さあ。
まもなく梅雨が到来。
ジメジメ雨ザーザーの時期がやってきます。
梅雨と言えばクセが気になる季節。
そこで、今回は梅雨に広がらない髪を作るワンポイントをお話しましょう。
梅雨を美しく乗り切る方法ですぞ。
そもそも、梅雨になるとクセが強くなる理由とは何でしょうか?
実は、この理由を知ることがクセ対策の一番近道。
「広がる理由」を知れば「広がらない対策」が見えてきます。
梅雨について誰もが理解している事といえば、「雨が多くて湿度も高くなるから髪のクセが強くなる」。
あなたもこう考えていることでしょう。
でも本当にそうでしょうか?
湿度のデータを見てみると奇妙な数字に気が付きます。
夏の平均湿度 82.3%
梅雨の平均湿度 82.1%
データから見ると梅雨は夏の中でも湿度が低いことになります。
つまり、梅雨だからといって特別湿度が高い訳ではないのです。
ところが、季節ごとの湿度を見てみると違いが一目でわかります。
春(3月~5月) 約68%
夏(6月~8月) 約82.3%
秋(9月~11月) 約73%
冬(12月~2月) 約55.6%
このように夏の時期だけ、とっても湿度が高い。
日本の夏がジメジメだと感じるのは、夏に湿度が高くなるから。
ということは。
髪のクセが強くなるのは梅雨でなく、正確には夏全体にクセが強くなる訳です。
それでは、湿度によってクセが強くなってしまう理由は?
これは髪のダメージが大きく関係します。
キューティクルはあなたの髪を守っていますがダメージによって傷ついていく。
ドライヤー・ブラッシング・タオルドライ・・・
こうして傷ついた部分はキューティクルが剥がれてしまい「キューティクルの穴」ができてしまうのです。
この「キューティクルの穴」がクセの犯人。
「キューティクルの穴」からは髪の水分が出ていってしまうため、水分が不足した状態になっています。
ところが、湿度が高い夏になってくると、この「キューティクルの穴」から湿気が入り込んで髪が一気に膨張するのです。
この膨張する力が大きいために髪がグニャッと曲がってしまいます。
言葉では難しいのでイメージしてみましょう。
ストローを包んでいる紙の袋をクシャクシャにして水を落としたことがありませんか?
水を1滴たらすと小さく丸まっていたストローの袋は、一気に膨張してグニャグニャ動きますよね。
この「動くストロー袋現象」と同じ事が、夏場には髪でおきてしまいます。
乾燥した物質が一気に水分を含むと膨張するのです。
フリーズドライ食品やインスタントラーメンなんかも水分を含むことで一気に膨張しますよね。
これらの現象が、キューティクルの傷ついた所でおきてしまうのです。
ちなみに、夏場のクセはダメージによって起こる現象ですが、生まれながらのクセ毛は髪が楕円形であることが原因。
同じクセでもまったく違うものですから、生まれながらのクセが梅雨に強くなる訳ではありません。
ということはキューティクルのダメージを減らせばクセの悩みも解消できることになりますが、困ったことにあなたが生活するにあたってドライヤーやスタイリングなど、髪のダメージをゼロにすることは不可能。
実際には夏場のクセをゼロにすることも不可能ということになります。
でもご安心ください。
ここまでの話で、クセの原理を理解すれば対策は簡単。
ストローの袋に水をたらしても動かないようにするには?
そう。
はじめから袋をぬらしておけば、水を一滴落としてもグニャグニャ動くことはありません。
髪も同じように、しっかりと水分を含ませて髪全体が潤いたっぷりの状態にしておけば湿度が高くなってもクセが強くなりにくくなるのです。
梅雨の時期は湿度が高いから髪の水分ケアが重要でないように感じますが、実際には梅雨の時期こそシャンプー・トリートメントによる水分補給が重要。
梅雨を乗り切るためには、しっかりと水分が含まれた髪を作っておくようにしましょう。
しっかりとケアすることによって梅雨のクセは大きく改善する事ができますよ!
これからやってくる梅雨にそなえて、しっかりダメージケアをおこないましょう。