでいます。

「結局、何が違うの?」 と思ってみても、定員さんに聞いて押し売りモードになるのも嫌なので自力で見回ります。 ですが、やっぱり、どれも同じようにしか見えません。 デザインと価格以外の違いが分からなくなったあなたは、次のように考えるようになります。

「ドライヤーって高出力で風が強いほどいい商品で、イオンがついてると髪がサラサラになる訳ね。 あまり使わないけど風が調整できれば何かと便利かな。 あとは価格とデザインね・・・」

実際のところ、あなたのドライヤー選びの基準ってこんな感じじゃないですか?

私自信も同じように「ドライヤーは髪を乾かすもの」だと考えていたのでよーくわかります。 私はこれまで1万人以上の髪質診断をおこなってきましたが、その中でドライヤー選びの重要性にいち早く気が付きました。 それから国内はもちろん、世界中のドライヤーを使い倒すことにしました。 海外のドライヤーは電圧が違うため、実際に行ってみないと使えないから大変な作業です。

数えきれないほどのドライヤーを使って、一番わかりやすかったのはプロ用のドライヤーを使用すべきではないということ。 いわゆる「プロ用」「サロン仕様」というドライヤーです。 よく目にしますが、これって一般用と何が違うのでしょうか?

一番の違いは高出力であること。 美容室ではとにかくお客さんが回転しなくてはいけません。 ドライヤーで優しく10分も20分もかけて乾かしていては、次のお客さんを待たせることになります。 そのため、強い風と高熱で一気に乾かす訳です。 これだけの高出力ドライヤーを使ってもヤケドしないのは、プロのドライヤーテクニックがあるからできること。 プロは、どうすればヤケドせずに乾かせるかを熟知しています。

でも、一般の方がプロ用を使うと一瞬にして髪がチリチリになってしまうのです。 まず第一にやってはいけないドライヤー選びはこれです。 プロ仕様はプロ用であって、あなたが使う一般用ではありませんから、どんなに気をつけて使ってもヤケドの原因となってしまいます。

「髪のヤケド」といっても、目に見えないからピンときませんよね? 髪がヤケドすると、あなたの髪にいったい何が起こるのでしょうか?

まず、あなたがドライヤーで髪をヤケドするとプラスチックのような不自然なツヤがでて、ウィッグに近い質感になってきます。 ヘアカラーは安っぽい色になり、毛先が広がって、スタイリングしにくい髪に。 せっかくスタイリングしても夕方までスタイリングは持続しません。

残念なことに、これだけダメージになってもあなたはヤケドに気が付きません。 髪に「痛み」という感覚がないからです。 痛くもかゆくもないから、ダメージをほったらかしにしてしまいます。

もしもこれがお肌だったら? あなたが熱湯をこぼして手をヤケドしたら、痛みがあるのですぐに手を氷で冷やし場合によっては病院に行くでしょう。 クリームや包帯など至れり尽くせりのケアをした後、さらに体が持っている自己治癒力がヤケドを治してくれるのです。

ところが、髪は熱さを感じることができないからヤケドにすら気づいてもらえません。 髪はヤケドしたまま、翌日も同じ高熱を当てられてしまいます。 自己治癒力を持たない髪には外部からのケアが必要ですが、ヤケドに気づいてもらえないため念入りなケアもおこなわれない。 こうして髪のヤケドは知らない間に進んでいき、髪質の変化に気づくころにはかなり重症になってしまっているのです。

こうしてヤケドを繰り返していくと、髪は固くなってきます。

目玉焼きを作る時、フライパンに卵を落とすと固まっていきますよね。 これを「タンパク質の熱変性」といいますが、髪も卵と同じタンパク質でできているので、熱によってまったく別の性質に変わってしまうんです。 温度が下がっても目玉焼きは生卵に戻ることはありません。

よく、自分の髪質を「クセ毛」と勘違いする方もいらっしゃいますが、その原因が髪ヤケドによる熱変性にあるという場合も多いのです。

「じゃあヤケドしない温度って何度なの?」

これは個人差があります。 健康な髪を保つには70度が限界だといわれていますが、くせ毛の方やダメージをすでに持っている方は、60度程度の温度にしか耐えることができません。 60度といわれてもピンとこないかもしれませんが、最近のドライヤーは100度以上の風を出していますから髪は簡単にヤケドしてしまうのです。

「ということは、温度が低いドライヤーならいいのね。」

いえいえ。 そうではありません。 単に温度が低いと、今度は髪が乾くのに時間がかかるようになってしまいます。 例えば、あなたが旅行用でコンパクトな省電力ドライヤーを使ったとしましょう。 確かに温度が低いのですが、髪がなかなか乾かないから長い時間ドライヤーしなくてはいけません。 こうなると、今度はヤケドしないけど髪の摩擦ダメージが大きくなっていくんです。 何よりも腕も疲れるし、時間がかかってイライラしてきます。 つまり、髪を乾かすには熱すぎず低すぎない「ギリギリ温度」が大切ということ。 ここがドライヤー選びで一番大切なポイントなので繰り返します。

ドライヤーはヤケドしないギリギリの温度である物を選んでください。

また、髪を乾かす上で多い間違いは、温度が高い方が早く乾くという考えです。 確かにその方が早そうですが、決してそうではありません。 熱い風を使うと無意識でドライヤーを大きく振りながら使うようになります。 これでは風が逃げていくのでロスが大きくなり、結果的に乾くの遅くなってしまうんです。

ヤケドしないギリギリの温度はロスが少ないから結果的に一番早く乾きます。

「じゃあ60度ぐらいのドライヤーを選べばいいのね。」

確かにそうなんですが、温度というのはそう簡単ではありません。 あなたの生活で思い出してください。

■90度のサウナは我慢できるけど、50度のお風呂はがまんできない。 お風呂の倍近い温度があるサウナはなぜ我慢できるんでしょう?

■40度の部屋は暑いけど、そこに扇風機があれば快適になる。 室温は同じなのになぜ快適になるんでしょう?

