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頭皮のトラブルや白髪対策はドライヤー選びが最優先

髪に白髪が見つかったら、まず一番にドライヤーの買い替えを考えてください。

髪のトラブルの9割はドライヤーの高熱によるヤケドが原因と言われますが、これは頭皮も同じ。

白髪が見つかったということは、頭皮に何らかのトラブルが起きているので、まずは使っているドライヤーを見直すのが先決なのです。

お使いのドライヤーをよく思い出してください。

ドライヤーで髪がパサつきませんか? 乾かすのに時間がかかりませんか? 手に風を当てて「熱い」と思いませんか?

ひとつでも当てはまるなら、まずはドライヤーを見直してください。

国産のドライヤーはマイナスイオンばかりに気を取られて、温度のことを一切無視しています。

これが原因で、頭皮が高熱になってしまうことが少なくありません。

白髪だけでなく、薄毛でお悩みの方も同じです。

薄毛 = 育毛剤

というイメージがありますが、これも間違い。

頭皮にあらわれたなら、育毛剤よりも先にドライヤーの温度を見直すべきなのです。

頭皮を考えた場合、おすすめはヒートケア60低温ドライヤーです。

髪と頭皮にやさしい60℃で髪を乾かすことができます。

日本で人気のドライヤーが海外より10年遅れている理由

日本の家電と言えば世界でも優れていると思われていますが、これは大きな間違いです。 日本のドライヤーは世界の中でもかなり遅れています。 その理由を見ていくと今使っているドライヤーが実は髪にダメージを与えるだけのものであることがわかるはずです。 日本はドライヤーの開発が遅れている? この原因は日本のコンセントと電力にあります。 日本のドライヤーは日本でしか使用できないのです。 海外に優れたドライヤーがあっても日本では使用できないのです。 例えばスマホなどは海外の優れた機種がたくさん日本に入ってきています。 これは、スマホの電力が低くてもいいためUSBという世界共通の電気で使えるからです。 ところがドライヤーはスマホの何十倍もの電力が必要になります。 こうなると、海外のドライヤーは日本で使えなくなってしまうんです。 日本のドライヤーでは髪はキレイにならない

これがドライヤーのガラパゴス化という問題です。 日本は、世界と戦うことなく、日本の中だけで独自の進化をしてきました。 世界のドライヤー工場ではこれまで色んな研究がおこなわれてきました。 髪のダメージの9割はドライヤーの熱ダメージであることを発見して、少しでも熱の負担をかけないように風の温度を調整してきたのです。 ただでさえ日本人の髪は外人に比べて熱に弱いのですが、海外のドライヤーの方がドライヤーの温度に気を使ってきたのです。 髪にマイナスイオンは必要なのか? では、その間日本のドライヤーメーカーは何をしていたのか? マイナスイオンという謎の物質を必死に作り出していました。 あなたもマイナスイオン入りのドライヤーは髪にいいものだと思っていませんか? 大手メーカーからこぞって販売していることもあり、ドライヤー=マイナスイオンというイメージがついてしまっているのではないでしょうか。 あらゆる機種にマイナスイオンや○○イオンといった目に見えない電子発生装置を付けて、謎のイオンでがキレイになるという夢のドライヤーを生み出してきたのです。 もちろん、イオンに効果がないとは言いません。 ただ、そんな謎の電子よりも、髪は1度でもいいから温度が低いドライヤーを求めているのです。 それだけ、温度は髪の負担になっています。 海外ではマイナスイオンではなく低温ドライヤーが主流 私は海外のドライヤー開発にも関わってきましたが、ドライヤーメーカーの担当者が必ず私に質問してきたのは、「なぜ日本人は意味不明のイオンばかり作っているの?」という事です。 海外のドライヤーから見て、日本人がマイナスイオンドライヤーを選ぶ姿は本当に宇宙人を見るような目で見ていました。 これだけ日本のドライヤーが遅れていて、さらにこの事実が知られていない理由は簡単です。 普通の日本人は海外の高品質なドライヤーを使う機会がまったくないから。 もし、あなたが海外の優れたドライヤーをゲットしたとしても日本国内で使うことができません。 日本と海外ではコンセントと電力が違うからです。 では、あなたが海外に旅行に行ったとしたらどうでしょうか? あなたが外国に行っても、使うのはまずホテルに設置されている安価なドライヤーです。 ホテルに2万も3万もする高級ドライヤーがおかれているのは1泊50万円以上するスイートルームぐらいです。 普通のホテルには品質の高いドライヤーはありません。 特にヨーロッパの一部では驚くほど素晴らしいドライヤーがあるのですが、日本では目にすることはまずありません。 日本で使えないから、インターネットで検索してもヒットすらしません。 つまり、日本人99%が日本で作られた品質の低いドライヤーしか使ったことがないのです。 これが、ドライヤーのガラパゴス化を拡大させた理由のひとつです。 美容師さんが選ぶドライヤーがいいとは限らない インターネットで「おすすめのドライヤー」を検索しているとよく目にするのが「美容師おすすめ」というキーワードです。 たしかに、美容師さんがおすすめするドライヤーは信頼できそうな気がしますよね。 シャンプーやトリートメントなどの美容師さんがおすすめと記載してあるだけで市場に出回っているものよりも髪に効果的な気がしてしまいます。 でも、よく考えてください。 日本の美容師さんも、あなたと同じように日本のドライヤーしか使ったことがないんです。 海外の高品質ドライヤーを10種類以上使ったことがある美容師さんは1000人に1人もいないはずです。 美容師さんはヘアスタイルのプロであって、家電のプロではありません。 日本で今のところ髪のダメージを防ぐことができるのは唯一「ヒートケア60低温ドライヤー」だけなのです。

ドライヤーで髪をケアする方法

髪の速乾テクニックがお分かりいただけたところで、次はドライヤーの熱を利用して髪を ケアしてしまう裏技をお話ししていきましょう。

実は、髪の「通常の温度」と「ヤケドする温度」の間には、ヘアケアポイントとなる温度 が存在しています。 具体的にお話しすると、あなたの髪は気温とほぼ同じ温度を保っています。 気温が20度だとすると、髪も同じくらいの20度となっているため通常はキューティク ルが閉じた状態になっていますが、この温度がアップして30~60度になると少しずつ キューティクルが開き始めます。 この温度でキューティクルの隙間が広くなると、髪は「ダメージを受けやすい状態」にな りますが、同時にこれは「トリートメントやヘアエッセンスが浸透しやすい状態」でもあ

るのです。 つまり、髪の毛は30~60度になると、ケアにとって最適の温度になる訳です。 そのため、ヤケドの一歩手前の30~60度になるまで髪を温め、キューティクルを開い てあげれば、トリートメントやヘアエッセンスが入り込みやすくなります。 そして髪の温度が冷えてくると、キューティクルが閉じてフタとなり、栄養が内部にしっ かり閉じ込められます。 ところが、これが70度を超える温度になると、話は違ってきます。 おさらいになりますが、髪は70度を超えると“突然変異”を起こし、一瞬にして固まっ てしまいます。

温度が上がるにつれてゆっくり開いていったキューティクルが、70度になった途端、開 いたまま固くなって閉じなくなってしまうのです。 この温度になって一度固まってしまった髪は、よほどのケアをしない限り元には戻りませ んし、キューティクルが開いたままでダメージを受けやすい状態になってしまいます。 そのため、髪をケアするテクニックにドライヤーの熱を利用する時も髪が健康な方で70 度、すでにクセやダメージをお持ちの方で60度を超えないよう、注意してくださいね。

ドライヤーの熱を利用したヘアケアテクニックは他にもあります。 シャンプーした後にトリートメントを髪全体にまんべんなく広げたら、そのままヘアタオ ルをつけてください。 そして、タオル全体に直接、ドライヤーを1分ほど当てる。 タオルを使うというのは先ほどの速乾のテクニックと同じ方法ですが、タオルはトリート メントを浸透しやすくさせることにも使えるのです。

この方法が効果的なのは、元々トリートメントが髪に浸透するのに、「水分」が邪魔になっ ているからです。 実は、トリートメントは水が嫌いな性質を持っているので、髪に水分があるとなかなか芯 まで浸透できません。 この熱を活用したトリートメント術なら、ヘアタオルが髪についている水と浴室の蒸気を 吸い取ってくれるのでトリートメントの浸透力がアップします。 さらに、タオルの上からドライヤーの熱を与えることで髪表面の水がより少なくなって浸 サラサラ ケアに最適 ヤケド 70 度以上 30 度~60 度 30 度以下

透力が格段にアップするのです。 ちなみにドライヤーは浴室で使用すると感電する危険性がとっても高いので、浴室内でド ライヤーは絶対に使わないようにしてくださいね。

さあ、これであなたはドライヤーを使ったトリートメントテクニックまでもマスターして しまいました。 正しいドライヤー術を身につければ、あなたの髪は驚くほど美しく輝くようになります。

ドライヤーの速乾テクニック

最初に、「髪を2倍速く乾かす方法」についてお話ししておきましょう。 この言葉だけ聞くと単なる「時短テクニック」のように聞こえますが、髪を2倍速く乾か すことは、「熱」と「摩擦」によるダメージを半分にすることにつながります。

早く乾かすためにまず大切なのが、ドライヤー前の「タオルドライ」でしっかりと水分を 拭き取っておくこと。 こうしておくことでドライヤーの時間が短縮できるので、髪がダメージを受けにくいので すが、注意しなくてはいけないのが摩擦です。 濡れた髪は弱くなっているので、ゴシゴシ拭いてしまうとキューティクルがボロボロにな ってしまいます。 そのため、タオルドライは優しくおこなうようにしてください。

タオルは一度湿ったら水分を吸収する力が弱くなるので、大きなバスタオル1枚よりも小 さなハンドタオル2枚の方が、断然乾きが早くなります。 そのため、1枚目のタオルである程度水分を取ってあげて、2枚目のタオルで水分を取り 直すようにしましょう。 もちろん2枚より3枚の方が早く乾きますよ。

この他にも、タオルドライにはドライヤーも併用した速乾のテクニックがあります。 濡れた髪にタオルを巻き、タオルの上からドライヤーを当てる。 こうすることでタオルの中がカラッとしたサウナのような状態になり、水分がタオルに向 かって吸い込まれていきます。 タオルに吸い込まれた水分はドライヤーの熱で飛ばされるので、みるみる髪の毛が乾燥し ていくのです。

ここまでタオルドライによる速乾のテクニックをお話ししましたが、この他にも、髪に負

担をかけにくい速乾テクニックとして、「Wドライヤー」というものがあります。 Wドライヤーといっても、別に2個のドライヤーを使う訳ではありません。 いつものドライヤーを2回に分けて使うだけの簡単テクニックです。

具体的な方法をお話しします。 まずいつものようにドライヤーをかけますが、1回目は軽くドライヤーをかけるだけにし てください。 髪の水分を少し飛ばして、髪が温かくなるくらいですね。 そしてドライヤーをいったん置いて、スキンケアやメイクなどをおこないます。 ハミガキでも何でもいいですよ。 そうして時間がたったら、2回目のドライヤーで髪のまだ乾いていない部分を乾かします。

つまり、いつものようにドライヤーを一度でおわらせるのではなく、2回に分けて使うと ころがWな訳です。 3回のトリプルでもOK。 ドライヤーの前後って、美しくなるためにできることは、たくさんありますよね。 これを2回のドライヤーの間に持ってくるだけで、ドライヤーを使う時間は大幅に短縮で きるのです。 また、こうして夜のドライヤーで受けるダメージを少なくすると、翌朝スタイリングがま とまりやすくなります。

失敗しないドライヤー選び 初心者用まとめ

「良質のトリートメントを使えば髪はキレイになる。」 私は、そう勘違いしていました。

でも実際には、どれだけ丁寧にトリートメントしても、たった10秒の間違ったドライヤーで全てが無駄になってしまいます。 ドライヤーは、ライターとしても使えるぐらい高熱を作りだす家電。 よほど気をつけて使わないと髪も一瞬にしてチリチリに焦げてしまいます。こうなってしまった髪は、どんなにトリートメントしてもキレイになりません。 だから、美しい髪にはトリートメントよりも先に正しいドライヤー選びが重要になるのです。

これは女性だけの話ではありません。 女性なら髪が多いので「ダメージ」となりますが、一方で、髪の短い男性にとって負担となるのが頭皮です。 男性は髪のダメージが少ないのですが、薄毛対策に育毛剤より大切なのがドライヤー選びとなるのです。 ドライヤー選びとはそれだけ大切なヘアケアツールといえます。

ところが、あなたが大型家電屋のドライヤー売り場にいくと、 「○○イオン」「速乾」「大風量」「1200W」「ヘアケア」「サラサラ」・・・ 似たような文字がズラッと並んでいます。

「結局、何が違うの?」 と思っみても、定員さんに聞いて押し売りモードになるのも嫌なので自力で見回ります。 んが、やっぱり、どれも同じようにしか見えません。 デザインと価格以外の違いが分からなくなったあなたは、次のように考えるようになります。

「ドライヤーって高出力で風が強いほどいい商品で、イオンがついてると髪がサラサラになる訳ね。 あまり使わないけど風が調整できれば何かと便利かな。 あとは価格とデザインね・・・」

実際のところ、あなたのドライヤー選びの基準ってこんな感じじゃないですか?

私自信も同じように「ドライヤーは髪を乾かすもの」だと考えていたのでよーくわかります。 私はこれまで1万人以上の髪質診断をおこなってきましたが、その中でドライヤー選びの重要性にいち早く気が付きました。 それから国内はもちろん、世界中のドライヤーを使い倒すことにしました。 海外のドライヤーは電圧が違うため、実際に行ってみないと使えないから大変な作業です。

数えきれないほどのドライヤーを使って、一番わかりやすかったのはプロ用のドライヤーを使用すべきではないということ。 いわゆる「プロ用」「サロン仕様」というドライヤーです。 よく目にしますが、これって一般用と何が違うのでしょうか?

一番の違いは高出力であること。 美容室ではとにかくお客さんが回転しなくてはいけません。 ドライヤーで優しく10分も20分もかけて乾かしていては、次のお客さんを待たせることになります。 そのため、強い風と高熱で一気に乾かす訳です。 これだけの高出力ドライヤーを使ってもヤケドしないのは、プロのドライヤーテクニックがあるからできること。 プロは、どうすればヤケドせずに乾かせるかを熟知しています。

でも、一般の方がプロ用を使うと一瞬にして髪がチリチリになってしまうのです。 まず第一にやってはいけないドライヤー選びはこれです。 プロ仕様はプロ用であって、あなたが使う一般用ではありませんから、どんなに気をつけて使ってもヤケドの原因となっていまいます。

「髪のヤケド」といっても、目に見えないからピンときませんよね? 髪がヤケドすると、あなたの髪にいったい何が起こるのでしょうか?

