最高のスタイルを作るドライヤーテクニック| プロが教えるドライヤーテクニック

 

以前プロジェクトでアンケートを行ったのですが、髪がまとまりにくいと答える方が多くて驚きました。

確かにスタイリングのしやすさには個人差があります。 でもね。

「私の髪まとまりにくいんです。」

こう言われる方をスタイリングしてて「いや。すごくまとまる髪なんだけど・・・」と思うのはよくあることなんです。

これは、髪がまとまりにくいのではなく、スタイリングの土台作りができていない事がほとんど。 スタイリングしにくい髪だと悩んでいる女性でも、実は素晴らしい髪質を持っている方はたくさんいらっしゃいます。

スタイリングがステキに決まるかどうか。 実はこれ、スタイリング前の土台作りで決まっています。 さらに深く言うと、前の日のドライヤーもスタイリングを左右しているのです。

このスタイリングの土台作りを知らないと、どんなにがんばってもスタイルがまとまりません。 スタイルがまとまらないと、無理に髪を扱いすぎてダメージになってしまう。 その結果、以前よりもスタイリングしにくい髪になってくる。 こうして「スタイリングしにくい髪」と「髪のダメージ」は悪循環を繰り返していきます。

そこで、今回はスタイリングを作るためのドライヤーテクニックをお話ししましょう。

今までよりレベルアップしたスタイリングができますよ!

それでは、まず始めに髪型を思い通りにまとめるポイントは何でしょう? スタイリング剤でなければ、ブラシでもありません。

何よりドライヤーです。 ドライヤーはスタイリングにとって、とっても大事なアイテム。

ところが、このドライヤーは使い方を間違えると、逆に全然まとまらなくなってしまいます。 ドライヤーひとつで、まとまったり、まとまらなかったり。 さあ。この違いは一体何でしょう。 ドライヤーの使い方の中でも一番多い間違いは「髪を乾かす」時と「スタイリング」する時のドライヤーが同じ使い方である場合。

そう。 同じ濡れた髪でも、乾かすドライヤーとスタイリングのドライヤーって使い方が全然違うんです。

まず、髪を乾かすドライヤーで大切なのは「髪に熱を与えない」ということが大事。 この理由はすでにお話ししたことがありますが「ドライヤーは遠くから乾かすこと」が大切でしたね。

まだ見ていない方は、ドライヤーの熱から髪を守る方法をご覧ください。

 

できる限り熱を与えないことで髪の負担が少なくなります。

こうすることで髪の水分が守られて、翌朝のスタイリングが断然しやすくなる。

さらにもうひとつ。ダメージを与えずに乾かすテクニックとして「Wドライヤー」があります。

この方法は一般向けではなく、ヘアモデルさん用の7日間プログラムだけで紹介してきた方法ですが、日常でもオススメのドライヤー法ですから紹介しておきます。 (※現在は一般向プログラムに組み込まれています)

Wドライヤーと言っても別に2個のドライヤーを使う訳ではありません。

いつものドライヤーを2回に分けて使うだけの簡単テクニック。 こうして2回に分けることで、ドライヤーの時間は大幅に短縮できちゃうんです。

具体的な方法は、まずいつものようにドライヤーをかけます。 ここでは、軽くドライヤーするだけにしてください。 髪の水分を少し飛ばして、髪が温かくなるぐらいですね。

ここでドライヤーを一度やめて、スキンケアやメイクをおこないます。 これって別にハミガキでもムダ毛処理でも何でもいいですよ。 絶対にいけないのは、ボーっと待つこと。 たいくつです。

そうして時間がたったら、もう一度ドライヤーして残りを乾かします。

つまり、いつものようにドライヤーを1度で終わらせるのでなく2回に分けるところがWな訳です。 別にトリプルでもOKですが、3回になるとさすがに面倒になってきます。

ドライヤーの前後って、美のためにすることはたくさんありますよね。 これをドライヤーとドライヤーの間に持ってくるだけで、髪に熱を当てる時間が大幅に短縮できるんです。

夜、ドライヤーによる熱のダメージが少ないと翌朝スタイリングがまとまりやすくなります。

ところがです。 このドライヤー方法を翌朝、スタイリング前にやっちゃうと全然スタイリングがまとまりません。

なぜなら、スタイリング用のドライヤーは濡れた髪を一気に乾かすことが重要だから。 単に早く乾かすだけじゃない。 いかに早く乾かすかがポイントです。

「別に朝は髪を濡らさない。」 こう思われるかもしれませんが、髪を濡らさなくてもドライヤーは一気にかけた方がいいんです。 その訳は、髪の形状を記憶する性質に関わります。 ここを詳しく話すと面倒くさく長くなるので、またいずれお話するとしましょう。

スタイリング前は、髪の根元から素早くドライヤーを与えることで全体のニュアンスが決まりますから、朝はこのドライヤー方法にすると今よりまとまりやすい髪に変わりますよ。

最後にドライヤーのポイントをまとめると、「夜はダメージを少なく」して「朝は一気に温める」。 これが大事です。

さあ。 まとまる髪の土台は完成しました。 ドライヤーの使い方を変えて最高のスタイルを楽しみましょう!