このように、温度っていろんな「要素」が関係するから難しい。 とにかく複雑だから、もしもあなたが60度のドライヤーを買ったとしても髪がヤケドしてしまうんです。 これが広告のマジック。 ひっかかってしまう前にここを理解してください。

温度のマジックを理解するのに一番わかりやすいのが「距離」です。 ドライヤーは、吹き出し口から離れるほど温度は下がりますよね。

例えば、凍らせてガチガチに固くなったバニラアイスを食べるとしましょう。 甘いものが大好きだから一刻も早く食べたい! そこであなたは、ドライヤーでアイスを溶かすことにしました。 いい例え話とは思えませんが、無理やりこの説明でいくことにします。

ドライヤーとアイスの距離が10センチぐらい近ければすぐにアイスはドロドロに溶けますよね。 ところが3メートルぐらい遠く離れてしまうとアイスはいつまでも溶けません。 これだけ離れるとドライヤーの高熱も「そよ風」に変わってしまいます。

つまり、ドライヤーは遠くなるほど温度が低くなる訳です。

温度の変化を数字でイメージすると、こんな感じ 近い ← 距離 → 遠い ドライヤー:100度 80度 60度 40度 20度

ここが大切なポイントなので覚えておいてください。 このマジックは色んな広告でよく利用されるキーワードなのです。

例えば次のような2種類のドライヤーがあったとします。 まずは。 「100度のハイパワー」 おやっ。なんだか強力そうで、プロ用に聞こえますよね。

では、もう一台のこっちはどうでしょう? 「60度で髪にやさしい」 先ほどとは違って、今度は女性が好きそうな優しいドライヤーのようです。

でも、実はこれ。 2種類のドライヤーはまったく同じドライヤーなんです。

違いは単なる温度のマジック。 もう一度先ほどのイメージを見てみましょう。

近い ← 距離 → 遠い ドライヤー:100度 80度 60度 40度 20度

さあ。 もうおわかりですね。

距離で温度が変わるという事は、測定地点を変えるだけでターゲットが好きそうな温度を用意できてしまうんです。 これが、温度が低く表示されたドライヤーでもヤケドしてしまう原因になっています。

あなたがドライヤーを選ぶときに、温度表示があったとしても情報を鵜呑みしてはいけないのです。 ここでは分かりやすいように距離だけに限定しましたが、距離よりも分かりにくく、ヤケドの原因になりやすい落とし穴があります。 あなたが60度のドライヤーを使ってもヤケドしてしまう2つ目の秘密は、「温度のムラ」です。

「温度のムラ」とは、簡単に説明すると中心と外側の温度差のことです。

フライパンで料理するとき、中心は熱いのですぐに焼けますが、外側の部分はとっても温度が低いですよね。 同じようにドライヤーも中心と外側では、大きな温度差が生まれているのです。

それを明確にしたものが下の温度測定結果ですが、なんと中心と外側には50度もの差が生まれています。

【グラフを挿入】

ドライヤーは通常これだけ中心だけ高温になってしまうのです。

ここまで「距離」と「温度のムラ」について説明しましたが、温度を変える要因は他にもたくさんあります。

時間の長さ 室温 湿度 髪の長さ 髪の濡れ具合 etc....

そうです。 ドライヤーの温度は毎日変化しているものなのです。 水分は常に蒸発することを考えると、厳密にいえば1秒1秒温度は変化していると言えます。

この複雑な温度に、あなたが「どう使っているか?」が関係するので、温度は使用する人次第で1台1台変わってくるのです。

さあ。 いよいよ混乱してきました。

「じゃあいったいどうすればいいの?」

まず、お勧めできないのがいわゆる家電メーカーが作るドライヤーです。 家電のメーカーは機械のプロであって、髪のプロではありません。

一体どうゆうことでしょうか? 私自身も開発に呼ばれるのでよく分かるのですが、これは、ドライヤーの製造過程を見ていくことで理由がよくわかります。

仮にAさんが家電メーカーの企画スタッフとしましょう。 Aさんはある日、上司からの新商品のドライヤーを作るように言われました。 コンセプトは「髪にやさしいドライヤー」。

髪を乾かすだけでなく、髪に負担の少ない商品を作るとのことです。

Aさんは機械に強いのですが、髪についてはまったくの素人。 そこで、まずは専門家から話を聞くことにしました。

こんな時に呼ばれるのは、ほとんどの場合、美容師さんか毛髪診断士の方です。

機械プロのAさんは、髪のプロからあれこれ話を聞きますが相手が何を言っているのかさっぱり分かりません。 フランス語と日本語で会議しているようです。 それもそのはず、まったく違う世界で生きてきたのですから。 何度会議してもお互いの話がまったく理解できないのです。

さあ、困りました。 Aさんには締め切りもあるので急いでいます。 仕方ないので、話が分かったことにして企画書をまとめます。

期限には間に合いましたが、残念なことに上司からは「売れない理由」をアレコレ並べられて修正を求められます。 修正してはまた修正。 何度も繰り返してようやく企画書がとおりました。

さあ。次は製造段階です。 ようやく商品が形になっていくと、今度は製造の担当から修正を求められます。 なんでも今のままでは組み立てにくいから「形を変える」らしいのです。 全体の構造をもう一度見直して修正すると、今度はデザイン担当が「スマートにしたい」から元に戻すよう求めます。 海外の工場からはパーツが足りないので、モーターを変更するとの連絡。 色んな部署が違う意見なのでAさんはヘトヘト。 そうこうしている間に会社が独自イオンを新開発。 開発中の全商品に取り付けるよう伝達がありました。 さあ。振りだしに逆戻りです。 たくさんの修正を繰り返して1年が過ぎた頃にようやくドライヤーが完成。 Aさんは第1号の商品を手にして涙目です。 苦労して作ったドライヤーを手にしたAさんはふと考えます。

「あれ?そもそもドライヤーのコンセプトは何だっけ?」

笑い話のようですが、これが現実。

このように、家電メーカーはあくまで機械のプロで、髪についてはまったく素人なのです。 ですから、「髪にやさしい」という基準でドライヤーを選ぶなら髪の専門家であるメーカーを選ぶべきです。 ○○監修といった表面的なことではなく、会社自体がヘアケア企業であることが重要です。

実際に研究室に入ってみると分かりますが、あなたがドライヤーを使う環境と研究室では温度がまったく異なります。 室温が違うのはもちろん、あなたがドライヤーをどのぐらいの距離で使っているかを熟知していないと温度を測定することはできません。 なので、ユーザーの声が多く入る「直販」の方が理想です。 徹底的にユーザーの使用環境を研究しないと、適正温度は見えないのです。

その他、ドライヤーの「機能」について大切なのは2つ。

1つ目は「スイッチ類」。 最近のドライヤーには色んな切り替えスイッチがついてますよね。

風量が調整できたり、温度が変えれたり。 あなたが好きなように風をコントロールできるものも増えてきました。 さあ。 ここまでドライヤー選びを見てくればお分かりでしょう。

温度が調整できるということは、「温度の管理は素人のあなたにゆだねられている」ということなのです。 好きな温度にできるから確かにスタイリングはしやすいのですが、髪のヤケドの大きな原因となります。

そのため、スイッチは最小限であることが大切。

多くの方が機能が多いほど高機能であると考えているのでここは大切なポイントです。 例えば「ターボモード」という機能がよく見られますが、あれは一番髪に負担となってしまうモードです。 髪にやさしいドライヤーを選ぶときはスイッチが最小限であることが大切です。

次に、ドライヤー選びの際に必ずでてくる「○○イオン」という謎の物質はどうでしょうか? これは以前から問題にされているものです。

大手でも独自のイオンを開発していますが、イオン自体の効果については賛否両論です。 消費者庁も、イオンについては疑問をもっているようで規制を強化しています。

さて。 このイオンは効果的なのか?