まず、あなたがドライヤーで髪をヤケドするとプラスチックのような不自然なツヤがでて、ウィッグに近い質感になってきます。 ヘアカラーは安っぽい色になり、毛先が広がって、スタイリングしにくい髪に。 せっかくスタイリングしても夕方までスタイリングは持続しません。

残念なことに、これだけダメージになってもあなたはヤケドに気が付きません。 髪に「痛み」という感覚がないからです。 痛くもかゆくもないから、ダメージをほったらかしにしてしまいます。

もしもこれがお肌だったら? あなたが熱湯をこぼして手をヤケドしたら、痛みがあるのですぐに手を氷で冷やし場合によっては病院に行くでしょう。 クリームや包帯など至れり尽くせりのケアをした後、さらに体が持っている自己治癒力がヤケドを治してくれるのです。

ところが、髪は熱さを感じることができないからヤケドにすら気づいてもらえません。 髪はヤケドしたまま、翌日も同じ高熱を当てられてしまいます。 自己治癒力を持たない髪には外部からのケアが必要ですが、ヤケドに気づいてもらえないため念入りなケアもおこなわれない。 こうして髪のヤケドは知らない間に進んでいき、髪質の変化に気づくころにはかなり重症になってしまっているのです。

こうしてヤケドを繰り返していくと、髪は固くなってきます。

目玉焼きを作る時、フライパンに卵を落とすと固まっていきますよね。 これを「タンパク質の熱変性」といいますが、髪も卵と同じタンパク質でできているので、熱によってまったく別の性質に変わってしまうんです。 温度が下がっても目玉焼きは生卵に戻ることはありません。

よく、自分の髪質を「クセ毛」と勘違いする方もいらっしゃいますが、その原因が髪ヤケドによる熱変性にあるという場合も多いのです。

「じゃあヤケドしない温度って何度なの?」

これは個人差があります。 健康な髪を保つには70度が限界だといわれていますが、くせ毛の方やダメージをすでに持っている方は、60度程度の温度にしか耐えることができません。 60度といわれてもピンとこないかもしれませんが、最近のドライヤーは100度以上の風を出していますから髪は簡単にヤケドしてしまうのです。

「ということは、温度が低いドライヤーならいいのね。」

いえいえ。 そうではありません。 単に温度が低いと、今度は髪が乾くのに時間がかかるようになってしまいます。 例えば、あなたが旅行用でコンパクトな省電力ドライヤーを使ったとしましょう。 確かに温度が低いのですが、髪がなかなか乾かないから長い時間ドライヤーしなくてはいけません。 こうなると、今度はヤケドしないけど髪の摩擦ダメージが大きくなっていくんです。 何よりも腕も疲れるし、時間がかかってイライラしてきます。 つまり、髪を乾かすには熱すぎず低すぎない「ギリギリ温度」が大切ということ。 ここがドライヤー選びで一番大切なポイントなので繰り返します。

ドライヤーはヤケドしないギリギリの温度である物を選んでください。

また、髪を乾かす上で多い間違いは、温度が高い方が早く乾くという考えです。 確かにその方が早そうですが、決してそうではありません。 熱い風を使うと無意識でドライヤーを大きく振りながら使うようになります。 これでは風が逃げていくのでロスが大きくなり、結果的に乾くの遅くなってしまうんです。

ヤケドしないギリギリの温度はロスが少ないから結果的に一番早く乾きます。

「じゃあ60度ぐらいのドライヤーを選べばいいのね。」

確かにそうなんですが、温度というのはそう簡単ではありません。 あなたの生活で思い出してください。

■90度のサウナは我慢できるけど、50度のお風呂はがまんできない。 お風呂の倍近い温度があるサウナはなぜ我慢できるんでしょう?

■40度の部屋は暑いけど、そこに扇風機があれば快適になる。 室温は同じなのになぜ快適になるんでしょう?

このように、温度っていろんな「要素」が関係するから難しい。 とにかく複雑だから、もしもあなたが60度のドライヤーを買ったとしても髪がヤケドしてしまうんです。 ここれが広告のマジック。 ひっかかってしまう前にここを理解してください。

温度のマジックを理解するのに一番わかりやすいのが「距離」です。 ドライヤーは、吹き出し口から離れるほど温度は下がりますよね。

例えば、凍らせてガチガチに固くなったバニラアイスを食べるとしましょう。 甘いものが大好きだから一刻も早く食べたい! そこであなたは、ドライヤーでアイスを溶かすことにしました。 いい例え話とは思えませんが、無理やりこの説明でいくことにします。

ドライヤーとアイスの距離が10センチぐらい近ければすぐにアイスはドロドロに溶けますよね。 ところが3メートルぐらい遠く離れてしまうとアイスはいつまでも溶けません。 これだけ離れるとドライヤーの高熱も「そよ風」に変わってしまいます。

つまり、ドライヤーは遠くなるほど温度が低くなる訳です。

温度の変化を数字でイメージすると、こんな感じ 近い ← 距離 → 遠い ドライヤー:100度 80度 60度 40度 20度

ここが大切なポイントなので覚えておいてください。 このマジックは色んな広告でよく利用されるキーワードなのです。

例えば次のような2種類のドライヤーがあったとします。 まずは。 「100度のハイパワー」 おやっ。なんだか強力そうで、プロ用に聞こえますよね。

では、もう一台のこっちはどうでしょう? 「60度で髪にやさしい」 先ほどとは違って、今度は女性が好きそうな優しいドライヤーのようです。

でも、実はこれ。 2種類のドライヤーはまったく同じドライヤーなんです。

違いは単なる温度のマジック。 もう一度先ほどのイメージを見てみましょう。

近い ← 距離 → 遠い ドライヤー:100度 80度 60度 40度 20度

さあ。 もうおわかりですね。

距離で温度が変わるという事は、測定地点を変えるだけでターゲットが好きそうな温度を用意できてしまうんです。 これが、温度が低く表示されたドライヤーでもヤケドしてしまう原因になっています。

あなたがドライヤーを選ぶときに、温度表示があったとしても情報を鵜呑みしてはいけないのです。 ここでは分かりやすいように距離だけに限定しましたが、距離よりも分かりにくく、ヤケドの原因になりやすい落とし穴があります。 あなたが60度のドライヤーを使ってもヤケドしてしまう2つ目の秘密は、「温度のムラ」です。

「温度のムラ」とは、簡単に説明すると中心と外側の温度差のことです。

フライパンで料理するとき、中心は熱いのですぐに焼けますが、外側の部分はとっても温度が低いですよね。 同じようにドライヤーも中心と外側では、大きな温度差が生まれているのです。

それを明確にしたものが下の温度測定結果ですが、なんと中心と外側には50度もの差が生まれています。

【グラフを挿入】

ドライヤーは通常これだけ中心だけ高温になってしまうのです。

ここまで「距離」と「温度のムラ」について説明しましたが、温度を変える要因は他にもたくさんあります。

時間の長さ 室温 湿度 髪の長さ 髪の濡れ具合 etc....

そうです。 ドライヤーの温度は毎日変化しているものなのです。 水分は常に蒸発することを考えると、厳密にいえば1秒1秒温度は変化していると言えます。

この複雑な温度に、あなたが「どう使っているか?」が関係するので、温度は使用する人次第で1台1台変わってくるのです。

さあ。 いよいよ混乱してきました。

「じゃあいったいどうすればいいの?」

まず、お勧めできないのがいわゆる家電メーカーが作るドライヤーです。 家電のメーカーは機械のプロであって、髪のプロではありません。

一体どうゆうことでしょうか? 私自身も開発に呼ばれるのでよく分かるのですが、これは、ドライヤーの製造過程を見ていくことで理由がよくわかります。

仮にAさんが家電メーカーの企画スタッフとしましょう。 Aさんはある日、上司からの新商品のドライヤーを作るように言われました。 コンセプトは「髪にやさしいドライヤー」。

髪を乾かすだけでなく、髪に負担の少ない商品を作るとのことです。

Aさんは機械に強いのですが、髪についてはまったくの素人。 そこで、まずは専門家から話を聞くことにしました。

こんな時に呼ばれるのは、ほとんどの場合、美容師さんか毛髪診断士の方です。

機械プロのAさんは、髪のプロからあれこれ話を聞きますが相手が何を言っているのかさっぱり分かりません。 フランス語と日本語で会議しているようです。 それもそのはず、まったく違う世界で生きてきたのですから。 何度会議してもお互いの話がまったく理解できないのです。

さあ、困りました。 Aさんには締め切りもあるので急いでいます。 仕方ないので、話が分かったことにして企画書をまとめます。

期限には間に合いましたが、残念なことに上司からは「売れない理由」をアレコレ並べられて修正を求められます。 修正してはまた修正。 何度も繰り返してようやく企画書がとおりました。

さあ。次は製造段階です。 ようやく商品が形になっていくと、今度は製造の担当から修正を求められます。 なんでも今のままでは組み立てにくいから「形を変える」らしいのです。 全体の構造をもう一度見直して修正すると、今度はデザイン担当が「スマートにしたい」から元に戻すよう求めます。 海外の工場からはパーツが足りないので、モーターを変更するとの連絡。 色んな部署が違う意見なのでAさんはヘトヘト。 そうこうしている間に会社が独自イオンを新開発。 開発中の全商品に取り付けるよう伝達がありました。 さあ。振りだしに逆戻りです。 たくさんの修正を繰り返して1年が過ぎた頃にようやくドライヤーが完成。 Aさんは第1号の商品を手にして涙目です。 苦労して作ったドライヤーを手にしたAさんはふと考えます。

「あれ?そもそもドライヤーのコンセプトは何だっけ?」

笑い話のようですが、これが現実。

このように、家電メーカーはあくまで機械のプロで、髪についてはまったく素人なのです。 ですから、「髪にやさしい」という基準でドライヤーを選ぶなら髪の専門家であるメーカーを選ぶべきです。 ○○監修といった表面的なことではなく、会社自体がヘアケア企業であることが重要です。

実際に研究室に入ってみると分かりますが、あなたがドライヤーを使う環境と研究室では温度がまったく異なります。 室温が違うのはもちろん、あなたがドライヤーをどのぐらいの距離で使っているかを熟知していないと温度を測定することはできません。 なので、ユーザーの声が多く入る「直販」の方が理想です。 徹底的にユーザーの使用環境を研究しないと、適正温度は見えないのです。

その他、ドライヤーの「機能」について大切なのは2つ。

1つ目は「スイッチ類」。 最近のドライヤーには色んな切り替えスイッチがついてますよね。

風量が調整できたり、温度が変えれたり。 あなたが好きなように風をコントロールできるものも増えてきました。 さあ。 ここまでドライヤー選びを見てくればお分かりでしょう。

温度が調整できるということは、「温度の管理は素人のあなたにゆだねられている」ということなのです。 好きな温度にできるから確かにスタイリングはしやすいのですが、髪のヤケドの大きな原因となります。

そのため、スイッチは最小限であることが大切。

多くの方が機能が多いほど高機能であると考えているのでここは大切なポイントです。 例えば「ターボモード」という機能がよく見られますが、あれは一番髪に負担となってしまうモードです。 髪にやさしいドライヤーを選ぶときはスイッチが最小限であることが大切です。

次に、ドライヤー選びの際に必ずでてくる「○○イオン」という謎の物質はどうでしょうか? これは以前から問題にされているものです。

大手でも独自のイオンを開発していますが、イオン自体の効果については賛否両論です。 消費者庁も、イオンについては疑問をもっているようで規制を強化しています。

さて。 このイオンは効果的なのか?

あらゆるドライヤーを使い倒した私の見解として、イオンとは確かに髪の手触りが違います。 イオンが放出された方が、そうでないものよりも髪質感のアップを実感できるから私も好んで使います。

ただし、あくまで感覚程度の話。 2人を並べてどちらがイオンかと聞かれても違いはまず分かりません。 「感覚」程度であって、それ以下でも以上でもないのです。

私はこれまでに世界で1000台以上のドライヤーを使ってきたと言いましたが、世界を見てきて痛感するのは「日本のドライヤーがあまりに遅れている」ということです。 日本の技術は世界でトップレベルと思われているかもしれませんが、ドライヤーはとにかく遅れています。 理由は簡単。 世界が1度でも低い温度で使えるドライヤーを目指している間に、一体に日本は何をおこなっていたか? 正体不明の「イオン」の研究です。 日本ではなぜかイオンドライヤーが売れに売れていたので、日本のメーカーは温度ではなくイオンを最優先に研究してきました。 世界から見ると日本の光景は異様にうつります。 「なぜ、あんな架空の空気に高いお金を払うんだろう?」 そのぐらい日本はイオンに洗脳されてきたのです。

確かにイオンは髪がサラサラになりそうな気がしますが、それより断然大切なのが髪のヤケドです。 あなたの髪は100万個のイオンよりも、温度をたった1度下げた方が断然喜んでいます。。

そのぐらい髪のヤケドというのは大きなダメージといえるのです。

さあ。 ここまでの話であなたはプロと同じレベルでドライヤーを選ぶことができるようになりました。

もうドライヤー売り場でアレコレ悩むことはないでしょう。 ドライヤーとして本当に必要な機能は何か? 何が真実で何が嘘か?

全てあなたの頭に入っています。

髪ヤケドの原因となる「温度のムラ」とは?

