プロが教えるスタイリングのコツ| プロが教えるヘアケア術

 

今回はスタイリングについてお話していきます。

あなたの髪がどんなに輝いていても、スタイリングがイマイチだと、宝の持ち腐れ。

 

キレイな髪に変身したら、次は素敵なヘアスタイルを目指しましょう。

 

それではまず、最高のヘアスタイルとは何でしょうか?

 

巻髪? ストレート??

 

いいえ。

これはどんなに考えても答えはありません。

 

最高のヘアスタイルとは個人個人で違うのです。

まったく同じショートスタイルの髪型も、ある人にはぴったりマッチするし、ある人にはヘルメットのように見えます。

 

前髪を一直線にそろえて「おしゃれだねぇ」と言われる人もいれば、「切りすぎたの?」と聞かれる人もいる。

 

そのためカタログの中からヘアスタイルを選んでしまうと、痛い目にあうことが多いのです。

 

「もうすぐ冬だし、イメチェンだ!」

そう思い、素敵なロングをばっさり切ってまったく似合わなかったら・・・。

髪が伸びるまでの数年間は悪夢です。

背筋も凍ります。

 

この個人差が、ヘアスタイルを選ぶ難しさでもありますが、それだけではありません。

これに「流行」も考えなくちゃいけないから大変。

 

少し前は流行っていたけど、今現在やってはいけない「NGヘアー」は数え切れないほどあります。

パー子さんのように「生涯NGヘアー」というのも存在しますが、しかしです。

イタリアには、日本にとって「NGヘア」が町中にたくさんいらっしゃいました。

 

「日本でこんなスタイルやったら、きっとダサいだろう。」

そう思える女性も、町を歩いていると不思議と違和感がないのです。

むしろオシャレに見えてきます。

 

なぜでしょう?

答えは「環境」。

町全体が、そのヘアスタイルになじんでいるから違和感がないのです。

 

ハワイ帰りの日本人が、目がチカチカするほどド派手なTシャツをお土産に買って帰る理由がここにあります。

ハワイという環境の中にある、ド派手なTシャツは自然に見えてしまうのです。

 

Tシャツをもらった人は、そんな環境に触れていないからたまったもんじゃありません。

 

このように、イメージが環境によって変わるため、ヘアスタイルのセンスも環境によって左右されるのです。

 

これは国外だけでなく国内においても十分考えられます。

都心でトップモデルはいけてても、山奥の田舎に住んでれば「ちょっと変わった人」です。

さあ。

 

しゃべればしゃべるほど話をややこしくしていますが、このポイントを知るのと知らないのとではヘアスタイル選びが大きく変わります。

 

周りの環境がヘアスタイルに影響している事実を考えている人はほとんどいないのです。

 

人はあなたのウェーブを見てセンスを判断しているのではありません。

毛先の美しさを見て判断しているのではありません。

 

「環境」「時代の流れ」「輝き」、その全てを考えた上でイメージとしてとらえています。

 

ヘアスタイルを選ぶときは「あなたが人にどんなイメージを持たれたいのか?」これを最優先にして考えるべきです。

 

「清潔?」「お嬢様?」「ワイルド?」

 

その上で、全ての要素を考えてどんなヘアスタイルがぴったりなのかを決定する。

 

このイメージ発想こそが、ヘアスタイルにおいて一番間違いのない選び方なのです。

 

スタイルが決まったら、次は実際にスタイリングを見ていきましょう。

アンケートを行ったところ断然人気だったスタイリング剤がWAXでしたが、プロに同じアンケートをするとまったく違った答えが返ってきます。

ムースの人気が高いのです。

 

ヘアワックスは登場してから一気に人気が高まりましたが、流行と使いやすさは別。

 

ヘアスタイルによっては、ワックスが決して使いやすいとは言えないのです。

 

プロジェクトに参加している清水先生。

スタイリストの中でも有名な方ですが、ワックスを使用されることはあまりなく、ほとんどムースを使用されています。

 

スタイリングのしやすさと、仕上がり感において、一番使いやすいのがムースということです。

 

しかも、スタイリングの時にはいつも8種類のムースを用意されています。

 

単にムースを使うだけでなく、2種類、3種類をMIXして使っているのです。

1種類だけ使うことはまずありません。

場合によってはWAXとムースをなじませて使うこともあります。

 

こうすることで、どんな髪質の方でも思い通りのスタイリングを決めることができるのです。

 

髪質はひとりひとり違います。

さらにその個人個人が違ったヘアスタイルを選ぶのですから、その組み合わせは無限大。

 

その中で「ハード」「ソフト」ぐらいの分類でスタイリング剤を選ぶほうが無理なのです。

 

「スタイリング剤は1種類を使う」

これが常識となっていますが、今使っているスタイリング剤で少しでも足りない点はないですか?

 

「毛先が重い」

「根元が立ち上がらない」

「髪のすべりが悪い」

 

スタイリング剤への物足りなさを考えることで、理想のスタイリング剤が分かります。

そうして、自分だけのスタイリング剤が完成するのです。

 

髪のイメージはスタイリング剤を変えるだけでもガラッと変わりますから、理想の組み合わせを発見してください。

 

髪型によってはまったくスタイリング剤を使わない方がいいこともありますので、この点も覚えておくと役にたちますよ。

 

また、スタイリング剤はムースが使いやすいと伝えましたが、「ムースを使いなさい!」という意味ではありません。

ヘアスタイルや好みによってスタイリング剤のメリット、デメリットがありますので、自分好みのスタイリング剤を選ぶようにしてください。

 

美しい髪とヘアスタイルがばっちりマッチした時、あなたの美人度は最高になりますよ。