あらゆるドライヤーを使い倒した私の見解として、イオンとは確かに髪の手触りが違います。 イオンが放出された方が、そうでないものよりも髪質感のアップを実感できるから私も好んで使います。

ただし、あくまで感覚程度の話。 2人を並べてどちらがイオンかと聞かれても違いはまず分かりません。 「感覚」程度であって、それ以下でも以上でもないのです。

私はこれまでに世界で1000台以上のドライヤーを使ってきたと言いましたが、世界を見てきて痛感するのは「日本のドライヤーがあまりに遅れている」ということです。 日本の技術は世界でトップレベルと思われているかもしれませんが、ドライヤーはとにかく遅れています。 理由は簡単。 世界が1度でも低い温度で使えるドライヤーを目指している間に、一体日本は何をおこなっていたか? 正体不明の「イオン」の研究です。 日本ではなぜかイオンドライヤーが売れに売れていたので、日本のメーカーは温度ではなくイオンを最優先に研究してきました。 世界から見ると日本の光景は異様にうつります。 「なぜ、あんな架空の空気に高いお金を払うんだろう?」 そのぐらい日本はイオンに洗脳されてきたのです。

確かにイオンは髪がサラサラになりそうな気がしますが、それより断然大切なのが髪のヤケドです。 あなたの髪は100万個のイオンよりも、温度をたった1度下げた方が断然喜んでいます。。

そのぐらい髪のヤケドというのは大きなダメージといえるのです。

さあ。 ここまでの話であなたはプロと同じレベルでドライヤーを選ぶことができるようになりました。

もうドライヤー売り場でアレコレ悩むことはないでしょう。 ドライヤーとして本当に必要な機能は何か? 何が真実で何が嘘か?

全てあなたの頭に入っています。 ドライヤー選びに関してはここまでなので、ここから先は興味がある方だけがご覧いただければ結構です。

ここから先は実践として、ヘアモデルのドライヤー活用術をお伝えしていきます。 髪にやさしいドライヤーの使い方やドライヤーをヘアケアツールに変えるテクニックをお伝えしていきます。

ヘアモデルのドライヤー活用術 第三章 ドライヤーをヘアケアツールに!!

1 髪の速乾テクニック

ここからは、ヘアモデルのドライヤーテクニックをお話ししていきます。 これはヘアモデル用のヘアケアプログラムでも実際にお伝えしている技術なので、とって も効果的ですよ。

最初に、「髪を2倍速く乾かす方法」についてお話ししておきましょう。 この言葉だけ聞くと単なる「時短テクニック」のように聞こえますが、髪を2倍速く乾か すことは、「熱」と「摩擦」によるダメージを半分にすることにつながります。

早く乾かすためにまず大切なのが、ドライヤー前の「タオルドライ」でしっかりと水分を 拭き取っておくこと。 こうしておくことでドライヤーの時間が短縮できるので、髪がダメージを受けにくいので すが、注意しなくてはいけないのが摩擦です。 濡れた髪は弱くなっているので、ゴシゴシ拭いてしまうとキューティクルがボロボロにな ってしまいます。 そのため、タオルドライは優しくおこなうようにしてください。

タオルは一度湿ったら水分を吸収する力が弱くなるので、大きなバスタオル1枚よりも小 さなハンドタオル2枚の方が、断然乾きが早くなります。 そのため、1枚目のタオルである程度水分を取ってあげて、2枚目のタオルで水分を取り 直すようにしましょう。 もちろん2枚より3枚の方が早く乾きますよ。

この他にも、タオルドライにはドライヤーも併用した速乾のテクニックがあります。 濡れた髪にタオルを巻き、タオルの上からドライヤーを当てる。 こうすることでタオルの中がカラッとしたサウナのような状態になり、水分がタオルに向 かって吸い込まれていきます。 タオルに吸い込まれた水分はドライヤーの熱で飛ばされるので、みるみる髪の毛が乾燥し ていくのです。

ここまでタオルドライによる速乾のテクニックをお話ししましたが、この他にも、髪に負 担をかけにくい速乾テクニックとして、「Wドライヤー」というものがあります。 Wドライヤーといっても、別に2個のドライヤーを使う訳ではありません。 いつものドライヤーを2回に分けて使うだけの簡単テクニックです。

具体的な方法をお話しします。 まずいつものようにドライヤーをかけますが、1回目は軽くドライヤーをかけるだけにし てください。 髪の水分を少し飛ばして、髪が温かくなるくらいですね。 そしてドライヤーをいったん置いて、スキンケアやメイクなどをおこないます。 ハミガキでも何でもいいですよ。 そうして時間がたったら、2回目のドライヤーで髪のまだ乾いていない部分を乾かします。

つまり、いつものようにドライヤーを一度でおわらせるのではなく、2回に分けて使うと ころがWな訳です。 3回のトリプルでもOK。 ドライヤーの前後って、美しくなるためにできることは、たくさんありますよね。 これを2回のドライヤーの間に持ってくるだけで、ドライヤーを使う時間は大幅に短縮で きるのです。 また、こうして夜のドライヤーで受けるダメージを少なくすると、翌朝スタイリングがま とまりやすくなります。

2 ドライヤーで髪をケア

髪の速乾テクニックがお分かりいただけたところで、次はドライヤーの熱を利用して髪を ケアしてしまう裏技をお話ししていきましょう。

実は、髪の「通常の温度」と「ヤケドする温度」の間には、ヘアケアポイントとなる温度 が存在しています。 具体的にお話しすると、あなたの髪は気温とほぼ同じ温度を保っています。 気温が20度だとすると、髪も同じくらいの20度となっているため通常はキューティク ルが閉じた状態になっていますが、この温度がアップして30~60度になると少しずつ キューティクルが開き始めます。 この温度でキューティクルの隙間が広くなると、髪は「ダメージを受けやすい状態」にな りますが、同時にこれは「トリートメントやヘアエッセンスが浸透しやすい状態」でもあ るのです。 つまり、髪の毛は30~60度になると、ケアにとって最適の温度になる訳です。 そのため、ヤケドの一歩手前の30~60度になるまで髪を温め、キューティクルを開い てあげれば、トリートメントやヘアエッセンスが入り込みやすくなります。 そして髪の温度が冷えてくると、キューティクルが閉じてフタとなり、栄養が内部にしっ かり閉じ込められます。 ところが、これが70度を超える温度になると、話は違ってきます。 おさらいになりますが、髪は70度を超えると“突然変異”を起こし、一瞬にして固まっ てしまいます。