低温トリートメントドライヤーの特徴は、髪をヤケドさせずに早く乾かすことです。 いったい何故、従来のドライヤーよりも温度が低いのに早く乾かすことができるのでしょうか?   今回は、その秘密を説明していきます。   あまり知られていませんが、実は、これまでのドライヤーは温度にムラがありすぎて髪を乾かすのに、とても効率が悪いものでした。 「温度のムラ」とは、簡単に説明すると中心と外側の温度差のことです。 フライパンで料理するとき、中心は熱いのですぐに焼けますが、外側の部分はとっても温度が低いですよね。 このフライパンと同じようにドライヤーも中心と外側では、大きな温度差が生まれているのです。 それを明確にしたものが下の温度測定結果ですが、なんと中心と外側には50度もの差が生まれています。 ※当社調べ  この温度差は先端ノズルをはずした状態で測定したものですが、下のようにたった3センチの範囲で生まれているので驚きです。    つまり、ドライヤーをあてている部分はヤケドしていて、ほんの3センチ横では低い温度が当たっていることになります。 このように、温度差の範囲が小さすぎると温度の違いが分かりにくくなります。   これが髪のヤケドに誰も気が付かず、髪が乾くのに時間がかかる原因でした。   そこで私たちは、温度のムラが少なくて、均一な温度を届けるドライヤーを探すことにしました。 温度のムラををなくすことで、ワンランク上のドライヤーができるのです。   まず、ドライヤーの温度を考える上で絶対に欠かせない要素は、ドライヤーの吹き出し口と髪の距離です。 ドライヤーは吹き出し口が一番熱くて、離れていくほど温度が低くなりますよね。 極端な話ですが、ドライヤー吹き出し口から3メートル先は熱いどころか涼しい送風に変わってしまうぐらいです。   この「使用距離」という要素は、使用する方の生活習慣によって大きく変わりますので、まずはこの距離を見つけないと正確な温度を探すことができないのです。 そのため、私たちは大規模な調査をおこないました。 アンケート自体は1万通を超えましたから、おそらくこれだけ正確なデータは世界でも当プロジェクトだけが保有しているに違いありません。  その中でも距離に関するアンケート結果が以下です。   ※距離に関するアンケートの調査対象は650通※極秘事項につき一部表示を隠しております  この中で、もっとも多かった回答は使用距離が10㎝の距離という回答です。アンケート調査では、厳密にいうと多くの情報をいただきましたが極秘事項につき詳細はカットさせていただいております。これらの結果から、日本人の女性がどの距離でどのようにドライヤーを使用しているのかを完全に把握することができました。 あとはその距離で温度を一定にするだけですが、これが実に難しい。   髪を乾かすには同時に強い風も必要ですが、強風のなかで温度を一定にするというのはそう簡単にできることではないのです。 これは、どこで図っても同じ温度になるフライパンを作れというようなもので、いかにして周囲に温度をいきわたらせるかが実に難しい。 しかも、プラスチックの整形はとっても高額ですから1回のテストで100万円以上の費用がかかってしまいます。 そのため、とてもではないけど何度もテスト繰り返すことなんて不可能です。   ちょうどそんなとき、日本で輸入が可能になったのが3Dプリンターでした。 これなら、ほとんどゼロに近い費用で、 0.1ミリ単位の精度変化をつけてテストができます。 これまで大手家電メーカーが数億円を投資しても実現できなかった、何百種類というドライヤーの形状テストが当プロジェクトのような小さな組織でも利用可能になったのです。   ただしこの3Dプリンタにも問題があって、1つのテストモデルを作るのに約6時間を要してしまいます。 そのためこのプリンタ数台を24時間フル回転させて、温度テストしては修正という作業を何度も繰り返した結果、気の遠くなるような時間を要してしまいました。

   その成果から理想の形状を見つけ出して最終的に選ばれた「低温トリートメントドライヤー」の温度は以下のグラフとなりますが、なんと「髪がヤケドしない60度前後で温度差はたった3度」という素晴らしい形状となりました。  

  従来のドライヤーが、中心、中間、外側とそれぞれのラインが別れていたのに対し、こちらは3本がほぼ重なっています。 わかりやすく60度ラインを引いてノズルがない場合と比較したのが下のグラフです。

  私たちの低温トリートメントドライヤーが優れている点をまとめると、   1.温度のムラの差が、わずか3度温度の最高が63.2度、最低が59.8度。従来のドライヤーが50度もの差があったことを考えると、この違いは歴然。2.安定した温度時間が経っても、温度変化がほとんどありません。安定した温度に保たれたままです。3.中心部の温度の低さ左のグラフでは中心が高温であることが、一目瞭然でした。ところがなんと、この低温トリートメントドライヤーでは、中心が外側よりも低い温度となっているのです。これは企業秘密なのでお伝えできませんが髪にヤケドを起こさせないために、さらに画期的な方法なのです。

  いかがでしょうか。 このように、低温トリートメントドライヤーは、ただ温風の温度が低いというのではなく、髪をヤケドさせることなく早く乾かせるための、最適な工夫がほどこされているのです。 また、このドライヤーに対する研究や実験は今も継続されており、今後もお客様のご意見を参考に、商品の改良、開発をずっと続けていくつもりです。   これからも、皆さんの「あったらいいな」を、たくさんお聞かせください。 どうぞ宜しくお願い申し上げます。

あなたもできる!プロのダメージケア

今回は、効果的なダメージケアについてのお話。

このニュースレターを読んでいるメンバーさんは毎日ダメージケアに取り組んでいることでしょうが、ダメージレベルが下がってもダメージゼロの髪は絶対にありません。

さらに美しい髪を目指すため、あなたも簡単にできるプロのダメージケアを伝授しましょう。

一言でダメージと言っても、髪は2cmや3cmではありません。 もしもあなたの髪が、この程度の長さならダメージケアは必要ないでしょう。 ところが、実際には20~30cmという長さですから「根元」と「毛先」ではダメージの質も深さもまったく違うのです。

仮にあなたが毎日10回の「ブラッシング」をするとします。 あなたの髪が肩までの長さだとすると、毛先は約3年前に生まれたものですから、計算すると 10回×365日×3年 ざっと、1万回以上の「ブラッシング」を重ねた事になります。 それだけのダメージを重ねてきた「毛先」と、生まれたばかりの「根元」とではダメージがまったく違います。

そんな「水分量」も「ダメージ」も違う髪ですから、全体に同じケアをおこなうよりもダメージに合わせたケアが理想的なのです。

それではプロのディープケアは、この問題をどう解決するのでしょう? メンバーさんの中にもディープケアを受けた方がいらっしゃいますが、プロはダメージ部分を探すことからはじめます。

髪の透け具合。 ツヤ。 乾燥度・・・などなど。

普通、美容室ではここまでのケアをおこないませんが、当プロジェクトのディープケアでは、これらを髪の上から下まで実際に見て、触って「ひどいダメージ」から「生まれたて」まで全5段階に分けてケアします。 ロングヘアの場合なら8~10段階。

そして、ダメージの大きな部分にはトリートメントの量を増やしたり、Wトリートメントのテクニック、さらにはトリートメントを髪に揉み込んだりと様々な技術を駆使するのです。

こうして、ダメージに合わせたケアをおこなうことで髪は全体的にバランスのとれた潤いを維持することができる。 バランスが整うと顔全体の印象がスッキリして、スタイリングしやすくなります。

この正しいケアを続けていくと、毛先と根元のダメージ差がどんどん小さくなっていくのです。

ところが。 難しいのはここから。 必ずしも毛先が一番ダメージ部分ではないのです。 あなたも自分の髪を触ってみると分かるかもしれません。 最もダメージを重ねたはずの毛先よりも、根元の一部がガサガサになっていることがあります。

分かりやすくイメージすると以下のとおり。 数字はダメージレベルと考えて下さい。

根元                 毛先 ———————— 1111112522333334444555 ————————

んー。全然分かりにくいですね。 一応コレ髪のイメージ。 そもそも髪を数字で表すのに無理がありましたが、髪のイメージと自分に言い聞かせてご覧下さい。

それでは例のイメージ図に戻りましょう。 下線が引いてある部分「5」は突然ダメージが現れていますよね。

これは、この部分が頭皮から髪に生まれ変わる時に受けた体調不良や大きなストレスが原因。 このため、髪を見れば何年前に病気したことや、失恋したことが分かってしまうのです。

だから、ディープケアを習得した人は、髪を1本抜くだけで「あー。あなた1年3カ月前に大変な事がありましたね。」という風に「占い師」になることができるのです。 実際に髪占いも存在しています。

髪は年輪ですから見るだけで、あなたの過去が分かってしまうのです。

これは長年経験を積んだからできるプロのテクニック。

それでは、あなたにこのダメージケアができないのか?

いいえ、可能です。

ダメージを5段階ではなく2段階に分けることで、簡単なダメージケアができるようになります。

髪を乾かした後に、根元から毛先に向かって指先で触ってみてください。 あなたの髪を20~30本ほど指でつまんで軽く滑らせるのです。

すると、根元はスムーズに指が滑りますが、ある所から髪がガサガサになってきます。

ここがダメージのボーダーライン。

ガサガサした部分から先が、より深いダメージケアを必要とする部分です。 このガサガサは別に悪い状態ではありませんよ。 何年もダメージを重ねた髪ですから、どんなにケアしていてもキューティクルが生まれたてでないのは当然。

この部分を意識して集中トリートメントをおこなうことでダメージはケアされていきます。

これだけで、プロに近いトリートメントができるようになります。 大切なのは、ツルツルとガサガサの差を小さくしていくこと。

トリートメントは本当に奥の深いもので、使い方によってまったく違う物に生まれ変わります。

世界中を見ても、美容のセミナー以外でここまでのテクニックが語られることはありませんが、髪に関しておそらく日本一こだわるメンバーの皆様には最先端の技術をどんどん公開していきます。 これからも目が離せませんね。

水と温度のスタイリングテクニック

髪はとにかく熱が大嫌いです。

熱に弱いから、温度をコントロールしてあげないと髪が固くなってクセ毛やパサパサの原因となってしまいます。

ところがです。 熱に弱いからといってビクビクしているとまったくスタイリングができなくなります。 素敵な髪型作りに「熱」はとっても強い味方になるのです。

さて。 温めてはいけないし、温めなくてはいけないという2つの矛盾をどうすれば解決できるのでしょう?

そこで、今回はこのポイントについて詳しくお話していきます。 2つの違いを知ることで、あなたは髪を熱のダメージから守って自由自在にスタイリングを楽しむことができるようになります。

まずはちょっと、髪の温度についておさらいです。

髪はお肌と違って自分で発熱できないから、いつも気温と同じ温度を保っています。 外気が20度なら髪の温度も同じように20度です。 この温度ではキューティクルが閉じた状態になっていますが、温度がアップして30度から60度になると少しずつキューティクルが開き始めます。 キューティクルの隙間が広くなると髪はダメージを受けやすくなりますが、同時にトリートメントやヘアエッセンスが浸透しやすくなる。 つまり、ケアにぴったりなのがこの30~60度という温度です。

20度で閉じていたキューティクルを30~60度に温めてトリートメントやエッセンスを入れ込む。 髪の温度が冷えるとキューティクルが閉じるからフタとなり栄養が内部にしっかり閉じ込められます。 この熱の力を最大限に応用したのがヒートケア。

最近のヒートケアは熱でコーティング剤を固めるものが多いのですが、本来のヒートケアとはこの原理を応用するものです。

ところがです。 これが70度を超えると話が変わります。 70度を超えると髪は突然変異を起こして一瞬にして固まってしまうのです。 一度固まってしまった髪は、よほどのケアをしない限り元には戻りません。

すると何がおこるか? 60度まではゆっくり開いてきたキューティクルが、70度になった瞬間に開いたまま固まって元に戻らなくなるのです。 開ききったキューティクルはマジックテープのように周りの髪とからまって、手触りが悪くてスタイリングしにくい髪になってしまいます。

さあ。 これがダメージと熱の関係です。 ここまでを読むと髪には一切高熱を与えてはいけないように見えますが、実はそうではありません。 同じ高熱でも髪がヤケドすることもあるし、そうでないこともあるのです。

髪が濡れているのか、乾いているのか。 この2つの違いで髪の温度は大きく変化します。

濡れた髪にドライヤーを当てると70度を簡単に越えてしまいますが、髪が乾いていれば高熱にはなりません。 つまり、夜乾かすためのドライヤーではあっという間に70度以上の高温になりますが朝の乾いた髪はなかなか70度を超えることがないということです。

この秘密はサウナと同じ原理。 「サウナ」の温度は約100度。 こんな部屋の中であっても、あなたは何分間も我慢することができます。

ところが、これが同じ100度の「熱湯」ならどうでしょう? あなたは1秒だって我慢することができません。

この違いは「水」。 水はとっても温度が変化しやすくて熱を伝えやすいから温度を一気に上げてしまうのです。

サウナの場合、肌の表面に触れているのは熱を伝えにくい空気です。 この時、お肌は空気のバリアに守られているから室温が100度であっても肌表面は100度になりません。

ところが、熱湯の場合は熱を伝えやすい「水」が直接肌に触れてしまいます。 お肌には100度の熱湯が接するために、肌表面の温度が100度になる訳です。

髪も同じように濡れている場合は高温になりやすくて、乾いていればなかなか高温になりません。 具体的には、100度の熱を髪に与えたら「濡れた髪」は100度になりますが「乾いた髪」では温度が上昇しにくいのです。

ちなみにこれは「水」の場合に限ります。 オイルは熱を伝えにくいので、ヘアオイルを使っていれば簡単に温度が上がりません。

このように、「髪を乾かすドライヤー」は温度に気をつけなくてはいけないけれど、「乾いた髪をスタイリングするドライヤー」ならそんなに熱を気にする必要はないのです。 だから、朝は一気に髪を温めてスタイリングできます。

それでは「濡れた髪」と「乾いた髪」2つのポイントを説明しましょう。

まずは夜「濡れた髪を乾かす」時に大切なポイント。

まず、ドライヤーの時間を少なくするために可能な限りタオルで髪の水分を吸収させておくようにしてください。 髪の水分が少なければ少ない程ヤケドする確率が低くなります。

次にドライヤーを使い始めたら、とにかく髪が高温にならないようにドライヤーを遠くから当てます。 高出力ドライヤーなら肘を曲げないぐらいがちょうどいい距離です。

ドライヤーはまず頭皮から当てて、頭皮を乾かすようにしてください。 頭皮が乾いた後で髪を乾かしていきます。

そうして髪が80パーセントぐらい乾いたらドライヤーをやめて自然乾燥する。 80パーセントといってもピンとこないでしょうが「髪が乾いてきてほんのり湿り気を感じる」ぐらいがちょうどいい。 100パーセントしっかり乾かしてしまうと髪に形がついてしまうため、翌朝のスタイリングが難しくなります。

朝、髪が広がるという方は夜のドライヤーで100パーセント乾かしてしまう方がほとんど。 夜のドライヤーで髪のベースを作ってしまっているのです。 夜は乾かしすぎないドライヤーを意識しましょう。

ここまでは「濡れた髪を乾かす」時のポイントですが、これが「スタイリング」になると少し話が変わります。

「乾いた髪を乾かす」場合。 ここでは髪を一気に温める事が大切になります。 乾いた髪が高温になりにくいのはお話しましたが、とにかく一気に温めるのが思い通りのスタイリングを作るポイントなのです。

この理由は簡単。 強火で焼いたステーキ肉の中が生焼けになるように、髪も高温で表面を一気に温めても芯まで熱くなりません。

さらに、じっくり中まで焼いたお肉は冷めるのに時間がかかりますが、強火で表面だけ焼いたお肉は冷めるのも早くなります。

スタイリングのポイントはステーキ肉をレアで焼く原理と同じです。

まず髪の表面を一気に温めて柔らかくなった状態でスタイリングします。 髪の芯は冷えているのでその後一気に温度が下がり、スタイリングをキープします。

髪は温度が上がると柔らかくなって、冷めると固くなりますから、髪がゆっくり冷めてしまうと髪がゆっくりと固くなり髪型がどんよりしてしまうのです。 一気に温めて、一気に冷やすのがスタイリングのテクニック。

実際に「スタイリングが下手」だという方も一気に熱する事を知るだけで驚くほど上達することがあるのです。

ここまでの話は、朝の髪が乾いていることを前提とした話ですが、一番理想的なのは朝スタイリングする前にシャンプーすることです。 どんな髪でもスタイリングしやすいのは、しっかりシャンプーした後。 ところが、ここまでの話で分かるように朝から髪を濡らすということは一歩間違えると髪がヤケドします。 そのため朝から髪をしっかり濡らす方は一気に頭皮から乾かすということを絶対に守って下さい。 髪ではなく頭皮を乾かすことで、髪自体が高温になり過ぎず一気に水分が蒸発してスタイリングしやすい温度に高めることができます。

朝、髪をしっかり濡らさない方は、温度ではなく次のバランスが大切になるので覚えておいてください。 スタイリングは3つのバランスで決まります。 熱・スタイリング剤・水

この3つのバランスを間違えるとスタイリングが難しくなるのです。 髪質やスタイリングによって、このバランスを変える必要がありますがイメージすると以下のバランスになります。

水1:熱6:スタイリング剤3

そもそもスタイリング剤と熱は比較できませんから、上の比率はあくまでも直観的なイメージです。

このイメージを説明すると、 髪をリセットするために1の水が必要となり。 自由なスタイリングのために6の熱を使って。 髪を長時間キープするために3のスタイリング剤を使う。

このイメージがスタイリング剤の基本となるバランスです。

ほんの少し髪を湿らせて 【水1】 ↓ ドライヤーで形を作って 【熱6】 ↓ スタイリング剤でキープする 【スタイリング剤3】

これにはもちろん個人差がありますから、あなたの髪質と髪型に合わせて最適なバランスを見つけてください。

このバランスが大切な理由は、最終的に10にならないとスタイリングがきまらないから。 例えばあなたが、スタイリングに【水1】を使わないのであれば、【熱6】:【スタイリング3】だけの合計【9】となってしまいますね。 これではスタイリングが難しいから残った1をどちらかに割り振って合計10にする必要があるのです。 この場合ならスタイリング剤の量を少し多くして(3→4)スタイリング剤4:熱6の合計10にしなくてはいけません。 必ずバランスが10になるように何かを減らすときは何かを増やすようにしてください。

朝寝坊したときに髪型がおかしくなるのは、引き算のまま外に飛び出すから。 急ぎ過ぎてドライヤーの時間が少なくなった場合に合計が8や9になってしまったら変な髪型になります。

ちなみに、朝はシャンプーしないけれどもスタイリングの前にスプレーなどで髪を湿らせる方。 髪のヤケドを特に気にする必要はありません。 少しの水分はすぐに蒸発しますから、髪の温度を左右する前に乾いてしまいます。

また、ここまでを読み返してみると「朝はどんなに熱を与えてもいいんだ」と読めてしまいますが、何でもありという訳ではありません。 乾いた髪であっても髪はヤケドしますから、一か所に熱を与え続けないように注意してください。 濡れた髪に比べて、乾いた髪はヤケドしにくいという事です。

さあ。 今回のお話は髪を熱から守る方法と、自由自在のスタイリングを楽しむ方法でした。 美しい髪で素敵な髪型を楽しんでくださいね。

 

 

季節の変わり目にフケ対策

季節の変わり目にフケ対策

季節の変わり目になると「フケが出るようになる」と感じる方が増えてきます。 パラパラと肩に降り積もるフケは、人に見られるととっても恥ずかしいものですよね。

この「恥ずかしい」という心理が働いてしまうために、フケは髪のトラブルの中でもちょっと変わった特徴を持っています。 頭皮のダメージより何倍も心理的なダメージの方が大きくなるのです。

分かりやすいようにあなたを例にあげて説明していきましょう。

もしもあなたの頭皮からフケが落ちてきた場合、それが季節の変わり目に起きる一時的なフケであってもあなたの心は「恥ずかしさ」で大きく動揺します。 そうして、頭の中でフケの原因をアレコレ探し始めるのです。 「先週、美容室でヘアカラーしたわ」 「そういえば4~5日前はシャンプー変えたし」 「スタイリング剤があっていないのかも・・・」 こうやってアレコレと原因を結びつけますが、だからといってフケでわざわざ病院に行きはしません。 結局、「私は○○が体質に合っていない」といった結論をつけて間違った自己診断を下してしまうのです。 こうして、間違った自己診断をおこなってしまうと頭皮のトラブルが深刻になってしまいます。

そもそもフケの原因は大きく分けて2つあります。 「乾燥」と「脂性」です。 フケは頭皮が乾燥していても、脂でジメジメしていても出るようになります。

この内、最初の「乾燥」についてはイメージが簡単でしょう。 一番多いのはシャンプーのしすぎによる乾燥です。 1日に3回以上シャンプーすると、この乾燥によるフケが出るようになってきます。 理由は頭皮から分泌されている汗や脂を必要以上に洗い流してしまうから。 ですから、シャンプーは多くても1日に2回までにしなくてはいけません。

もうひとつの原因「脂性」についてはフケと連想しにくいのですが、乾燥とは違ってフケが発生しても落ちにくいという特徴があります。 このタイプは頭皮をかいても何をしてもフケが落ちてきませんから、ほとんどの場合本人が気付きません。 ここについては後で詳しく説明しますが、脂性のフケはほとんどが自己診断による勘違いが原因で深刻になっていきます。

さらにもう1つ、非常に稀ですが「菌」が原因でフケが発生することもあります。 いわゆるカビによるフケですが、これが原因であることは非常に少ないケースです。 この場合はフケ専用のシャンプーを使用することが一番の解決策となりますが、シャンプー自体が強い殺菌力を持っているので医師の指導を受けてできるかぎり短期間の使用としなくてはいけません。 長期間使い続けると「薄毛」など他のトラブルが発生するようになります。 ここに関しては、すごく特殊な例なので今回は省略してお話します。

さあ。 ここまで、フケの原因を大きく分けてきました。 原因が理解できるとフケに対する間違いが分かりやすくなります。 フケに対する間違いは次の3つです。

1つ目の間違いは「フケがトラブルである」という考え方です。 そもそもフケとはサナギが蝶に変わるように、あなたが食べた物が細胞となってお肌に生まれ変わったもの。 お肌の役割を果たして、役割を終えるとフケとして落ちていきます。

つまり、人間が生まれて天国にいくようにお肌としての役目を1サイクル終了したのがフケだと考えることができます。 こう考えるとフケはまったく異常なことではなく自然なことだと分かりわかりますよね。 フケは単にお肌のターンオーバーなのです。

これは若い人にフケがよく見られる事からも分かります。 体の成長が活発だと不要になる細胞も多くなりますからフケがよく出るようになるのです。 体がどんどん脱皮しているからターンオーバーの結果としてフケが出ています。

同じように、季節の変わり目にフケが出てくる理由は、あなたの体が新しい季節に向けて体を変化させている時期だから。 寒い季節と戦ってきたお肌は、次の季節に備えて体を変化させようとします。 お肌はそのために脱皮しているだけですから、大量のフケでない限り心配はいりません。

まず最初のステップとして、ここが大切ですからしっかりと理解しておいてください。 少しのフケは異常ではなく、体の正常なサイクルなのです。

次に2つめの間違い。 それは頭皮を清潔にしていればフケが出ないという考えです。 最初にもお話しましたが、フケの原因は大きく分けて「乾燥」と「脂性」。 シャンプーを何度も繰り返せば、頭皮が乾燥してフケにつながりますが、反対にシャンプーしないで不潔にしていると肌から分泌された脂が頭皮にべったり残ることになります。 この状態だと、肌がどんなにターンオーバーを繰り返しても頭皮のフケは脂に引っ付いてしまい落ちてこなくなります。 本人が気付いてないだけで頭皮はフケだらけになっていますから、この状態が続くと頭皮にはフケが何層にも重なってしまいます。

このように頭皮は清潔にするからフケが出ないのではなく、不潔だからフケが出ないということがあるから判断が難しいのです。

3つ目の間違いは、質の悪いシャンプーに変えたからフケが出たという考え方です。

1日に2回までのシャンプーなのに、シャンプーを変えてすぐにフケが出る場合は2つの可能性が考えられます。 1つはアレルギー反応です。 この場合はフケだけでなく頭皮が赤くなるのですぐに分かります。

2つ目はよほど洗浄力が強い場合。

これはスーパー銭湯に行くとよく体験するのですが、スーパー銭湯に置いてあるシャンプーはコストが大きくならないように比較的品質が低くて洗浄力が強いシャンプーが置かれています。 これは、全員が何プッシュも使用するとシャンプーの詰め替えが大変だしコストも高くなってしまうから。

そのためスーパー銭湯に行った帰りや、次の日は頭皮が乾燥してフケがよく出ます。 ただし、これは1~2日だけの乾燥でフケは止まり、髪がバサバサになるのですぐに洗浄力の強いシャンプーが原因でフケが出たと分かります。

これらは短期的な問題なのですが、それよりもよっぽど問題なのはシャンプーやトリートメントに配合されているコーティング剤です。 コーティング剤は髪の表面だけでなく頭皮も包み込んでしまうので、頭皮と一緒にフケも包み込んでしまいます。 これは先ほどお話したシャンプーしない状態で頭皮にたまっていく「脂性」のフケと同じです。 こうなると頭皮は呼吸ができなくなるから、頭皮は炎症を起こしてさらにフケを出すようになります。

ところが、このフケはシャンプーで洗い流されることがありません。 頭皮を洗うはずのシャンプーにコーティング剤が配合されているので、シャンプーすればするほどフケが何重にも重なっていくのです。

フケとコーティング剤がミルフィーユのように何層にも重なっていくと、さすがに異変に気がつくはずですが、実際のところ本人はなかなか気がつきません。 なぜなら、多くの人が「最近、頭皮が脂性になってきた」と自己診断してしまうから。

コーティング剤の問題はこれだけでは終わりません。

このような方が、いつまでも同じ悩みを繰り返してしまう理由があります。 コーティング剤でフケが重なっている人がある日、髪を包み込まないシャンプーを使い始めるとどうなるでしょう? 髪を包まないノーコーティングシャンプーは油ではないから、頭皮に長い間重ねられてきたフケが一気に洗い流されます。 何重にも重なっていたフケがようやく洗い流されて頭皮は安心です。 ところが、本人はこう言います。 「このシャンプー使ったらフケが突然出てきた!なんてひどいシャンプーなの!!」 こう言って、シャンプーをごみ箱に捨てて、またコーティングするシャンプーを使い始めるのです。 頭皮をコーティングすれば、またフケはぴたっと止まります。 実際にはフケが頭皮に何層も重なっていく訳ですが、本人はこう言います。 「フケが止まった。やっぱり、このシャンプーが一番ね。」

シャンプー選びの難しさはここにあります。 使用感だけでシャンプーを選んでしまうと取り返しのつかない事になってしまうのです。

最後に付け加えておきますが、今回は大量のフケに関しての話ではないことに注意してください。 もしもフケの出る量とその期間が異常なら恥ずかしがらずに医師の診断も検討しましょう。 アレルギーなどの場合は血液検査をすることで原因が分かることもあります。

さあ。 フケの原因と間違いをお話してきました。 フケ対策の第一歩は何も知らないまま自己診断するのではなく正しい知識を持つことです。 まずは、少しのフケは人間として当然のことであると理解しましょう。

そうして、あなたの髪から実際にフケがでたとしても、無理にシャンプーでゴシゴシ洗うのはやめてください。 頭皮に傷がついたら結局、さらなるフケの原因となってしまいます。

フケが出た時は反対に頭皮を優しく丁寧に洗ってあげて、すすぎを何度も繰り返しましょう。 すすぎが少ない事がフケの原因であることが実に多いんですよ。

今回の話であなたは黒いスーツがばっちり決まる極上の美人に変身できました。 フケなんか恐れず、胸を張って町を歩きましょう!