温度が上がるにつれてゆっくり開いていったキューティクルが、70度になった途端、開 いたまま固くなって閉じなくなってしまうのです。 この温度になって一度固まってしまった髪は、よほどのケアをしない限り元には戻りませ んし、キューティクルが開いたままでダメージを受けやすい状態になってしまいます。 そのため、髪をケアするテクニックにドライヤーの熱を利用する時も髪が健康な方で70 度、すでにクセやダメージをお持ちの方で60度を超えないよう、注意してくださいね。

ドライヤーの熱を利用したヘアケアテクニックは他にもあります。 シャンプーした後にトリートメントを髪全体にまんべんなく広げたら、そのままヘアタオ ルをつけてください。 そして、タオル全体に直接、ドライヤーを1分ほど当てる。 タオルを使うというのは先ほどの速乾のテクニックと同じ方法ですが、タオルはトリート メントを浸透しやすくさせることにも使えるのです。

この方法が効果的なのは、元々トリートメントが髪に浸透するのに、「水分」が邪魔になっ ているからです。 実は、トリートメントは水が嫌いな性質を持っているので、髪に水分があるとなかなか芯 まで浸透できません。 この熱を活用したトリートメント術なら、ヘアタオルが髪についている水と浴室の蒸気を 吸い取ってくれるのでトリートメントの浸透力がアップします。 さらに、タオルの上からドライヤーの熱を与えることで髪表面の水がより少なくなって浸 サラサラ ケアに最適 ヤケド 70 度以上 30 度~60 度 30 度以下

透力が格段にアップするのです。 ちなみにドライヤーは浴室で使用すると感電する危険性がとっても高いので、浴室内でド ライヤーは絶対に使わないようにしてくださいね。

さあ、これであなたはドライヤーを使ったトリートメントテクニックまでもマスターして しまいました。 正しいドライヤー術を身につければ、あなたの髪は驚くほど美しく輝くようになります。

日本で人気のドライヤーが海外より10年遅れている理由

日本の家電と言えば世界でも優れていると思われていますが、これは大きな間違いです。 日本のドライヤーは世界の中でもかなり遅れています。 その理由を見ていくと今使っているドライヤーが実は髪にダメージを与えるだけのものであることがわかるはずです。 日本はドライヤーの開発が遅れている? この原因は日本のコンセントと電力にあります。 日本のドライヤーは日本でしか使用できないのです。 海外に優れたドライヤーがあっても日本では使用できないのです。 例えばスマホなどは海外の優れた機種がたくさん日本に入ってきています。 これは、スマホの電力が低くてもいいためUSBという世界共通の電気で使えるからです。 ところがドライヤーはスマホの何十倍もの電力が必要になります。 こうなると、海外のドライヤーは日本で使えなくなってしまうんです。 日本のドライヤーでは髪はキレイにならない

これがドライヤーのガラパゴス化という問題です。 日本は、世界と戦うことなく、日本の中だけで独自の進化をしてきました。 世界のドライヤー工場ではこれまで色んな研究がおこなわれてきました。 髪のダメージの9割はドライヤーの熱ダメージであることを発見して、少しでも熱の負担をかけないように風の温度を調整してきたのです。 ただでさえ日本人の髪は外人に比べて熱に弱いのですが、海外のドライヤーの方がドライヤーの温度に気を使ってきたのです。 髪にマイナスイオンは必要なのか? では、その間日本のドライヤーメーカーは何をしていたのか? マイナスイオンという謎の物質を必死に作り出していました。 あなたもマイナスイオン入りのドライヤーは髪にいいものだと思っていませんか? 大手メーカーからこぞって販売していることもあり、ドライヤー=マイナスイオンというイメージがついてしまっているのではないでしょうか。 あらゆる機種にマイナスイオンや○○イオンといった目に見えない電子発生装置を付けて、謎のイオンでがキレイになるという夢のドライヤーを生み出してきたのです。 もちろん、イオンに効果がないとは言いません。 ただ、そんな謎の電子よりも、髪は1度でもいいから温度が低いドライヤーを求めているのです。 それだけ、温度は髪の負担になっています。 海外ではマイナスイオンではなく低温ドライヤーが主流 私は海外のドライヤー開発にも関わってきましたが、ドライヤーメーカーの担当者が必ず私に質問してきたのは、「なぜ日本人は意味不明のイオンばかり作っているの?」という事です。 海外のドライヤーから見て、日本人がマイナスイオンドライヤーを選ぶ姿は本当に宇宙人を見るような目で見ていました。 これだけ日本のドライヤーが遅れていて、さらにこの事実が知られていない理由は簡単です。 普通の日本人は海外の高品質なドライヤーを使う機会がまったくないから。 もし、あなたが海外の優れたドライヤーをゲットしたとしても日本国内で使うことができません。 日本と海外ではコンセントと電力が違うからです。 では、あなたが海外に旅行に行ったとしたらどうでしょうか? あなたが外国に行っても、使うのはまずホテルに設置されている安価なドライヤーです。 ホテルに2万も3万もする高級ドライヤーがおかれているのは1泊50万円以上するスイートルームぐらいです。 普通のホテルには品質の高いドライヤーはありません。 特にヨーロッパの一部では驚くほど素晴らしいドライヤーがあるのですが、日本では目にすることはまずありません。 日本で使えないから、インターネットで検索してもヒットすらしません。 つまり、日本人99%が日本で作られた品質の低いドライヤーしか使ったことがないのです。 これが、ドライヤーのガラパゴス化を拡大させた理由のひとつです。 美容師さんが選ぶドライヤーがいいとは限らない インターネットで「おすすめのドライヤー」を検索しているとよく目にするのが「美容師おすすめ」というキーワードです。 たしかに、美容師さんがおすすめするドライヤーは信頼できそうな気がしますよね。 シャンプーやトリートメントなどの美容師さんがおすすめと記載してあるだけで市場に出回っているものよりも髪に効果的な気がしてしまいます。 でも、よく考えてください。 日本の美容師さんも、あなたと同じように日本のドライヤーしか使ったことがないんです。 海外の高品質ドライヤーを10種類以上使ったことがある美容師さんは1000人に1人もいないはずです。 美容師さんはヘアスタイルのプロであって、家電のプロではありません。 日本で今のところ髪のダメージを防ぐことができるのは唯一「ヒートケア60低温ドライヤー」だけなのです。