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髪のニオイで分かるダメージレベル

髪のニオイで分かるダメージレベル シルクのようなヘアモデルの髪から、ヤケドして触るだけで切れるダメージヘアまで。 私たちは本当に多くの髪を見てきましたが、これまでに診断してきた方の累計がついに10000人を突破しました。 さすがにこれだけの髪をケアしてくると実際に髪を触るまでもなく、目の前に座ってもらっただけで髪の状態がわかるようになってきます。 髪を触ることなくダメージの状態が分かってしまうのですが極端な話、目隠ししてもダメージヘアかそうでないかまで分かるようになってくるのです。

こう話していると、何だかマジシャンのインチキ脱出ショーのように聞こえますが、コレ本当の話です。 タネもシカケもございません。 目隠ししていてもダメージが分かってしまう秘密は「ニオイ」にあります。 実は髪のニオイだけでダメージレベルが分かってしまうのです。 ニオイと一言で言っても「シャンプー後のふんわり甘い香り」から「まる1週間シャンプーしてないようなニオイ」までたくさんのニオイがありますが、髪に強いダメージを受けている人はニオイに傾向があります。 その傾向とは何か? それは「良いニオイ」か「悪いニオイ」かの違いではなく、その強さでダメージのレベルが分かってしまうということ。 実は髪がニオイを強く出している場合って「悪臭」であっても「シャンプーの香り」であっても同じダメージヘアだからなのです。 このニオイを見分ける方法は特別な技術でも何でもありませんから、あなたにもスグ分かるようになります。 例えば街中ですれ違った人で、強いシャンプーのニオイがする人っていますよね。 しかも通り過ぎてもしばらく香りが残ってる。 このような方がいたら、かなり強烈なダメージヘアだと考えてください。 反対にヘアモデルのような方はケアがしっかりしているのでプンプンニオイを出していないし、ニオイが残りません。 一般的には髪が綺麗な人にいい香りがしそうですが、一体なぜこんな不思議なことがおこるのでしょうか? この原因は炭と同じ理論で起こります。 炭はニオイを吸収する力があるので冷蔵庫のニオイ取りなどに使用されてきましたが、これは炭に小さな穴が無数に開いているからです。 目に見えない小さなポケット内にニオイ分子が入っていくのでニオイがなくなります。 これと同じように髪もダメージを受け続けてケアされないとキューティクルの隙間が裂けてニオイをキャッチするようになってしまうのです。 これは単にニオイをキャッチするポケットですからいいニオイも悪いニオイも関係ありません。 どんなニオイもキャッチして炭と同じように閉じ込めてしまうのです。 このように「ダメージヘア」と「炭」は似たような性質を持っているのですが、両者の違いは炭がいつまでもニオイをキャッチしたままというのに対して髪はニオイをばらまくということ。 炭は固くて柔軟性がないので一度キャッチしたニオイをいつまでもキープしますが、髪はやわらかくて柔軟なので髪が動くたびにニオイを発し続けます。 これがダメージヘアほど強いニオイを出し続ける理由。 ダメージが強ければ強いほどニオイポケットの数が多くなるので、強いニオイとなるのです。 反対に髪の状態がいい人はキューティクルの隙間が小さいからニオイをキャッチするポケットも小さい。 だからふんわり優しい香りしかしない。 もちろん髪にコロンなどの強い香りをつければ強い香りがしますが、ダメージが少ない人ほど香りが長続きしないのです。 ひとつ分かりやすい例をあげるとタバコを吸う方の髪があります。 そもそも煙草を吸う方はダメージヘアになりやすいので髪にニオイポケットができやすい傾向にあります。 ただでさえポケットが多い髪に煙のニオイが漂うから、髪には煙草のニオイがつきやすくなるんです。 一方、自分は吸わないけれど周りの人がタバコをすっているだけの方は、ポケットの数がすくないので煙草のニオイがつきにくいという違いがあります 煙草を吸う人は「煙草のニオイ+キューティクルのポケット」の組み合わせで匂いが気になるようになるわけです。 このポケットが悪さをするのはニオイだけではありません。 同じように水の分子も集めるようになるので、梅雨のように湿気が多い時期になるとポケットが水の分子をキャッチするようになります。 こうなると髪は膨張してパンパンになり、髪のクセが強くなる。 つまり髪のダメージが大きい人ほど雨の日に癖が出やすくなるということです。 さあ。 ここまでの話で髪のダメージとニオイの関係が分かりましたね。 それでは髪のキューティクルに隙間を作らないためにはどうすればいいのか? 一番簡単な対策として、トリートメントでしっかりとケアしておけば髪の隙間は小さくなっていきます。 元々キューティクルとは魚のウロコのようにならんでいるからしなやかに動き、キレイにならぶことで美しいツヤを出します。 そのため、完全に隙間がなくなることはありませんが、トリートメントによる水分ケアでポケットの量を格段に少なくすることができるのです。 また、髪のニオイが気になる方はシャンプーで清潔に保つことも大切。 キューティクルのポケットはニオイをキャッチするだけでなく、雑菌にとっても最高のマイホームとなります。 雑菌が繁殖していくと嫌なニオイの原因となりますので、ダメージの強い方はしっかりとシャンプーで洗い流すことも大切な対策となるのです。 トリートメントで髪のポケットを小さくすると同時に、シャンプーで髪を清潔にすることで嫌なニオイから解放されます。 髪のポケットが少なくなれば、髪のでこぼこがなくなっり美しいツヤ髪に変身するので、雨が降っても髪のクセに悩まされなくなるのです。 今回は髪のニオイポケットについてお話ししてきました。 髪はあなたを美しく見せるフレームとなりますが、元々「毛」とは人間の機能としてフェロモンを分散するための拡散機でもあります。 現代の女性は、あらゆる毛を剃り落としていますからフェロモンが拡散できる髪は残された毛として特に重要なのです それなのに、あなたの髪からシャンプーの強いニオイや悪臭がでているとフェロモンがぼやけてしまいます。 髪がきれいな女性が異性にもてる理由は、フェロモンを拡散できるということも理由のひとつといわれています。 ...

トリートメントを握れば2倍浸透する

トリートメントを握れば2倍浸透する トリートメントの浸透については、これまでに何度もお話してきました。 「3倍変わるシャンプー・トリートメントの方法」でもかなり詳しく説明しているので、7日間スーパートリートメントプログラムを卒業した方はすでに深く理解していることと思います。 この内容だけでも初級から中級までの内容を十分にマスターできますが、実はもっともっとトリートメントを浸透させる方法があるんです。 上級のテクニックになりますが、この方法ならトリートメントを髪の内部に浸透させるだけでなく入れ込んだトリートメントを髪の内部にキープさせて閉じ込めることができます。 今回はこのテクニックをお話しますが、そもそもなぜトリートメントを使うのにこんなにたくさんの技術が必要なのでしょう? それはトリートメントが髪に浸透しにくいからです。 トリートメントは使い方を間違えればどんなに優良品であっても髪に浸透することなくただ排水溝に流れていくのです。 こんなにもトリートメントが浸透しにくい理由は3つあります。 1つ目は髪の「フィルター機能」。 トリートメントを浸透させるのが、あなたのお肌ならこんなに多くのテクニックを必要としません。 あなたの肌は良い成分を取り込んで、悪い成分は取り入れないようにするフィルター機能が働いていますから、肌が必要とする成分は自動的に判断して吸収しているのです。 ところが髪にはこのようなフィルター機能がないので成分がいいからといって髪の内部に吸収してくれないのです。 だから外部からトリートメントを入れ込んであげなくてはいけません。 髪に浸透しにくい2つ目の理由は「トリートメントが水分を嫌う」からです。 トリートメントはシャンプーの後に使いますが、シャンプー後の髪はビチャビチャになっていますよね。 髪にお湯がついているとトリートメントは水分が邪魔になって髪の内部に浸透できないのです。 つまり、トリートメントを髪に浸透させるには髪の水分ができるだけ少ない方がいい事になります。 最後の3つ目は「キューティクルの隙間」。 トリートメントが髪の内部に浸透するにはキューティクルの隙間から浸透していくのが一番効果的です。 ところがキューティクルの隙間はとっても狭い。 ただでさえキューティクルは肉眼で見えない程小さいのに、そんな小さなキューティクルの中でもさらに小さな隙間から浸透しなくてはいけない訳です。 これもトリートメントが浸透しにくい大きな理由となっています。 以上の3つが髪にトリートメントが浸透しにくい理由。 この中でも1と2番目は比較的解決が簡単です。 専用のターバンを使ったトリートメントのつけ置き、3Dコームを使って広げる、しっかりしたすすぎで髪の温度を高めておく。。。 などなど「効果が3倍変わるシャンプー・トリートメントの方法」で簡単に解決できます。 もしこの方法を知らなかったとしても、トリートメント前に髪の水分をできるだけ少なくしてあげたり、トリートメントの浸透時間を作ってあれば十分な対策となるのです。 しかし問題は3番目のキューティクルの隙間が狭い事。 この小さな溝からトリートメントを浸透させると浸透力がアップするのですが、これはプロでも難しい技術が必要になります。 そのためディープケアではサロン向けのスーパートリートメントプログラムで「逆入れ」(さかいれ)という技術を教えています。 これはトリートメントを毛先から根元に向かって入れ込んでいく技術。 つまり普通と反対方向からトリートメントを入れ込んでいく方法です。 分かりやすくお話しましょう。 キューティクルを拡大すると次のイメージのように一方を向いています。 だからトリートメントを上から下に向かって広げていくのですが、これをあえて下から上に向かって入れ込んでいくんです。 こうすることでキューティクルの溝にもしっかりトリートメントがつまって浸透力が高まります。 ただし、この逆入れがプロでもできない技術である理由は、あまりに微妙な手の力加減が必要だから。 髪が濡れている状態は一番キューティクルが壊れやすくなっていますが、「逆入れ」はこの状態で反対から髪に入れ込んでいくことになります。 この状態でほんの少しでも力を入れ過ぎると簡単にキューティクルを壊してしまうし、反対に力が入っていないとトリートメントは浸透しません。 しかも、キューティクルは個人差が大きいのでダメージの状態に合わせて力を調整しなくてはいけない。 ですから、このテクニックは素人が絶対にマネしてはいけないテクニックなのです。 あまりに難しいので「効果が3倍変わるシャンプートリートメントの方法」内でも一切触れないようにしており、プロ向けのセミナーでも伝える人を選ぶようにしているぐらいです。 大切なのでもう一度繰り返し伝えておきます。 絶対にこの方法はマネしないでくださいね。 念を押すほどやってはいけないテクニックですが、今回はなぜあなたにお話したのでしょうか? 今回のタイトル「2倍浸透」はまっかな嘘だったのか? いえいえ。 嘘ではありません。 実はあるんですよ。 もっと簡単で、これに近いトリートメントの浸透ができてしまうテクニックが。 確かに「逆入れ」ほどの効果はありませんが、しっかりとキューティクルの隙間にトリートメントを入れ込むことができます。 その方法がタイトル通り「握る」トリートメントのテクニックです。 こちらは逆入れと違ってとっても簡単。 トリートメントを髪全体に広げたらある程度髪をまとめて「ひと束」としてギュッと握るんです。 こうすることで髪には横からの力が加わってキューティクルの隙間にトリートメントが押し込まれるようになります。 具体的に「ひと束」とは小指ぐらいの太さにするのが理想で、これより大きいと浸透の効率が悪くなります。 たったこれだけでできてしまう簡単な方法ですが、効率よく浸透させるために次の3つのポイントを覚えておいてください。 1つ目のポイントは握る前の前提として髪全体にトリートメントがしっかり広がっている事です。 トリートメントが付いていない部分をいくら握ってもキューティクルの隙間には行き渡りませんのでしっかり広げた後に握ってください。 2つ目はあまりに強く握り過ぎない事。 ここは男性の場合に注意することですが、少しでもたくさんのトリートメントを浸透させようとして強く握り過ぎるとキューティクルが壊れることがあります。 ただし、女性の場合は握力が強くないのでそんなに気を付ける必要がありません。 力を入れずに軽く握る感じで十分浸透すると覚えておいてください。 3つ目のポイントは握るのは毛先だけにすること。 そもそも髪の「根元」部分はダメージが少ないので、「毛先」のようなダメージの大きな部分と違ってトリートメントをしっかり入れる必要がありません。 さらに根元のキューティクルはしっかり整っているのでトリートメントを握ったとしても隙間から入りにくい。 だから、トリートメントを握って入れ込むのは毛先だけで十分なのです。 今回のようにキューティクルの話は髪を傷める可能性があるので、かなり詳しく、そして具体的に話しておきました。 実際にこのトリートメント法をおこなうときは気を付けて髪を触るようにしてください。 もしも間違った方法でトリートメントを入れ込むとダメージとなってしまいますが、正しく握ることができた後にトリートメントの付け置きをおこなうと素晴らしい髪質感を実感できます。 さらに、ヘアターバンで水分を減らして浸透させておけばヘアモデルの輝きに変身です。 ここまでの上級テクニックは毎日でなく、週に1度の集中ケアで十分ですので時間がある時に気がつけば実践してください。 そんなに時間もかからないので気軽にできるヘアケアテクニックです。 今回のテクニックでワンランク上の髪美人を目指してくださいね。  

女性に頭皮のトラブルが多い理由

今回のテーマはシャンプーと頭皮のお話。

「頭皮」というキーワードが出ただけで「私には関係ない」と考える女性が多いのですが、最近女性の頭皮トラブルがとても増えています。

頭皮について詳しく知られていない事が女性の頭皮トラブルを増やす原因となっていますので、今回は「関係ない」なんて言わずにしっかりと理解しておいてください。

頭皮のトラブルといえば男性の薄毛がイメージされやすいのですが、薄毛以外のトラブルである「フケ・炎症」になると女性の方が圧倒的に多いのです。

この頭皮のトラブルが引き金となって結果的に薄毛で悩む女性が増えてきているのですが、一方で男性は薄毛以外のトラブルに悩むことが少ない。

一体なぜ、女性の頭皮のトラブルがこんなに多いのでしょう?

1番の原因はシャンプーの使用量が少ない事です。 ポンプタイプのシャンプーを1プッシュするとシャンプーが出てきますよね。 あの1回分って基準があるのをご存知ですか? 実は、シャンプーのポンプって一番短髪である男性が使用する量を想定して作られています。 女性向けの商品であっても、シャンプーは家族全員で使用する事が多いから男性の髪を基準に1プッシュの量が計算されているのです。 男性の短髪であれば1プッシュで十分ですが、女性の髪は男性の何倍もの長さになります。 こう考えたときに、女性のシャンプーが2~3プッシュではまったく足りない訳です。 平均的なミディアムの長さでも約5プッシュが必要な計算になります。

その上スタイリング剤も使っているのなら、スタイリング剤を洗い流すためのシャンプーも必要なので、これ以上の量を使わなければいけません。 これだけシャンプーの量が足りていないのに多くの女性がその事実に気がついていない理由は、ほとんどの方が髪の手触りだけでシャンプーが足りているかを判断しているから。

シャンプーをした時、「なんだか指ざわりが悪いな」と思い、シャンプーを1プッシュ足してみて、「指ざわりが良くなった」と感じるとシャンプーが十分に足りていると考えてしまいます。 ところが実際には、これでは十分な量とはいえません。

さらに1プッシュ足して、髪と指の接触感がまったく無くなるぐらいの泡が適量といえます。 ここまでしっかりと泡立ててあげるとシャンプーをしている手が泡の表面を滑るようになる。 つまり、洗っている手が髪に直接あたらないシャンプーの量が理想なのです。

しっかりシャンプーを使うことで泡がようやく頭皮に届くようになるのですが、これができていないため女性の頭皮がトラブルを抱え続けて、「薄毛」が増えてしまいました。

女性よりも男性に頭皮のトラブルが少ない理由は、髪の短い男性は十分なシャンプーを毎日使えているからなのです。

当プロジェクトではこのことを前提に2倍の泡立ちが可能な成分を研究して摩擦しないシャンプー作りをおこなっていますが、通常のシャンプーでは大量のシャンプーを使用する必要があります。

スタイリング剤の使用の有無だけでもシャンプーの必要量が変わってくるので、「髪の手触り感がなくなるぐらいがシャンプーの適量」と覚えておくと頭皮のトラブルはかなりの確率で解決していきます。