失敗しないドライヤー選び 初心者用まとめ

「良質のトリートメントを使えば髪はキレイになる。」 私は、そう勘違いしていました。

でも実際には、どれだけ丁寧にトリートメントしても、たった10秒の間違ったドライヤーで全てが無駄になってしまいます。 ドライヤーは、ライターとしても使えるぐらい高熱を作りだす家電。 よほど気をつけて使わないと髪も一瞬にしてチリチリに焦げてしまいます。こうなってしまった髪は、どんなにトリートメントしてもキレイになりません。 だから、美しい髪にはトリートメントよりも先に正しいドライヤー選びが重要になるのです。

これは女性だけの話ではありません。 女性なら髪が多いので「ダメージ」となりますが、一方で、髪の短い男性にとって負担となるのが頭皮です。 男性は髪のダメージが少ないのですが、薄毛対策に育毛剤より大切なのがドライヤー選びとなるのです。 ドライヤー選びとはそれだけ大切なヘアケアツールといえます。

ところが、あなたが大型家電屋のドライヤー売り場にいくと、 「○○イオン」「速乾」「大風量」「1200W」「ヘアケア」「サラサラ」・・・ 似たような文字がズラッと並んでいます。

「結局、何が違うの?」 と思っみても、定員さんに聞いて押し売りモードになるのも嫌なので自力で見回ります。 んが、やっぱり、どれも同じようにしか見えません。 デザインと価格以外の違いが分からなくなったあなたは、次のように考えるようになります。

「ドライヤーって高出力で風が強いほどいい商品で、イオンがついてると髪がサラサラになる訳ね。 あまり使わないけど風が調整できれば何かと便利かな。 あとは価格とデザインね・・・」

実際のところ、あなたのドライヤー選びの基準ってこんな感じじゃないですか?

私自信も同じように「ドライヤーは髪を乾かすもの」だと考えていたのでよーくわかります。 私はこれまで1万人以上の髪質診断をおこなってきましたが、その中でドライヤー選びの重要性にいち早く気が付きました。 それから国内はもちろん、世界中のドライヤーを使い倒すことにしました。 海外のドライヤーは電圧が違うため、実際に行ってみないと使えないから大変な作業です。

数えきれないほどのドライヤーを使って、一番わかりやすかったのはプロ用のドライヤーを使用すべきではないということ。 いわゆる「プロ用」「サロン仕様」というドライヤーです。 よく目にしますが、これって一般用と何が違うのでしょうか?

一番の違いは高出力であること。 美容室ではとにかくお客さんが回転しなくてはいけません。 ドライヤーで優しく10分も20分もかけて乾かしていては、次のお客さんを待たせることになります。 そのため、強い風と高熱で一気に乾かす訳です。 これだけの高出力ドライヤーを使ってもヤケドしないのは、プロのドライヤーテクニックがあるからできること。 プロは、どうすればヤケドせずに乾かせるかを熟知しています。

でも、一般の方がプロ用を使うと一瞬にして髪がチリチリになってしまうのです。 まず第一にやってはいけないドライヤー選びはこれです。 プロ仕様はプロ用であって、あなたが使う一般用ではありませんから、どんなに気をつけて使ってもヤケドの原因となっていまいます。

「髪のヤケド」といっても、目に見えないからピンときませんよね? 髪がヤケドすると、あなたの髪にいったい何が起こるのでしょうか?

まず、あなたがドライヤーで髪をヤケドするとプラスチックのような不自然なツヤがでて、ウィッグに近い質感になってきます。 ヘアカラーは安っぽい色になり、毛先が広がって、スタイリングしにくい髪に。 せっかくスタイリングしても夕方までスタイリングは持続しません。

残念なことに、これだけダメージになってもあなたはヤケドに気が付きません。 髪に「痛み」という感覚がないからです。 痛くもかゆくもないから、ダメージをほったらかしにしてしまいます。

もしもこれがお肌だったら? あなたが熱湯をこぼして手をヤケドしたら、痛みがあるのですぐに手を氷で冷やし場合によっては病院に行くでしょう。 クリームや包帯など至れり尽くせりのケアをした後、さらに体が持っている自己治癒力がヤケドを治してくれるのです。

ところが、髪は熱さを感じることができないからヤケドにすら気づいてもらえません。 髪はヤケドしたまま、翌日も同じ高熱を当てられてしまいます。 自己治癒力を持たない髪には外部からのケアが必要ですが、ヤケドに気づいてもらえないため念入りなケアもおこなわれない。 こうして髪のヤケドは知らない間に進んでいき、髪質の変化に気づくころにはかなり重症になってしまっているのです。

こうしてヤケドを繰り返していくと、髪は固くなってきます。

目玉焼きを作る時、フライパンに卵を落とすと固まっていきますよね。 これを「タンパク質の熱変性」といいますが、髪も卵と同じタンパク質でできているので、熱によってまったく別の性質に変わってしまうんです。 温度が下がっても目玉焼きは生卵に戻ることはありません。

よく、自分の髪質を「クセ毛」と勘違いする方もいらっしゃいますが、その原因が髪ヤケドによる熱変性にあるという場合も多いのです。

「じゃあヤケドしない温度って何度なの?」

これは個人差があります。 健康な髪を保つには70度が限界だといわれていますが、くせ毛の方やダメージをすでに持っている方は、60度程度の温度にしか耐えることができません。 60度といわれてもピンとこないかもしれませんが、最近のドライヤーは100度以上の風を出していますから髪は簡単にヤケドしてしまうのです。

「ということは、温度が低いドライヤーならいいのね。」

いえいえ。 そうではありません。 単に温度が低いと、今度は髪が乾くのに時間がかかるようになってしまいます。 例えば、あなたが旅行用でコンパクトな省電力ドライヤーを使ったとしましょう。 確かに温度が低いのですが、髪がなかなか乾かないから長い時間ドライヤーしなくてはいけません。 こうなると、今度はヤケドしないけど髪の摩擦ダメージが大きくなっていくんです。 何よりも腕も疲れるし、時間がかかってイライラしてきます。 つまり、髪を乾かすには熱すぎず低すぎない「ギリギリ温度」が大切ということ。 ここがドライヤー選びで一番大切なポイントなので繰り返します。

ドライヤーはヤケドしないギリギリの温度である物を選んでください。

また、髪を乾かす上で多い間違いは、温度が高い方が早く乾くという考えです。 確かにその方が早そうですが、決してそうではありません。 熱い風を使うと無意識でドライヤーを大きく振りながら使うようになります。 これでは風が逃げていくのでロスが大きくなり、結果的に乾くの遅くなってしまうんです。

ヤケドしないギリギリの温度はロスが少ないから結果的に一番早く乾きます。

「じゃあ60度ぐらいのドライヤーを選べばいいのね。」

確かにそうなんですが、温度というのはそう簡単ではありません。 あなたの生活で思い出してください。

■90度のサウナは我慢できるけど、50度のお風呂はがまんできない。 お風呂の倍近い温度があるサウナはなぜ我慢できるんでしょう?

■40度の部屋は暑いけど、そこに扇風機があれば快適になる。 室温は同じなのになぜ快適になるんでしょう?

このように、温度っていろんな「要素」が関係するから難しい。 とにかく複雑だから、もしもあなたが60度のドライヤーを買ったとしても髪がヤケドしてしまうんです。 ここれが広告のマジック。 ひっかかってしまう前にここを理解してください。

温度のマジックを理解するのに一番わかりやすいのが「距離」です。 ドライヤーは、吹き出し口から離れるほど温度は下がりますよね。

例えば、凍らせてガチガチに固くなったバニラアイスを食べるとしましょう。 甘いものが大好きだから一刻も早く食べたい! そこであなたは、ドライヤーでアイスを溶かすことにしました。 いい例え話とは思えませんが、無理やりこの説明でいくことにします。

ドライヤーとアイスの距離が10センチぐらい近ければすぐにアイスはドロドロに溶けますよね。 ところが3メートルぐらい遠く離れてしまうとアイスはいつまでも溶けません。 これだけ離れるとドライヤーの高熱も「そよ風」に変わってしまいます。

つまり、ドライヤーは遠くなるほど温度が低くなる訳です。

温度の変化を数字でイメージすると、こんな感じ 近い ← 距離 → 遠い ドライヤー:100度 80度 60度 40度 20度

ここが大切なポイントなので覚えておいてください。 このマジックは色んな広告でよく利用されるキーワードなのです。

例えば次のような2種類のドライヤーがあったとします。 まずは。 「100度のハイパワー」 おやっ。なんだか強力そうで、プロ用に聞こえますよね。

では、もう一台のこっちはどうでしょう? 「60度で髪にやさしい」 先ほどとは違って、今度は女性が好きそうな優しいドライヤーのようです。

でも、実はこれ。 2種類のドライヤーはまったく同じドライヤーなんです。

違いは単なる温度のマジック。 もう一度先ほどのイメージを見てみましょう。

近い ← 距離 → 遠い ドライヤー:100度 80度 60度 40度 20度

さあ。 もうおわかりですね。

距離で温度が変わるという事は、測定地点を変えるだけでターゲットが好きそうな温度を用意できてしまうんです。 これが、温度が低く表示されたドライヤーでもヤケドしてしまう原因になっています。

あなたがドライヤーを選ぶときに、温度表示があったとしても情報を鵜呑みしてはいけないのです。 ここでは分かりやすいように距離だけに限定しましたが、距離よりも分かりにくく、ヤケドの原因になりやすい落とし穴があります。 あなたが60度のドライヤーを使ってもヤケドしてしまう2つ目の秘密は、「温度のムラ」です。

「温度のムラ」とは、簡単に説明すると中心と外側の温度差のことです。

フライパンで料理するとき、中心は熱いのですぐに焼けますが、外側の部分はとっても温度が低いですよね。 同じようにドライヤーも中心と外側では、大きな温度差が生まれているのです。

それを明確にしたものが下の温度測定結果ですが、なんと中心と外側には50度もの差が生まれています。

【グラフを挿入】

ドライヤーは通常これだけ中心だけ高温になってしまうのです。

ここまで「距離」と「温度のムラ」について説明しましたが、温度を変える要因は他にもたくさんあります。

時間の長さ 室温 湿度 髪の長さ 髪の濡れ具合 etc....

そうです。 ドライヤーの温度は毎日変化しているものなのです。 水分は常に蒸発することを考えると、厳密にいえば1秒1秒温度は変化していると言えます。

この複雑な温度に、あなたが「どう使っているか?」が関係するので、温度は使用する人次第で1台1台変わってくるのです。

さあ。 いよいよ混乱してきました。

「じゃあいったいどうすればいいの?」

まず、お勧めできないのがいわゆる家電メーカーが作るドライヤーです。 家電のメーカーは機械のプロであって、髪のプロではありません。

一体どうゆうことでしょうか? 私自身も開発に呼ばれるのでよく分かるのですが、これは、ドライヤーの製造過程を見ていくことで理由がよくわかります。

仮にAさんが家電メーカーの企画スタッフとしましょう。 Aさんはある日、上司からの新商品のドライヤーを作るように言われました。 コンセプトは「髪にやさしいドライヤー」。

髪を乾かすだけでなく、髪に負担の少ない商品を作るとのことです。

Aさんは機械に強いのですが、髪についてはまったくの素人。 そこで、まずは専門家から話を聞くことにしました。

こんな時に呼ばれるのは、ほとんどの場合、美容師さんか毛髪診断士の方です。

機械プロのAさんは、髪のプロからあれこれ話を聞きますが相手が何を言っているのかさっぱり分かりません。 フランス語と日本語で会議しているようです。 それもそのはず、まったく違う世界で生きてきたのですから。 何度会議してもお互いの話がまったく理解できないのです。

さあ、困りました。 Aさんには締め切りもあるので急いでいます。 仕方ないので、話が分かったことにして企画書をまとめます。

期限には間に合いましたが、残念なことに上司からは「売れない理由」をアレコレ並べられて修正を求められます。 修正してはまた修正。 何度も繰り返してようやく企画書がとおりました。

さあ。次は製造段階です。 ようやく商品が形になっていくと、今度は製造の担当から修正を求められます。 なんでも今のままでは組み立てにくいから「形を変える」らしいのです。 全体の構造をもう一度見直して修正すると、今度はデザイン担当が「スマートにしたい」から元に戻すよう求めます。 海外の工場からはパーツが足りないので、モーターを変更するとの連絡。 色んな部署が違う意見なのでAさんはヘトヘト。 そうこうしている間に会社が独自イオンを新開発。 開発中の全商品に取り付けるよう伝達がありました。 さあ。振りだしに逆戻りです。 たくさんの修正を繰り返して1年が過ぎた頃にようやくドライヤーが完成。 Aさんは第1号の商品を手にして涙目です。 苦労して作ったドライヤーを手にしたAさんはふと考えます。