ここまでは頭皮に重点をおいてシャンプーの重要性をお話してきましたが、シャンプーは頭皮の為だけに行うのではありません。 実は髪のダメージをケアするためにも重要なのです。

ダメージケアと言えばトリートメントの仕事と思われていますが、シャンプーはトリートメントの効果を大きく左右する力を秘めています。 あなたが美しい髪でいたいと考えるなら、この秘密を知っておかなくてはいけません。

その秘密は、ヘアケアは「商品」よりも「優先順位」の方が大切という事。

例えば、世界一高額な100万円のトリートメントを使っていたとしても、シャンプーで髪の汚れをしっかりと落としていなければトリートメントがまったく浸透できません。

その結果、せっかくのトリートメントが浸透せず排水溝に流れてムダになってしまいます。

また、どんなに優れた育毛剤であっても、シャンプーで毛穴の汚れが落ちていなければ頭皮に浸透することなく蒸発していくだけです。

これだけシャンプーは大切なのですが、髪を美しくする効果が少ないためにどうしても重要視されにくい傾向にあります。 「髪を美しく変える」という視点でシャンプーを見たときその効果は低いのですが、シャンプーはその後のヘアケアを何倍にも変えるテコの力を持っているのです。

つまりシャンプーの効果が低いのではなく、シャンプーを間違えているとトリートメントのヘアケア効果は限りなく低くなってしまうということになります。

当プロジェクトがシャンプーとトリートメントのセットを推奨するのも何より使用する時の「優先順位」が大切だから。 コーティング剤やノンシリコンに反対するのも同じ理由です。

最近よく目にする「ノンシリコン」を直訳すると「シリコンは一切使っていないけど他のコーティング剤は使っています」という単なる言葉のトリック。

どんなに優秀なヘアケア商品も、シャンプーにコーティング剤が入っていたら全て無駄になってしまいます。

優秀なトリートメントやヘアエッセンスを使う前に、何よりシャンプーを見直すのが大切なのです。 このポイントをおさえることで、あなたのヘアケアは格段にレベルアップします。 よく「高価な育毛剤を買ったのにまったく効果がない」という方がいらっしゃいますが、こんな方に「シャンプーは何を使っていますか?」と尋ねるだけで簡単に答えが見つかります。 どんなに優れた育毛剤でも、シャンプーがスーパーの特売品ではまったく意味がなくなってしまうのです。 この間違いは本当に多いので、絶対に気を付けてください。 シャンプーがしっかりしていれば品質はそこそこの育毛剤であっても、効果が得られるようになってきます。

品質に関してもそうですが、シャンプーの「方法」に関しても同じ事が言えるのです。 爪を立ててゴシゴシとシャンプーする人が頭皮のトラブルに悩んで育毛剤を使う。 これではいつまでたってもプラスマイナス0の状態が続くだけ。 ゴシゴシ洗いをやめない限り、頭皮の悩みは解決できません。

その他にもシャンプーの使用量が足りてない人がヘアエッセンスを使った場合、汚れが残ったままの髪にエッセンスを使うことになります。 エッセンスは髪の汚れでまったく浸透できませんから、どんなに使っても効果を発揮できない。

このような間違いを続けている方は、どんな商品を使っても効果を実感できなくなります。 その結果、唯一評価できる商品は手触り感を優先したコーティング剤が入った商品だけになってしまうのです。 こう考えてみると、結局のところシャンプーが一番重要なヘアケアアイテムと言えるかもしれません。

髪のケアは品質も大切ですが、何よりもその優先順位を大切にするようにしてください。

さあ。 シャンプーと頭皮の話を分かりやすいように話したつもりですが、ご理解いただけましたでしょうか? 何よりもシャンプーを大切にする人が10年後も美しい髪を手にすることができます。

これらの秘密は髪だけでなくスキンケアや全身にも同じことが言えますので、しっかり理解して美に磨きをかけてくださいね。

1本見つけたら始める白髪対策マニュアル

今回は白髪についてお話します。 今現在、あなたの髪に白髪が1本もなければ、「今回のテーマは私に必要ない」と思われるかもしれませんね。 でも、白髪は特定の人だけに現れる病気ではありません。 年齢を重ねていくと、誰でもいつかは白髪に悩まされる日が訪れます。 まだ白髪が顔を出していない方も、すでに白髪が生えてしまった方も今からしっかりと対策を知っておきましょう。 正しい対策を知らないと、白髪から始まったトラブルは一気に「薄毛」の問題になってしまいますよ。 それでは、まずは白髪の基本から。 白髪は、ある年齢になるとポツリポツリと生え始めて、そこから本数が少しずつ増えてきます。 白髪の増え方には個人差があるのでハッキリとは言えませんが、その原因には「年齢」が大きく関係しているのです。 では、なぜ黒かった髪が白髪に変身してしまうのでしょうか?

これは髪が「白くなる理由」よりも、「なぜ黒くなるのか?」を知った方が簡単に理解できます。

そもそも髪の毛とは毛穴の中にある製造工場で作られていますが、この工場では「第1工程」と「第2工程」の2段階に分けて髪の毛が作られる。 まず第1工程で作られるのは髪の毛。 毛穴で髪が作られるのは当たり前ですが、実はこの段階でまだ髪の毛に色がついていないんです。 そのため、完成した髪は第2の工程となる塗装工場で色付けがおこなわれます。 ここであなたの髪はメラニンという色素が吹き付けてられて黒い色になる。 つまり、第一の段階で作られた髪には色が無く「白髪」の状態なのです。 こう考えるとなぜ、あなたの髪に白髪が生まれてしまうのかが理解できますね。

第一の「髪を作る工場」が正常に動いているのに、第二の「塗装工場」が何らかの理由でストップしてしまっている訳です。 黒が白に変わるのではなく、白いまま伸びてきたことになります。 これが白髪のメカニズムなのですが、大切なのは髪が白くなっても工場自体はちゃんと稼働しているという事です。 流れ作業の内、第2段階の工場が正常に稼働していないだけで髪の毛はちゃんと作られています。 このトラブルがもし、第1工程の「髪を作る工場」で起こっていたら髪の毛自体が生まれてこないので、さらに深刻な「薄毛」の問題になっていました。

さあ。 ここまでご理解いただけましたか? つまり頭皮のトラブルを分かりやすくレベルで表すとこうなります。 レベル1=白髪 レベル2=薄毛

このように、白髪はトラブルの第一段階であることが分かります。 白髪を見つけた時点で、その毛穴は何らかの問題を抱えているのですから、これ以上トラブルの原因を与えてはいけません。 もしもあなたが、白髪を見つけた時にここを理解しておかないと問題はどんどん大きくなっていきます。

例えば、あなたが髪の中から1本だけ白髪を見つけたとしましょう。 その白髪をあなたが、もしも抜いてしまったとしたら? これこそ大きな問題です。 ただでさえ、正常ではない毛穴からやっとの思いで生まれてきた髪の毛。 そんな髪をプチっと抜けば、毛穴の中にある髪を作る工場自体もすぐダメになります。 こうなると塗装工場だけなく、髪の製造工場も動かなくなって髪が生えてこなくなってしまう。 つまり、一時的な白髪対策として「白髪を抜いてしまう」と短期的に問題が解決しますが、長期的にみるといずれ薄毛のトラブルがあなたを悩ませることになる訳です。 だから白髪を1本見つけたとしても絶対に抜いてはいけません。 もし白髪を見つけたとしたら、ハサミで髪を根元からカットするようにしてください。 1~20本ぐらいの白髪なら、これが一番の対策と言えます。 そうして白髪がまた生えてきたらカットする。 ちょっと面倒ですが、これで毛穴のトラブルが深刻になる事はありません。

ところがです。 白髪が何十本になってくると1本ずつ切っている場合ではありません。 こうなるとカットするのに時間がかかるので白髪染めの方が賢い対策になってきます。

ただし、この白髪染めに関しても選び方と方法を間違えるとトラブルとなりますから気をつけてください。

あなたが白髪染めをおこなうとすれば、大きく分けて4種類のタイプがあります。

1つ目はヘアカラータイプ これは髪の中まで色を浸透させるのでムラなく染まります。 さらに色落ちも少ないため白髪をしっかりと黒色に変えることができる方法です。

2つ目はマニキュアタイプ マニキュアは髪を芯まで染めるのではなく、表面だけを色付けしていくのでどうしても黒がムラになりやすい。 さらにデメリットとして色落ちしやすいという特徴も持っています。 そのためマニキュアタイプは白髪染めではなく、紫やオレンジといった鮮やかな色をつけるのに向いたカラー方法といえる。

ここまで「ヘアカラー」と「マニキュア」の2つについてお話しましたが、この2つは特に注意が必要な白髪対策です。

もし、自宅でこれらの白髪染めをおこなっているならすぐに中止しましょう。 なぜなら化学薬品の刺激が頭皮に対してあまりに強すぎるからです。

そもそも白髪が生まれた毛穴は、すでに何らかのトラブルを抱えているとお話しましたね。 そんな頭皮に強い化学薬品を使うと白髪のトラブルがさらに深刻になるんです。 だから、これら2つの白髪染めは絶対に自分でやらないようにしてください。 必ず美容室でプロにおこなってもらうことで頭皮への刺激を最小限に抑えることができます。 ただし、プロがおこなったとしても薬品自体に問題があるので、多少の刺激は避けられないことを忘れないようにしておきましょう。

続いてここからが自宅でできる白髪染めです。

3つ目の白髪染めは部分染めタイプ これは一時的に白髪を染めるものですからシャンプーで洗い流せるのが特徴です。 マスカラタイプの商品が主流ですが、これは頭皮にとって刺激になりませんから安心して使用できます。 ただし、白髪があまりに多いと黒く塗っていくのが大変というデメリットもあります。 白髪が少なくて部分的に集中している方には、この方法がダメージも少なくてぴったりの白髪対策です。

4つ目はへナ。 自宅で白髪を染めるのであればへナが一番安心です。 ヘナは天然成分だから頭皮にベッタリついてもトラブルになりません。 その上、トリートメント効果にも優れているので使うたびに髪が美しくなっていくという大きなメリットがあるんです。 化学染料で白髪染めをするとどうしても髪が傷んでしまいますが、天然のヘナは傷むどころか髪がキレイになる。 これが合成と天然の一番の違いなのです。

ただし、へナにもデメリットがあります。

1つ目は時間がかかることです。 天然100%のヘナを使って染めるには通常でも1~2時間、初めてのヘナならもっと色が入りにくいので、半日かかる場合もあります。

2つ目のデメリットは、ヘナの後にパーマやヘアカラーができないことです。 ヘナで染めるとヘナの成分が髪に入り込んで髪の1本1本がしっかりするので、パーマがかかりにくくなったり、ヘアカラーの色が入りにくくなったりします。

このようなデメリットもありますが、頭皮がデリケートで合成染料が使えない人や、髪が傷んでしまうことを心配している方にはぜひ試してもらいたい白髪染めです。

そして、ここからが大切。 ヘナは天然100%のものを選んでください。 天然や、ヘナ配合というだけでやたら短時間で染まるものは化学物質が含まれている可能性が高いのでやめておいた方が無難です。

というのも、ヘナは1970年ごろインドから日本へ輸入されて知られるようになりましたが、染め時間がかかりすぎることで、広く浸透しませんでした。 なぜなら、通常ヘアカラーだと30分程度の染め時間ですが、ヘナだと倍以上の時間がかかってしまいます。 そのため、ほとんどの美容室からお客様が回転しないと敬遠されてしまったのです。

こうして、ヘナはごく一部の美容室やナチュラル志向の人にしか使われない白髪染めになってしまいました。 ならば、もっと早く染めることができるヘナを作ろうと誕生したのが、化学薬品の入った「合成のヘナ」なのです。

合成のヘナは染め時間が短くカラーのバリエーションも豊かなので人気が高いのですが、合成は合成。 頭皮につくとトラブルを起こしてしまいますので、自宅染めにはお勧めできません。

また、天然100%のヘナでも雑貨として販売されているものと、化粧品として販売されているものがありますが、雑貨は内容表示義務がないので成分が不明確なものもあります。 ヘナ以外のものでカサ増しをしたり、早く染めるために化学物質が入っている可能性も否定できません。

そのため、自宅でヘナ染めするなら化粧品として登録されているヘナがいいでしょう。 化粧品のヘナなら、全成分表示が義務付けられており、それに基づいて品質検査されているので安心して使用できます。 化粧品のヘナはインターネット上でも化粧品と表示してあるので見分けることは簡単です。

さあ、ここまで4つの白髪染めについてお話しました。 白髪染めといっても多くの種類があって、それぞれ最善の方法が違ってきます。 メリットとデメリットをしっかり理解して、あなたにぴったりの白髪対策を見つけてください。

白髪は抜け毛の一歩手前にある危険サインだと理解すれば白髪に対する対応が変わります。 白髪だからとあきらめるのではなく、これ以上トラブルを抱えないようしっかりと頭皮のケアをおこなうことが大切です。

白髪を抜いたことがある人はわかるでしょうが、白髪を抜いてみたら根元が黒かったということがあります。

つまり、白髪は治らない病気ではないのです。

まずは頭皮をケアをして頭皮の環境を改善してください。

梅雨に負けない髪作り

さあ。まもなく梅雨が到来。ジメジメ雨ザーザーの時期がやってきます。梅雨と言えばクセが気になる季節。そこで、今回は梅雨に広がらない髪を作るワンポイントをお話しましょう。梅雨を美しく乗り切る方法ですぞ。そもそも、梅雨になるとクセが強くなる理由とは何でしょうか?実は、この理由を知ることがクセ対策の一番近道。「広がる理由」を知れば「広がらない対策」が見えてきます。梅雨について誰もが理解している事といえば、「雨が多くて湿度も高くなるから髪のクセが強くなる」。あなたもこう考えていることでしょう。でも本当にそうでしょうか?湿度のデータを見てみると奇妙な数字に気が付きます。 夏の平均湿度   82.3%梅雨の平均湿度 82.1%データから見ると梅雨は夏の中でも湿度が低いことになります。つまり、梅雨だからといって特別湿度が高い訳ではないのです。ところが、季節ごとの湿度を見てみると違いが一目でわかります。春(3月~5月) 約68%夏(6月~8月) 約82.3%秋(9月~11月) 約73%冬(12月~2月) 約55.6%このように夏の時期だけ、とっても湿度が高い。日本の夏がジメジメだと感じるのは、夏に湿度が高くなるから。ということは。髪のクセが強くなるのは梅雨でなく、正確には夏全体にクセが強くなる訳です。それでは、湿度によってクセが強くなってしまう理由は?これは髪のダメージが大きく関係します。キューティクルはあなたの髪を守っていますがダメージによって傷ついていく。ドライヤー・ブラッシング・タオルドライ・・・こうして傷ついた部分はキューティクルが剥がれてしまい「キューティクルの穴」ができてしまうのです。この「キューティクルの穴」がクセの犯人。「キューティクルの穴」からは髪の水分が出ていってしまうため、水分が不足した状態になっています。

ところが、湿度が高い夏になってくると、この「キューティクルの穴」から湿気が入り込んで髪が一気に膨張するのです。この膨張する力が大きいために髪がグニャッと曲がってしまいます。 言葉では難しいのでイメージしてみましょう。 ストローを包んでいる紙の袋をクシャクシャにして水を落としたことがありませんか? 水を1滴たらすと小さく丸まっていたストローの袋は、一気に膨張してグニャグニャ動きますよね。この「動くストロー袋現象」と同じ事が、夏場には髪でおきてしまいます。乾燥した物質が一気に水分を含むと膨張するのです。フリーズドライ食品やインスタントラーメンなんかも水分を含むことで一気に膨張しますよね。これらの現象が、キューティクルの傷ついた所でおきてしまうのです。ちなみに、夏場のクセはダメージによって起こる現象ですが、生まれながらのクセ毛は髪が楕円形であることが原因。同じクセでもまったく違うものですから、生まれながらのクセが梅雨に強くなる訳ではありません。ということはキューティクルのダメージを減らせばクセの悩みも解消できることになりますが、困ったことにあなたが生活するにあたってドライヤーやスタイリングなど、髪のダメージをゼロにすることは不可能。実際には夏場のクセをゼロにすることも不可能ということになります。でもご安心ください。ここまでの話で、クセの原理を理解すれば対策は簡単。ストローの袋に水をたらしても動かないようにするには?そう。はじめから袋をぬらしておけば、水を一滴落としてもグニャグニャ動くことはありません。髪も同じように、しっかりと水分を含ませて髪全体が潤いたっぷりの状態にしておけば湿度が高くなってもクセが強くなりにくくなるのです。梅雨の時期は湿度が高いから髪の水分ケアが重要でないように感じますが、実際には梅雨の時期こそシャンプー・トリートメントによる水分補給が重要。梅雨を乗り切るためには、しっかりと水分が含まれた髪を作っておくようにしましょう。しっかりとケアすることによって梅雨のクセは大きく改善する事ができますよ!これからやってくる梅雨にそなえて、しっかりダメージケアをおこないましょう。  

最高のスタイルを作るドライヤーテクニック

 

以前プロジェクトでアンケートを行ったのですが、髪がまとまりにくいと答える方が多くて驚きました。

確かにスタイリングのしやすさには個人差があります。 でもね。

「私の髪まとまりにくいんです。」

こう言われる方をスタイリングしてて「いや。すごくまとまる髪なんだけど・・・」と思うのはよくあることなんです。

これは、髪がまとまりにくいのではなく、スタイリングの土台作りができていない事がほとんど。 スタイリングしにくい髪だと悩んでいる女性でも、実は素晴らしい髪質を持っている方はたくさんいらっしゃいます。

スタイリングがステキに決まるかどうか。 実はこれ、スタイリング前の土台作りで決まっています。 さらに深く言うと、前の日のドライヤーもスタイリングを左右しているのです。

このスタイリングの土台作りを知らないと、どんなにがんばってもスタイルがまとまりません。 スタイルがまとまらないと、無理に髪を扱いすぎてダメージになってしまう。 その結果、以前よりもスタイリングしにくい髪になってくる。 こうして「スタイリングしにくい髪」と「髪のダメージ」は悪循環を繰り返していきます。

そこで、今回はスタイリングを作るためのドライヤーテクニックをお話ししましょう。

今までよりレベルアップしたスタイリングができますよ!

それでは、まず始めに髪型を思い通りにまとめるポイントは何でしょう? スタイリング剤でなければ、ブラシでもありません。

何よりドライヤーです。 ドライヤーはスタイリングにとって、とっても大事なアイテム。

ところが、このドライヤーは使い方を間違えると、逆に全然まとまらなくなってしまいます。 ドライヤーひとつで、まとまったり、まとまらなかったり。 さあ。この違いは一体何でしょう。

ドライヤーの使い方の中でも一番多い間違いは「髪を乾かす」時と「スタイリング」する時のドライヤーが同じ使い方である場合。

そう。 同じ濡れた髪でも、乾かすドライヤーとスタイリングのドライヤーって使い方が全然違うんです。

まず、髪を乾かすドライヤーで大切なのは「髪に熱を与えない」ということが大事。 この理由はすでにお話ししたことがありますが「ドライヤーは遠くから乾かすこと」が大切でしたね。

まだ見ていない方は、ドライヤーの熱から髪を守る方法をご覧ください。

 

できる限り熱を与えないことで髪の負担が少なくなります。

こうすることで髪の水分が守られて、翌朝のスタイリングが断然しやすくなる。

さらにもうひとつ。ダメージを与えずに乾かすテクニックとして「Wドライヤー」があります。

この方法は一般向けではなく、ヘアモデルさん用の7日間プログラムだけで紹介してきた方法ですが、日常でもオススメのドライヤー法ですから紹介しておきます。 (※現在は一般向プログラムに組み込まれています)

Wドライヤーと言っても別に2個のドライヤーを使う訳ではありません。

いつものドライヤーを2回に分けて使うだけの簡単テクニック。 こうして2回に分けることで、ドライヤーの時間は大幅に短縮できちゃうんです。

具体的な方法は、まずいつものようにドライヤーをかけます。 ここでは、軽くドライヤーするだけにしてください。 髪の水分を少し飛ばして、髪が温かくなるぐらいですね。

ここでドライヤーを一度やめて、スキンケアやメイクをおこないます。 これって別にハミガキでもムダ毛処理でも何でもいいですよ。 絶対にいけないのは、ボーっと待つこと。 たいくつです。

そうして時間がたったら、もう一度ドライヤーして残りを乾かします。

つまり、いつものようにドライヤーを1度で終わらせるのでなく2回に分けるところがWな訳です。 別にトリプルでもOKですが、3回になるとさすがに面倒になってきます。

ドライヤーの前後って、美のためにすることはたくさんありますよね。 これをドライヤーとドライヤーの間に持ってくるだけで、髪に熱を当てる時間が大幅に短縮できるんです。

夜、ドライヤーによる熱のダメージが少ないと翌朝スタイリングがまとまりやすくなります。

ところがです。 このドライヤー方法を翌朝、スタイリング前にやっちゃうと全然スタイリングがまとまりません。

なぜなら、スタイリング用のドライヤーは濡れた髪を一気に乾かすことが重要だから。 単に早く乾かすだけじゃない。 いかに早く乾かすかがポイントです。

「別に朝は髪を濡らさない。」 こう思われるかもしれませんが、髪を濡らさなくてもドライヤーは一気にかけた方がいいんです。 その訳は、髪の形状を記憶する性質に関わります。 ここを詳しく話すと面倒くさく長くなるので、またいずれお話するとしましょう。

スタイリング前は、髪の根元から素早くドライヤーを与えることで全体のニュアンスが決まりますから、朝はこのドライヤー方法にすると今よりまとまりやすい髪に変わりますよ。

最後にドライヤーのポイントをまとめると、「夜はダメージを少なく」して「朝は一気に温める」。 これが大事です。

さあ。 まとまる髪の土台は完成しました。 ドライヤーの使い方を変えて最高のスタイルを楽しみましょう!

プロが教えるスタイリングのコツ

 

今回はスタイリングについてお話していきます。 あなたの髪がどんなに輝いていても、スタイリングがイマイチだと、宝の持ち腐れ。  

キレイな髪に変身したら、次は素敵なヘアスタイルを目指しましょう。  

それではまず、最高のヘアスタイルとは何でしょうか?  

巻髪? ストレート??  

いいえ。 これはどんなに考えても答えはありません。  

最高のヘアスタイルとは個人個人で違うのです。 まったく同じショートスタイルの髪型も、ある人にはぴったりマッチするし、ある人にはヘルメットのように見えます。  

前髪を一直線にそろえて「おしゃれだねぇ」と言われる人もいれば、「切りすぎたの?」と聞かれる人もいる。  

そのためカタログの中からヘアスタイルを選んでしまうと、痛い目にあうことが多いのです。  

「もうすぐ冬だし、イメチェンだ!」 そう思い、素敵なロングをばっさり切ってまったく似合わなかったら・・・。 髪が伸びるまでの数年間は悪夢です。 背筋も凍ります。  

この個人差が、ヘアスタイルを選ぶ難しさでもありますが、それだけではありません。 これに「流行」も考えなくちゃいけないから大変。  

少し前は流行っていたけど、今現在やってはいけない「NGヘアー」は数え切れないほどあります。 パー子さんのように「生涯NGヘアー」というのも存在しますが、しかしです。 イタリアには、日本にとって「NGヘア」が町中にたくさんいらっしゃいました。  

「日本でこんなスタイルやったら、きっとダサいだろう。」 そう思える女性も、町を歩いていると不思議と違和感がないのです。 むしろオシャレに見えてきます。  

なぜでしょう? 答えは「環境」。 町全体が、そのヘアスタイルになじんでいるから違和感がないのです。  

ハワイ帰りの日本人が、目がチカチカするほどド派手なTシャツをお土産に買って帰る理由がここにあります。 ハワイという環境の中にある、ド派手なTシャツは自然に見えてしまうのです。  

Tシャツをもらった人は、そんな環境に触れていないからたまったもんじゃありません。  

このように、イメージが環境によって変わるため、ヘアスタイルのセンスも環境によって左右されるのです。  

これは国外だけでなく国内においても十分考えられます。 都心でトップモデルはいけてても、山奥の田舎に住んでれば「ちょっと変わった人」です。 さあ。  

しゃべればしゃべるほど話をややこしくしていますが、このポイントを知るのと知らないのとではヘアスタイル選びが大きく変わります。  

周りの環境がヘアスタイルに影響している事実を考えている人はほとんどいないのです。  

人はあなたのウェーブを見てセンスを判断しているのではありません。 毛先の美しさを見て判断しているのではありません。  

「環境」「時代の流れ」「輝き」、その全てを考えた上でイメージとしてとらえています。  

ヘアスタイルを選ぶときは「あなたが人にどんなイメージを持たれたいのか?」これを最優先にして考えるべきです。  

「清潔?」「お嬢様?」「ワイルド?」  

その上で、全ての要素を考えてどんなヘアスタイルがぴったりなのかを決定する。  

このイメージ発想こそが、ヘアスタイルにおいて一番間違いのない選び方なのです。  

スタイルが決まったら、次は実際にスタイリングを見ていきましょう。 アンケートを行ったところ断然人気だったスタイリング剤がWAXでしたが、プロに同じアンケートをするとまったく違った答えが返ってきます。 ムースの人気が高いのです。  

ヘアワックスは登場してから一気に人気が高まりましたが、流行と使いやすさは別。  

ヘアスタイルによっては、ワックスが決して使いやすいとは言えないのです。  

プロジェクトに参加している清水先生。 スタイリストの中でも有名な方ですが、ワックスを使用されることはあまりなく、ほとんどムースを使用されています。  

スタイリングのしやすさと、仕上がり感において、一番使いやすいのがムースということです。  

しかも、スタイリングの時にはいつも8種類のムースを用意されています。  

単にムースを使うだけでなく、2種類、3種類をMIXして使っているのです。 1種類だけ使うことはまずありません。 場合によってはWAXとムースをなじませて使うこともあります。  

こうすることで、どんな髪質の方でも思い通りのスタイリングを決めることができるのです。  

髪質はひとりひとり違います。 さらにその個人個人が違ったヘアスタイルを選ぶのですから、その組み合わせは無限大。  

その中で「ハード」「ソフト」ぐらいの分類でスタイリング剤を選ぶほうが無理なのです。  

「スタイリング剤は1種類を使う」 これが常識となっていますが、今使っているスタイリング剤で少しでも足りない点はないですか?  

「毛先が重い」 「根元が立ち上がらない」 「髪のすべりが悪い」  

スタイリング剤への物足りなさを考えることで、理想のスタイリング剤が分かります。 そうして、自分だけのスタイリング剤が完成するのです。  

髪のイメージはスタイリング剤を変えるだけでもガラッと変わりますから、理想の組み合わせを発見してください。  

髪型によってはまったくスタイリング剤を使わない方がいいこともありますので、この点も覚えておくと役にたちますよ。  

また、スタイリング剤はムースが使いやすいと伝えましたが、「ムースを使いなさい!」という意味ではありません。 ヘアスタイルや好みによってスタイリング剤のメリット、デメリットがありますので、自分好みのスタイリング剤を選ぶようにしてください。  

美しい髪とヘアスタイルがばっちりマッチした時、あなたの美人度は最高になりますよ。  

ドライヤーの熱から髪を守る方法

今回はドライヤーの熱からあなたの大事な髪を守る方法をお伝えします。 あなたが毎日にように使っているドライヤーは、髪を乾かす上でとても便利なアイテムですよね。 ドライヤーを使ったことがない人はいないはずです。 でもちょっと使い方を変えればライターとして火を付けることもできますし、水に濡れてびちゃびちゃの靴下を3分で乾かす乾燥機にも変身できてしまいます。 ドライヤーってこれだけすごい熱と風量で髪を乾かしているのです。 日本人の髪は熱に弱くダメージを受けやすいはずなのに、こんなドライヤーを使っていていいのでしょうか。 ドライヤーは間違った使い方をすれば髪に大きなダメージを与える元凶になります。 そんなドライヤーは昔と違って最近は高温が出せる商品が多くなってきてます。 そんなドライヤーの正しい使い方を知らないと、いつまでたっても髪のダメージに悩まされることになります。 これからお話するドライヤーテクニックで髪のダメージの原因を作り出すのではなくドライヤーで髪をキレイにしてあげましょう。

髪は熱に弱い!ドライヤーの選びのポイントは?

ドライヤーで髪を傷つける理由は「温度」に秘密があります。 一般的なドライヤーの風は100度以上にもなります。 ものすごい高温だと思いませんか? 髪はたんぱく質のかたまりでできているので一度でも高熱を感じると髪の構造が変わってしまうのです。 それでは、髪に与えてはいけない温度とは? その温度は60度です。 髪美人育成プロジェクトの先生方にも意見に違いがあり70度とされる方もいらっしゃいますが、熱に弱い髪質もあるので60度以上の温度はすでに危険と覚えておきましょう。 髪に60度以上の熱を与えると大きなダメージとなりますが、「なぜ?」に関しては面倒臭くなるので飛ばします。 間違いました。 「難しくなるので」飛ばします。

熱の温度の感じ方はその時によって違う?