「あれ?そもそもドライヤーのコンセプトは何だっけ?」

笑い話のようですが、これが現実。

このように、家電メーカーはあくまで機械のプロで、髪についてはまったく素人なのです。 ですから、「髪にやさしい」という基準でドライヤーを選ぶなら髪の専門家であるメーカーを選ぶべきです。 ○○監修といった表面的なことではなく、会社自体がヘアケア企業であることが重要です。

実際に研究室に入ってみると分かりますが、あなたがドライヤーを使う環境と研究室では温度がまったく異なります。 室温が違うのはもちろん、あなたがドライヤーをどのぐらいの距離で使っているかを熟知していないと温度を測定することはできません。 なので、ユーザーの声が多く入る「直販」の方が理想です。 徹底的にユーザーの使用環境を研究しないと、適正温度は見えないのです。

その他、ドライヤーの「機能」について大切なのは2つ。

1つ目は「スイッチ類」。 最近のドライヤーには色んな切り替えスイッチがついてますよね。

風量が調整できたり、温度が変えれたり。 あなたが好きなように風をコントロールできるものも増えてきました。 さあ。 ここまでドライヤー選びを見てくればお分かりでしょう。

温度が調整できるということは、「温度の管理は素人のあなたにゆだねられている」ということなのです。 好きな温度にできるから確かにスタイリングはしやすいのですが、髪のヤケドの大きな原因となります。

そのため、スイッチは最小限であることが大切。

多くの方が機能が多いほど高機能であると考えているのでここは大切なポイントです。 例えば「ターボモード」という機能がよく見られますが、あれは一番髪に負担となってしまうモードです。 髪にやさしいドライヤーを選ぶときはスイッチが最小限であることが大切です。

次に、ドライヤー選びの際に必ずでてくる「○○イオン」という謎の物質はどうでしょうか? これは以前から問題にされているものです。

大手でも独自のイオンを開発していますが、イオン自体の効果については賛否両論です。 消費者庁も、イオンについては疑問をもっているようで規制を強化しています。

さて。 このイオンは効果的なのか?

あらゆるドライヤーを使い倒した私の見解として、イオンとは確かに髪の手触りが違います。 イオンが放出された方が、そうでないものよりも髪質感のアップを実感できるから私も好んで使います。

ただし、あくまで感覚程度の話。 2人を並べてどちらがイオンかと聞かれても違いはまず分かりません。 「感覚」程度であって、それ以下でも以上でもないのです。

私はこれまでに世界で1000台以上のドライヤーを使ってきたと言いましたが、世界を見てきて痛感するのは「日本のドライヤーがあまりに遅れている」ということです。 日本の技術は世界でトップレベルと思われているかもしれませんが、ドライヤーはとにかく遅れています。 理由は簡単。 世界が1度でも低い温度で使えるドライヤーを目指している間に、一体に日本は何をおこなっていたか? 正体不明の「イオン」の研究です。 日本ではなぜかイオンドライヤーが売れに売れていたので、日本のメーカーは温度ではなくイオンを最優先に研究してきました。 世界から見ると日本の光景は異様にうつります。 「なぜ、あんな架空の空気に高いお金を払うんだろう?」 そのぐらい日本はイオンに洗脳されてきたのです。

確かにイオンは髪がサラサラになりそうな気がしますが、それより断然大切なのが髪のヤケドです。 あなたの髪は100万個のイオンよりも、温度をたった1度下げた方が断然喜んでいます。。

そのぐらい髪のヤケドというのは大きなダメージといえるのです。

さあ。 ここまでの話であなたはプロと同じレベルでドライヤーを選ぶことができるようになりました。

もうドライヤー売り場でアレコレ悩むことはないでしょう。 ドライヤーとして本当に必要な機能は何か? 何が真実で何が嘘か?

全てあなたの頭に入っています。

髪ヤケドの原因となる「温度のムラ」とは?

低温トリートメントドライヤーの特徴は、髪をヤケドさせずに早く乾かすことです。 いったい何故、従来のドライヤーよりも温度が低いのに早く乾かすことができるのでしょうか?   今回は、その秘密を説明していきます。   あまり知られていませんが、実は、これまでのドライヤーは温度にムラがありすぎて髪を乾かすのに、とても効率が悪いものでした。 「温度のムラ」とは、簡単に説明すると中心と外側の温度差のことです。 フライパンで料理するとき、中心は熱いのですぐに焼けますが、外側の部分はとっても温度が低いですよね。 このフライパンと同じようにドライヤーも中心と外側では、大きな温度差が生まれているのです。 それを明確にしたものが下の温度測定結果ですが、なんと中心と外側には50度もの差が生まれています。 ※当社調べ  この温度差は先端ノズルをはずした状態で測定したものですが、下のようにたった3センチの範囲で生まれているので驚きです。    つまり、ドライヤーをあてている部分はヤケドしていて、ほんの3センチ横では低い温度が当たっていることになります。 このように、温度差の範囲が小さすぎると温度の違いが分かりにくくなります。   これが髪のヤケドに誰も気が付かず、髪が乾くのに時間がかかる原因でした。   そこで私たちは、温度のムラが少なくて、均一な温度を届けるドライヤーを探すことにしました。 温度のムラををなくすことで、ワンランク上のドライヤーができるのです。   まず、ドライヤーの温度を考える上で絶対に欠かせない要素は、ドライヤーの吹き出し口と髪の距離です。 ドライヤーは吹き出し口が一番熱くて、離れていくほど温度が低くなりますよね。 極端な話ですが、ドライヤー吹き出し口から3メートル先は熱いどころか涼しい送風に変わってしまうぐらいです。   この「使用距離」という要素は、使用する方の生活習慣によって大きく変わりますので、まずはこの距離を見つけないと正確な温度を探すことができないのです。 そのため、私たちは大規模な調査をおこないました。 アンケート自体は1万通を超えましたから、おそらくこれだけ正確なデータは世界でも当プロジェクトだけが保有しているに違いありません。  その中でも距離に関するアンケート結果が以下です。   ※距離に関するアンケートの調査対象は650通※極秘事項につき一部表示を隠しております  この中で、もっとも多かった回答は使用距離が10㎝の距離という回答です。アンケート調査では、厳密にいうと多くの情報をいただきましたが極秘事項につき詳細はカットさせていただいております。これらの結果から、日本人の女性がどの距離でどのようにドライヤーを使用しているのかを完全に把握することができました。 あとはその距離で温度を一定にするだけですが、これが実に難しい。   髪を乾かすには同時に強い風も必要ですが、強風のなかで温度を一定にするというのはそう簡単にできることではないのです。 これは、どこで図っても同じ温度になるフライパンを作れというようなもので、いかにして周囲に温度をいきわたらせるかが実に難しい。 しかも、プラスチックの整形はとっても高額ですから1回のテストで100万円以上の費用がかかってしまいます。 そのため、とてもではないけど何度もテスト繰り返すことなんて不可能です。   ちょうどそんなとき、日本で輸入が可能になったのが3Dプリンターでした。 これなら、ほとんどゼロに近い費用で、 0.1ミリ単位の精度変化をつけてテストができます。 これまで大手家電メーカーが数億円を投資しても実現できなかった、何百種類というドライヤーの形状テストが当プロジェクトのような小さな組織でも利用可能になったのです。   ただしこの3Dプリンタにも問題があって、1つのテストモデルを作るのに約6時間を要してしまいます。 そのためこのプリンタ数台を24時間フル回転させて、温度テストしては修正という作業を何度も繰り返した結果、気の遠くなるような時間を要してしまいました。

   その成果から理想の形状を見つけ出して最終的に選ばれた「低温トリートメントドライヤー」の温度は以下のグラフとなりますが、なんと「髪がヤケドしない60度前後で温度差はたった3度」という素晴らしい形状となりました。  

  従来のドライヤーが、中心、中間、外側とそれぞれのラインが別れていたのに対し、こちらは3本がほぼ重なっています。 わかりやすく60度ラインを引いてノズルがない場合と比較したのが下のグラフです。

  私たちの低温トリートメントドライヤーが優れている点をまとめると、   1.温度のムラの差が、わずか3度温度の最高が63.2度、最低が59.8度。従来のドライヤーが50度もの差があったことを考えると、この違いは歴然。2.安定した温度時間が経っても、温度変化がほとんどありません。安定した温度に保たれたままです。3.中心部の温度の低さ左のグラフでは中心が高温であることが、一目瞭然でした。ところがなんと、この低温トリートメントドライヤーでは、中心が外側よりも低い温度となっているのです。これは企業秘密なのでお伝えできませんが髪にヤケドを起こさせないために、さらに画期的な方法なのです。

  いかがでしょうか。 このように、低温トリートメントドライヤーは、ただ温風の温度が低いというのではなく、髪をヤケドさせることなく早く乾かせるための、最適な工夫がほどこされているのです。 また、このドライヤーに対する研究や実験は今も継続されており、今後もお客様のご意見を参考に、商品の改良、開発をずっと続けていくつもりです。   これからも、皆さんの「あったらいいな」を、たくさんお聞かせください。 どうぞ宜しくお願い申し上げます。

ドライヤーの熱から髪を守る方法

今回はドライヤーの熱からあなたの大事な髪を守る方法をお伝えします。 あなたが毎日にように使っているドライヤーは、髪を乾かす上でとても便利なアイテムですよね。 ドライヤーを使ったことがない人はいないはずです。 でもちょっと使い方を変えればライターとして火を付けることもできますし、水に濡れてびちゃびちゃの靴下を3分で乾かす乾燥機にも変身できてしまいます。 ドライヤーってこれだけすごい熱と風量で髪を乾かしているのです。 日本人の髪は熱に弱くダメージを受けやすいはずなのに、こんなドライヤーを使っていていいのでしょうか。 ドライヤーは間違った使い方をすれば髪に大きなダメージを与える元凶になります。 そんなドライヤーは昔と違って最近は高温が出せる商品が多くなってきてます。 そんなドライヤーの正しい使い方を知らないと、いつまでたっても髪のダメージに悩まされることになります。 これからお話するドライヤーテクニックで髪のダメージの原因を作り出すのではなくドライヤーで髪をキレイにしてあげましょう。

髪は熱に弱い!ドライヤーの選びのポイントは?

ドライヤーで髪を傷つける理由は「温度」に秘密があります。 一般的なドライヤーの風は100度以上にもなります。 ものすごい高温だと思いませんか? 髪はたんぱく質のかたまりでできているので一度でも高熱を感じると髪の構造が変わってしまうのです。 それでは、髪に与えてはいけない温度とは? その温度は60度です。 髪美人育成プロジェクトの先生方にも意見に違いがあり70度とされる方もいらっしゃいますが、熱に弱い髪質もあるので60度以上の温度はすでに危険と覚えておきましょう。 髪に60度以上の熱を与えると大きなダメージとなりますが、「なぜ?」に関しては面倒臭くなるので飛ばします。 間違いました。 「難しくなるので」飛ばします。

熱の温度の感じ方はその時によって違う?

さらに「水」と「空気」の違いにも問題があります。 もしもあなたが90度の熱湯に入ったとしたら大ヤケドしちゃいますよね。 でも、あなたも入ったことのあるサウナの温度は90度です。 さあ。 同じ90度でも、サウナは平気なのに、お湯が熱く感じるのはなぜでしょう? 実は、熱を伝える力が、「水」と「空気」では大きく違っているからなんです。 水の場合は、熱を伝える力がとっても大きいため、90度の熱湯はあなたの体を一瞬にして上昇させます。 その為90度のお湯はとっても熱く感じるのです。 ところが空気は熱を伝える力がとっても小さいため、同じ90度でもサウナの場合は体の温度がそんなに上昇しないのです。 そのため90度の高温でもサウナは熱く感じることがないのです。 ドライヤーの正しい使い方とは?

まあ、何となくイメージはつかんでもらったと思いますが、これが、ドライヤーの使用法を難しくする理由です。 しかも、髪は「熱さ」を感じないので60度が分かりません。 熱を感じているのは頭皮なので、思ったより髪の温度は高かったりします。 熱さが分からないからこそ、ドライヤーを十分離して使わなければいけないのです。 ドライヤーは可能な限り髪から離して使用しましょう。 どのくらい離すかは、お使いの機種にもよりますが基本的には「肘を曲げない」ぐらいがいいです。 特に出力の大きなドライヤーを使っている方は、絶対に肘を曲げてはいけません。 腕を伸ばした状態で髪全体に風を当てるようにしてください。 ちなみに、風の量が大きいドライヤーのメリットは「髪全体が乾くこと」です。 そのため、結果的に髪が早く乾くのですが、高温が出せるから髪が早く乾くと考えてはいけません。 ドライヤーを髪から離して使うメリットとは?

ドライヤーを離して使うとたくさんのメリットがあります。 ・近くで乾かすよりも乾きが早いこと ・髪に届く時に熱が低温になるのでダメージが少ないこと ・離している分、温度が分かりやすいこと ・早く髪の根元を乾かすかで髪のセットが決まること ・二の腕を鍛えることによって若々しい印象になること 毎日使うものだからこそドライヤーの正しい使い方をマスターして髪のダメージを防ぎながらセットやスタイリングを楽しめるようにしましょう。 またドライヤーを離して使うのがどうしてもうまくできない人は最初から「低温ドライヤー」を使うのもおすすめです。