さらに「水」と「空気」の違いにも問題があります。 もしもあなたが90度の熱湯に入ったとしたら大ヤケドしちゃいますよね。 でも、あなたも入ったことのあるサウナの温度は90度です。 さあ。 同じ90度でも、サウナは平気なのに、お湯が熱く感じるのはなぜでしょう? 実は、熱を伝える力が、「水」と「空気」では大きく違っているからなんです。 水の場合は、熱を伝える力がとっても大きいため、90度の熱湯はあなたの体を一瞬にして上昇させます。 その為90度のお湯はとっても熱く感じるのです。 ところが空気は熱を伝える力がとっても小さいため、同じ90度でもサウナの場合は体の温度がそんなに上昇しないのです。 そのため90度の高温でもサウナは熱く感じることがないのです。 ドライヤーの正しい使い方とは?

まあ、何となくイメージはつかんでもらったと思いますが、これが、ドライヤーの使用法を難しくする理由です。 しかも、髪は「熱さ」を感じないので60度が分かりません。 熱を感じているのは頭皮なので、思ったより髪の温度は高かったりします。 熱さが分からないからこそ、ドライヤーを十分離して使わなければいけないのです。 ドライヤーは可能な限り髪から離して使用しましょう。 どのくらい離すかは、お使いの機種にもよりますが基本的には「肘を曲げない」ぐらいがいいです。 特に出力の大きなドライヤーを使っている方は、絶対に肘を曲げてはいけません。 腕を伸ばした状態で髪全体に風を当てるようにしてください。 ちなみに、風の量が大きいドライヤーのメリットは「髪全体が乾くこと」です。 そのため、結果的に髪が早く乾くのですが、高温が出せるから髪が早く乾くと考えてはいけません。 ドライヤーを髪から離して使うメリットとは?

ドライヤーを離して使うとたくさんのメリットがあります。 ・近くで乾かすよりも乾きが早いこと ・髪に届く時に熱が低温になるのでダメージが少ないこと ・離している分、温度が分かりやすいこと ・早く髪の根元を乾かすかで髪のセットが決まること ・二の腕を鍛えることによって若々しい印象になること 毎日使うものだからこそドライヤーの正しい使い方をマスターして髪のダメージを防ぎながらセットやスタイリングを楽しめるようにしましょう。 またドライヤーを離して使うのがどうしてもうまくできない人は最初から「低温ドライヤー」を使うのもおすすめです。

トリートメントは付け置き時間が命

トリートメントは、付け置きが大事です。 付け置きしないトリートメントは、「期限の切れたクーポン券」のようなもの。 あまりにもったいない。 トリートメントは髪にしみこんで効果を出しますから、スグに洗い流しては効果が半減します。 そこで今回は、あなたの付け置き時間をアップさせる小技をお教えします。 その小技はとっても簡単。 ちょっと考え方を変えるだけです。 もしも、あなたが「トリートメントを何分付け置きするのか?」と考えているなら、こう考えてください。 「トリートメントを付けている間に何をするのか?」 確かに、トリートメントを髪につけてじっと待っているのは大変でしょう。 これでは我慢するだけのダイエットと同じで続きませんよね。 でも、トリートメントの付け置き時間に体を洗うだけでも髪への浸透はアップするんです。 ここでちょっと気になることがあります。 一般的に「体を洗うのは上から」と言われていますよね。 体を洗った後にトリートメントを洗い流したら、体にベッタリついちゃうのでは? あなたも、この点が心配ではないですか? でも、ご安心ください。 これは、「シャンプーの汚れ」や「コーティング剤」が顔や体についてはいけないからです。 だからノーコーティングを使用して、洗う順番(シャンプー → 洗顔 →体を洗う)を守っていればトリートメントはいつ洗い流しても大丈夫なんです。 体にトリートメントがつく事を心配せずに、あなたのバスタイムにぴったりの順番を探してください。 それでは、具体的にどうすればバスタイムが変わるのでしょうか? 今回はアンケートに寄せられたコメントから付け置き時間を長くする方法をまとめてみました。 次の中から、あなたにぴったりのアドバイスを参考にしてくださいね。 「即洗い流している方」 「付け置き1分の方」 トリートメントを髪に付けたまま、体を洗ってください。付け置き時間が長くなりますよ。 「3分間付け置く方」 もう少し、浸透させたいところですね。トリートメントを髪につけたら、乾いたタオルを髪にまいてください。同じ3分間でも髪への浸透がアップします。 「5分間付け置く方」 髪の潤いがしっかりしていれば5分間で十分OKです。もっと美しい髪を目指すならトリートメントを髪につけたまま湯船で待つと付け置き時間アップ。その時は髪に乾いたタオルをまいてくださいね。 「10分間付け置く方」 もう何も言うことはありません。あなたは最高の髪美人様です。 「20分以上付け置く方」 私はどうやらおせっかいだったようです。 今すぐ、他のページにジャンプしてください。 トリートメントを付け置きしなくても確かに効果はあります。 でも、髪に成分が浸透することはありません。 せっかく最先端のトリートメントを活用しているのですから、効果を120%実感してくださいね!   おすすめ!7日間ホットトリートメントプログラム

ヘアカラーで失敗しない方法2

さあ。前回に引き続き、失敗しないヘアカラー後編をお話します。その前に、サクサクっと前編をおさらいしましょう。前編は「カラーの良し悪しは、美容師さん選びが左右する」というお話でした。前号の特集をたった1行で説明してしまいました。。。まとめるのが上手なのか、内容が薄いのか・・・何だか切ない気もしますが、すっごく大きくまとめるとこんな内容でした。後編は、自宅のケアについてのお話です。多くの方が、ヘアカラーさえすればキレイな色がキープできると考えているようです。でも、これ間違い。実はヘアカラーするだけで美しい色に仕上げることはできません。美容師さんがおこなってくれるヘアカラーに、あなた自身が磨きをかけなくてはいけないのです。ヘアカラーは、自宅でのケアによって見違える程美しく輝きます。逆に、何にもしなければ見る見る安っぽい色に変化してしまうのです。でも、ご安心ください。これからお話する2つのポイントをおさえるだけで、あなたはこれまでと違った輝きを実感することができるでしょう。まず最初、1つ目のポイントは「色落ち」。ヘアカラーは、日を重ねるごとに見る見る色が落ちて黒に近づいていきます。あなたもこんな経験ありませんか?「ヘアカラーして1週間たった。あれれ?こんな薄い色だったっけ??」せっかくヘアカラーしたのに、数日で色が変わってしまってはもったいないですよね。実際に色の変化を見てもらったことにしましたが、この「色落ち」に関して詳しく説明する必要はないでしょう。あなたも、この事実は何となく気づいていたと思います。その対策は後でお話しますが、美しいカラーを保つために色落ちを抑える事が1つ目のポイントになるのです。続きまして、2つ目のポイントが色の「深み」。美しいヘアカラーとは、「色」 × 「深み」によって左右されます。この「色」に関しては、美容師さん選びにより決定されますが、まったく同じカラー剤を使っても、人によって違う色に仕上がるのは、色の「深み」によるところが大きいのです。この「深み」によって、高級感のある色か安っぽい色なのかが分かれます。この「深み」はあなた自身が磨かなくてはいけないのです。つまり、ここまでに話した熱弁をたった1行でまとめると、「退色」を抑えて「深み」を磨く。これが、ヘアカラーの極意なのです。それでは、その方法をヘアカラーの段階を追って説明します。まず、美容室に行く数日前。絶対にコーティング剤を髪に使用しないでください。髪がコーティングされた状態でヘアカラーをおこなうとカラー剤が髪に定着しにくくなります。その結果、髪が染まりにくいのはもちろん、色落ちも断然早くなるのです。そして、トリートメントの付け置きで、水分がしっかり含まれた髪を作ってください。土台がしっかりした髪を作っておくと、ヘアカラーが髪に定着するため色落ちしにくくなります。前にもお話しましたが、土台の弱い髪にヘアカラーをおこなってもすぐに色が落ちてしまうためです。次にヘアカラー後。「ヘアカラーした日に髪を洗っていいんですか?」よくある質問ですが、洗っていけないのは過去の話。メーカーさんの努力によりヘアカラーは品質がかなり向上しているので、通常の品であれば洗っても洗わなくてもほとんどかわりません。ある程度の色落ちは避けられないので、1日目に髪を洗って色落ちを完了させるか、2日目に洗って色落ちを完了させるかぐらいの違いです。(品質の低いヘアカラーもあるので、ヘアカラーがやたらに安い場合はご注意ください)ただし、髪をゴシゴシ洗うのは駄目です。髪はやさしくやさしく洗ってあげましょう。その一方、頭皮についたヘアカラーはトラブルの原因となるので、頭皮はしっかり洗うように心がけてください。さらに、ヘアカラー後7日間は髪の水分が不足するため、念入りなトリートメントのケアが不可欠です。ヘアカラー後、ほったらかしにしておくと、髪に水分が少なくなりヘアカラーは「軽い色」に見えてしまいます。水分がしっかり含まれると色に深みが出て「高級感のある色」に見えるのです。同じ赤でも、安っぽい赤と深みのある赤がありますよね。髪の水分ケアで、深みのあるカラーが完成します。また、お風呂上りは髪が濡れたまま寝ないことも大事。ヘアカラー後にマクラが変色してしまった経験はありませんか?濡れたまま寝ると、マクラにヘアカラーを取られてしまいます。これは、色落ちの原因となるのです。さて。ここまで実践すれば、あなたのカラーは高級感のある色に仕上がります。さらに、そのカラーを長期間持続できるようになるのです。同じヘアカラーでも、まったく違う色になる事実を理解して、とびきり美人を目指してくださいね!

ヘアカラーで失敗しない方法

アンケートの結果。8割の方がヘアカラーで失敗した事があるそうです。せっかく高いお金を出してヘアカラーするのですから、最高のカラーを入れたいですよね。そこで、今回はヘアカラーで失敗しないための秘訣を大公開します!この秘訣を知れば、ダメージが少ない上、自分にぴったりのカラーに変身することができます。まず、知っておくべき点は、自宅でヘアカラーをおこなわないこと。いまどきオキシドールやコーラで脱色する方はいないでしょうがヘアカラーはプロにたのむ。これが大前提。確かに、家庭用ヘアカラーのテクニックもあるのですが、このテクニックが実に難しい!難しくてムラができる上に、美容室のヘアカラーに比べるとどうしても大きなダメージとなってしまうのです。自宅でのヘアカラーの方が断然安上がりですが、絶対にヘアカラーを自分でおこなおうとは考えないでください。では、プロなら完璧なヘアカラーができるのでしょうか?いいえ。ここでも問題があるのです。それは「カラー」を指定するときの難しさ。カラーの前に。「ちょっぴり茶色がかったオレンジを薄めに入れて明るめに仕上げておきますね。」「赤をベースにうっすらグリーンがかった暗めのトーンでよろしいでしょうか?」さて。こんなこと言われても、どんな色かさっぱり分かりません。ただでさえ分からないのに、美容室でのカラーには「アッシュ」や「マット」「ボルドー」なんて用語が満載です。はい。お手上げ。そのため、美容室でのカラー選びとは90パーセント担当さんのセンスに左右されるのです。つまり「カラー選び」とは「担当者選び」ということ。そのため、担当者選びがとっても大切になるのです。しかし、プロといっても技術には天と地ほどの差があるのも事実。ヘアカラーとは、同じ色のカラー液を使っても髪の状態によって仕上がりがまったく変わります。そのため、最高のヘアカラーにはカラーコーディネーター並みのセンスと経験が必要になるのです。では、あなたが通う美容室の担当者さんはカラーが上手なのでしょうか?仮に、てっとり早く直接聞いてみたとしましょう。。。。「ねえねえ。担当さん。ヘアカラー上手ですか?」「いいえ。ヘタクソですよ。」「本当に?」「ええ。私の右に出る人はいないぐらい最低です。」まさか、こう答える美容師さんはいないでしょう。ここまで正直な美容師さんがいたとしても、その美容室はすでに無くなっているはずです。。。そこで、担当者さんのヘアカラー技術を見分けるいくつかのポイントをお話します。まず、ヘアカラーが終わった後に、自分の顔を鏡で見て違和感を感じませんか?少しでも、違和感を感じるようであれば、あなたの担当者さんはヘアカラーの選択を失敗しています。ヘアカラーとは肌の色からメイクの好みまで関係しますから、顔が自然に見えることが大事。どんなに素敵なブラウスを着ても、スカートがマッチしてないと結果的に悪趣味と言われます。同じように、ヘアカラーも全身とマッチして、はじめてあなたを引き立ててくれるのです。初めて行った美容室で、普段のメイクや服装を聞かずにカラーを始めるプロも数多くいらっしゃいますが、これは論外です。さらに、もう一点。実際にヘアカラーをしてもらって、髪の根元を見てください。生え際が自然なグラデーションになっていますか?あなたが3ヶ月に1度ヘアカラーをおこなうとしましょう。すると、だんだん黒い髪が生えてきます。ほおっておけば、俗に言う「プリン」状態です。これは危険な状態。テストの結果、人間心理として髪がプリン状態だと「ズボラな女」だと思われるようです。ヘアカラーを熟知した美容師さんはヘアカラー直後の出来上がりだけでなく、髪がのびた未来のことまでしっかり考えます。そして、カラーをグラデーションにすることによって、髪の伸びてきた3ヶ月後もプリンになることのない、自然なカラーを楽しめるように仕上げるのです。単にヘアカラーするだけならば、誰でもできること。しかし、黒から突然カラーに変わるのでなく、どれだけ自然なグラデーションが作れるかが腕の見せ所なのです。ちなみに、美容師さんにはオリジナリティあふれる方が多いので、カラーによってはグラデーションを使えない事もありますので、ひとつの基準としてください。重要なのは、技術だけの問題ではないということです。どれだけお客様のことを考えているかという姿勢が大きく関係してきます。単に、髪だけを考えてヘアカラーするのではなく、あなたという存在にぴったり合ったカラーを考えてくれる美容師さんを探しましょう。これがヘアカラーで失敗しない第一歩。その後、必要になるのがホームケアとなります。カラーをおこなえば、色落ちしないように優しくケアしなくてはいけません。これは次号でお話していきます。それでは、失敗しないヘアカラー(自宅編)をお楽しみに!